コミックの中には、その作品を読んでると、特定の食べ物が食べたくなるコミックがある。
とはいっても、料理コミックではなく(例えば「シェフ」とか「ミスター味っ子」など)、作品の中のキャラクターが特定の食べ物を好きで、作品中にそのキャラが特定の食べ物に異様なこだわりをみせるコミックだ。
「おそ松くん」のチビ太、「ポパイ」のポパイ、「伊賀野カバ丸」のカバ丸、「オバQ」の小池さん、「男おいどん」の大山昇太などなど。
他にも多数あったはずだ。
チビ太はおでんが好きで、しょっちゅう串おでんを手に持っていた。
ポパイはホウレンソウを食べると、一気にパワーアップした。
カバ丸は、やきそばに対して異様なこだわりを見せた。
小池さんは、家でいつもインスタントラーメンを食べていた。
大山昇太は、お金がある時に食堂でよくラーメンライスを頼んでいた。
料理コミックは何作もあったが、料理コミックに出てくる料理は、普段あまり気軽には食べられないような高級料理や、素材や調理法が特殊な料理があったりしたので、日常の中では中々食べられない料理が多かった。
だが、上記のキャラの食べ物は、子供でも日常の中で食べられる食べ物だったから、読んでると無性に食べたくなることがあった。
チビ太のおでんに関しては、以前このブログでも取りあげたが、某コンビニで「チビ太のおでん」という串おでんが売りだされたことがあった。
私が衝動買いしてしまったのは、言うまでもない(笑)。
ポパイのホウレンソウもまた、以前このブログで取りあげたことがあったが、ポパイの食べてた缶詰入りのホウレンソウは日本では中々なかった。でも、子供の頃に母親が夕飯のおかずによくホウレンソウを出していたので、私にとっては身近な食べ物であり続けた。
カバ丸のやきそばは、まだこのブログでは取りあげたことはないが、単行本は一応全巻集めた覚えがある。カバ丸の大好物であったやきそばは、私も子供の頃から好きで、縁日に行けば大概食べてたし、昼飯にやきそばパンを食べることも昔も今も非常に多い。
小池さんがオバQに初めて出てきたころは、インスタントラーメンが登場して間もない心だったのではないだろうか。その頃はカップ麺はまだなかった。
小池さんが食べてたラーメンは出前のラーメンだった可能性もあったが、イメージ的にはやはりインスタントラーメンだった。
子供の頃の私の家では、3日に1度は夕飯にインスタントラーメンが出てた気がする。今思うに、母としてはインスタントラーメンだと安上がりだし、しかも子供であった少年だんぞうは喜ぶしで、一石二鳥だったことだろう。
大山昇太は、お金がある時には豪勢な感覚で、ある意味「大威張り?」みたいな感覚でラーメンライスを頼んでいた。
これらの食べ物は、例えば「美味しんぼ」に出てくるような、高級だったり、手の込んだ料理ではなかった。
「美味しんぼ」に出てきた料理だと、素材、調理法などからいって、最初からあきらめられた。
でも、おでんやホウレンソウ、やきそばやラーメンなら子供の頃の私にも身近だったから、余計に食べたくなったものだった。
ポパイの缶詰ホウレンソウは、「全米ベジタリアン協会」が菜食主義を啓蒙するため・・・というのがきっかけだったようだが、チビ太のおでんや、カバ丸のやきそばや、小池さんのラーメンは、その作者にとっては何がしかのきっかけやモデルがあって、作品に登場したのだろう。
実際、小池さんのラーメンに関しては、小池さんのモデルになった人物がいたし。
チビ太のおでんや、カバ丸のやきそばにも、原作者のそばにモデルがいたのかもしれない。
もしくは、単に作者がその食べ物を好きだったから??
大山昇太のラーメンライスは、作者の若かりし頃のこだわりが作品に反映されたのかもしれない。ラーメンとライスだなんて、安く腹いっぱいにできる組み合わせだし。
読者としては、そういう作品を読んでると、自分も無性にその食べ物が食べたくなったりしたものだった。
コミックの影響力というのは、その作品が好きであればあるほど、作品の中に特定のこだわりを持って登場してきた食べ物に関しては、強く読者に及ぶのだと思う。
今現在のコミックでは、どういう作品のどういう食べ物が、読者に影響を与えているんだろう。
最近私が詠んでるコミックでは、あまり特定の庶民的食べ物に対するこだわりが出てきていない気がするので。
コミックに対して何かスポンサーでもつくと、いいのかな(笑)。
あ、でもその場合、その食べ物のメーカーも作品中で特定されてしまいそうだね。
メーカーまで特定されてしまったら・・・その作品そのものが宣伝作品に見えてしまいそうではある。
若しくは作者も漫画作製に日々忙しく、インスタント・ラーメンと縁深かったからでしょうね。
『翔太の鮨』という漫画、ご存知ですか?
