時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ソノシート紹介シリーズ 17 「ガメラ対ギャオス」

2010年04月27日 | 漫画・アニメ、そして特撮

ソノシート紹介シリーズ、その17。
「大復刻怪獣ソノシート」シリーズとしては、2作目。

今回は「ガメラ対ギャオス」である。

これは、同名の映画のソノシート盤である。

ガメラは、ゴジラやモスラと並ぶ、「ヒーロー怪獣」だった。
シリーズはたくさん作られた。
ギャオスの他にも、バルゴン、ギロン、ジャイガーなど、いろんな「敵」が登場し、そのつど新作映画が作られた。

1965年に製作された「大怪獣ガメラ」、1966年には「ガメラ対バルゴン」、そしてこの「ガメラ対ギャオス」は1967年に製作された、シリーズ第3作である。
この当時、毎年ガメラ映画は製作され、「ギャオス」の後にも、

1968年 第四作『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(監督:湯浅憲明)

1969年 第五作『ガメラ対大悪獣ギロン』(監督:湯浅憲明)

1970年 第六作『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(監督:湯浅憲明)

1971年 第七作『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(監督:湯浅憲明)

と続いた。
いかにガメラが人気あったかが分かる。

当時、ガメラは、ゴジラと人気を2分していたのだ。

ゴジラは、キングギドラという宇宙怪獣が地球を襲って来た時などは、ライバルにして盟友にもなりうるヒーロー怪獣モスラとタッグを組んで「スーパースターそろい踏み」でファンを楽しませてくれた。
だが、ガメラには、そういった盟友(?)みたいな怪獣は存在せず、どこか孤独にも思えた。

そう、ゴジラにはモスラという友達(?)がいたが、ガメラは孤独に思えた。


とはいえ、ガメラには「子供たちの味方」という部分があり、ピンチになったガメラを人間の子供が助けるような場面もあったような。
そういう意味じゃ、ガメラの盟友は「人間の子供たち」であった・・といえるかもしれない(まあ「盟友」という表現はオーバーだけどね(笑))。

そんな点も、ガメラがゴジラと人気を2分した理由だったと思う。

ゴジラにとっての最強のライバルは、キングギドラやモスラではなく、ガメラ。
同様に、ガメラにとっての最強のライバルはゴジラ。
敵ではなく、ライバル。
私は、そう感じていた。


第1作こそ人間の敵みたいな存在であったガメラだが、2作目以後は、人間の子供たちを通してガメラは子供の味方→人間の味方・・・として描かれていった。

そう、ガメラのキャラクターは、人間にとっては「正義の怪獣」だったのだ。

人間が歯が立たない凶悪怪獣を、ガメラは人間になり代わってやっつけてくれたのだった。


ゴジラがモスラと共演しタッグを組んだように、ガメラもゴジラやモスラと共演して協力しあい、味方同士として手を組んで、宇宙怪獣と戦ってくれたら、どんなにいいだろう・・と、私は子供心に思ったものだった。

ゴジラ・ガメラ・モスラの連合軍・・・・考えただけでも、楽しかった。
まさに夢の最強チーム。
このチームなら、どんな宇宙怪獣にも負けない気がした。



だが、ゴジラとモスラは東宝のスーパースター、ガメラは大映のスーパースター・・・と、所属会社が違ったから、その夢はついにかなわなかった。


それはある意味、ジャイアント馬場とアントニオ猪木が共演するようなものだからね(笑)。


前述の通り、ガメラには、ギャオスの他にも多数の怪獣が登場したが、デザイン的にインパクトがあったのは、ギロン、そしてこのソノシートに出てくるギャオスだった。
少なくても、私にとっては。


ギロンは、包丁のような容姿の怪獣で、体そのものが刃物になってる感じの怪獣だった。
ギロンという名前は、ギロチンからきてる・・という話を聞いたこともあった。
刃物になってる体形の他にも、顔の横(?)から手裏剣が発射される・・という、「全身これ刃物」という表現がしっくりくる「危ないヤツ」だった。


一方、このギャオスは、ごらんの通り、コウモリとプテラノドンが合体して巨大化したような容姿の怪獣だった。
頭頂部が、皿(?)を斜めにしたような形状になってる点など、ビジュアル的に非常に特徴的だった。

なにより、子供にとっては、似顔絵が描きやすい怪獣だった・・・・というのも、人気のひとつだったのではないだろうか。





ガメラのモデルは、ワニガメだそうだ。
だが、私はワニガメなる亀を飼ったことがない。

強いてあげれば、子供の時に、縁日で買ったミドリガメを飼ったことがあるかもしれない・・・それくらいだ。
そのミドリガメにしても、「飼ったことがあるかもしれない」ってだけで、確実に「飼った」かどうかは、あいまいだ。

ただ、知り合いの買ってる亀や、縁日で売られていた亀、どこかの池で泳いでいた亀を見ると、ついガメラを連想し、「これが大きくなると、ガメラになるのかもしれない」と思って見つめたことは確かだ。


子供の味方で、人間の味方でもあったガメラ。

そんなスーパーヒーローの亀さんがいたからこそ・・・今でも私は亀を見ると、ガメラのイメージを重ね合わせて、どこか穏やかで和やかな気持ちになれることがあるのかもしれない。


親近感と共に。



やはり、ガメラはゴジラやモスラと並ぶ、「日本が産んだ怪獣ヒーロー」なのだ。

今でも。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 在りし日の緑風荘 | トップ | 「ガメラ対ギャオス」ソノシ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画・アニメ、そして特撮」カテゴリの最新記事