幼い頃から鮨大好きな私は、すぐに夢中になりましたよ。
そして読んだら、近所にある回転寿司屋へ(笑)
すでに顔馴染みで親しかった店の主人にも、『翔太の鮨』を話してみたら、この漫画を大絶讚されていましたよ。
きっと、だんぞうさんも鮨を食べたくなるでしょう(笑)
翔太の鮨、タイトルは知ってますが、まだまともに読んだことはありません。
さすがに寿司屋さんはよく知ってるみたいですね。
漫画のキャラクターとイコールで繋がる食べ物ってけっこうありますね。
ポパイではサブキャラクターのウィンピーがハンバーガー大好きでしたね。
彼のおかげでハンバーガーという食べ物を知ったのですが、
実際に食べたのは高校生になってからで、なんだか想像してた味とは違ってました…
小池さんといえば彼が結婚するエピソードがあり、料理自慢の奥さんから逃げ出して
ラーメンを食べようとする小池さんが羨ましくもあり、また哀れでもありましたね。
伊賀野カバ丸か〜残念ながら漫画は未読です。
ただ東映がプログラムピクチャーの1本として実写化しており、その作品は観ました。
ストーリーそのものはほとんど記憶にないのですが、
現在ハリウッドで活躍されている真田広之さんがロン毛にバッチリメイクの学ラン姿で
高校を裏から支配する影の番長的なキャラクターを演じてらっしゃいました。
けっこうオネエが入った感じの怪演でしたね(笑)
このキャラって原作にも出てるのかな?
「来週の火曜日にお金を返すから、ハンバーガー買うお金を貸してくれよ」というのが、口癖だったような・・。
そうそう、私もハンバーガーという食べ物の存在を知ったのは、それが最初でした。
ハンバーグは知っていたので、ハンバーガーとハンバーグってどう違うんだろう・・・と思っていた覚えがあります。
小池さんが食べてたのは、出前ではなく、即席ラーメンだったイメージがあります。
カバ丸の実写は見たことがありません。
そういうのがあったとは・・。
真田さんは若い頃から忍者アクションものには出ていましたから、違和感ないですね。
レンタル屋で借りられないかなあ。
だから真田さんの他にも志穂美悦子さんや、もちろん千葉御大も出演されてます。
公開後ビデオは発売されたようですが、DVD化は未だされてないみたいですね。
当時の東映は人気漫画作品にやたらと手を出してました(笑)
こち亀、サーキットの狼、男組、ドカベン、空手バカ一代、コータローまかり通るなど。
どれもトラック野郎や任侠映画など人気映画の添え物的な作品で、
今だったらネットでボロカスに叩かれただろうな〜てな映画でした。
サーキットの狼なんか、ストーリーよりも当時大人気だった世界のスーパーカーが
ただただ走り回ってるだけの作品だったのですが、
館内はお子様でいっぱいだったのを今も憶えています。
あ、コータローまかり通るは、伊賀野カバ丸と同じくJAC主体のキャスティング。
もちろん真田広之さんもご出演なさってます。
子供の頃家で食べてたハンバーグは牛じゃなくて魚肉ソーセージの大きい版みたいなの。
だから余計にマック食べた時に違和感があったんでしょうね。
焼きそばってあんまり食べないんですよ〜
当地はどちらかというと焼きうどんの方が美味しいので…(笑)
そうそう、ポパイで初めて存在を知った食べ物がもう一つありました。
それはピザ…ピザパイなんて呼ばれ、円形で真ん中にはよくチェリーが載ってました。
だからずっとケーキなんかの同類だと思っていたのですが、
成人後上京して初めて食べた…いや実物を見た時はぶったまげましたね(笑)
サーキットの狼は私はあまり読んでませんでした。
スーパーカーが流行っていたのは知ってましたし、そのきっかけになったのがそのコミックであったことは知ってましたけどね。
ポパイでピザが?
それは・・・まったく覚えていません・・・。