歩く足音が妙にあたりに響く人がいる。
それは、歩き方もあるのだろうが、はいてる靴によるものも大きいのだろう。
悪気はないのはわかっているのだが、そういう足音があたりに響く人が自分のすぐ後ろを歩いていることがあり、そんな時、妙に気になることがある。
混んでる道でもそうなのだから、空いてる道だとなおさらである。
しかも、その足音の持ち主が歩く速度が早くて、私もその人も共に歩いてるにもかかわらず、その足音の人がだんだん私に近付いてきてる時だったりすると、ちょっとした警戒心みたいなものも本能的に働いて(?)、「だったら早く抜いてくれ」とばかりに私は歩く速度をおとしたり、足を一瞬止めたりして、その人が通り過ぎるのを待つこともある。
そんなに抜きたいのかな?と思ったりもするが、実はその人は特に抜きたいわけではなく、単純に急いでいるか、歩く速度が根本的に早い人なのであろう。
これが誰かに追跡される覚えがあったり、あるいは女性だったりすると、その足音の持ち主は追手だったりストーカーだったりする場合もあるのかもしれない。
そんな場合は、下手したら身の危険に繋がることもある。
だが、たいがいはただの「気にしすぎ」にしかすぎない。相手も、特に私を捕まえようとかしているわけではない。
たまたま・・であろう。
それは分かっている。
でも・・分かってはいても、やはり気になるのだ・・。
足音にも色々な種類がある。
中でも革靴とハイヒールのコツコツとした音は、あたりに響く。
歩いている道が人通りが少ない夜の静かな道だったりすると、特に響く。へたしたらうるさいぐらいに感じることもある。
そんな音が自分の背後で聞こえ、しかもだんだん自分との距離を狭めて、音が大きくなってくると・・・・単純に気になるのもあるが、時にうっとうしいこともあるし、女性の場合は少し怖かったりもするのではないか?
以前、駅から自宅に向かう夜道が途中から静かな箇所にさしかかった時。私がはいていたのはスニーカーだったので、ハイヒールや革靴ほどには足音はあたりに響いてはいなかったとは思うが、それでも多少の足音はする。
前に女性が1人で歩いていた。
どうやら歩く速度は私の方が多少早かったようで、前を歩く女性との距離は自然に縮まってしまった。
すると、その女性は急に早足になって、半分小走りのようなペースで前に進みだした。
逃げるように。
私の足音を警戒したのだろう。
その光景を見た時、「失礼だな・・私を怪しんでいるのだろうか?別に私はストーカーじゃないし、あなたに用事があるわけではないし、ましてや襲ったりするつもりもないし・・・」などと一瞬思ったものだ。
「自意識過剰だよ・・」とも思って、少し不快にもなった。
だが、私とて、静かな夜の道で、人が他にいない状況で、背後に足音がだんだん近づいてきたら、気になる。
まして、相手は女性。まあ仕方ないか・・と思って自分を納得させた覚えがあった。
そういう状況は、男性女性関係なく、やはり背後が気になってしまうものなのだろう。
なので、足音が響く靴をはいてて、しかも歩く速度が早い人は、前を歩く人との距離が縮まってきたら、すみやかに追い抜いてまた距離を離すほうがいいとは思う。
ヘンに疑われてもつまらないし、だいいち不快でもあるし。
欲を言えば・・特に足音が響きやすい革靴やハイヒールなどは、足音があまり響かないような構造に改良してもらえると・・いいかなあ。
それが出来ないのなら、足音がしないように歩ければいいのか・・ということになりそうだが、ことはそう単純でもなく。
というのは・・・
ここまで書いてきてふと思いだしたことがある。
昔読んだ忍者漫画で、足跡も残さず、足音もたてないで歩く忍者が出てきたことがあった。
漫画の中では、その忍者に対して「こんな歩き方ができる奴は、そうそういるもんではない。相手は忍びで、しかも相当の手練れだ」というセリフもあった。
ということは・・・足跡を残さないで歩くことはともかく、足音をたてないで歩くことができる人は、かえって怪しまれることにもなりそうだ。
確かに・・・何の足音もなく後ろから誰かが近付いてきて、気づけば自分の真後ろにいた・・・なんてことになったら、かえって怖い。
となると
やはり・・
足音が響くのを多少なりとも抑えられる革靴やハイヒールがあれば・・・というのが、無難なのかもしれない。
メーカーさん、そのへん、いかがでしょうか?
ともあれ、履いてる靴などの影響で、「コツコツ」とか「カッカッ」などの音などで、自身の足音が大きいことがわかる方は、空いた道などで自身のすぐ前を歩いている人にとっては、足音が気になっている場合がある・・・ということは、頭の片隅に入れておいてもいいとは思う。
それは私自身も心にとどめておかないと。
女性が背後から男性に近づく音、女性が背後から女性に近づく音なら、恐怖心を煽ることもなく、平然としていましたね。
しかし私も、夜道で男性に背後から接近される音は、怖かった思い出があります。
実際に変質者で、真冬にも関わらず、コートの下は裸の男性でした!
夜道だったので、はっきりとは見えなくて本当に良かったです。
そういう事もあり、一時期は警笛や警報ブザーを持ち歩くようになりました。
夜道で、だんぞうさん自身が、背後からハイヒール履いた女性に接近されたら、どのような心境ですか?
男性にとっては嬉しいことですか(笑)
嬉しい感覚はないですよ。
まあ、背後の人が男性か女性かで多少印象は違いますが。
それにしても鮎川さんの背後の男性が、コートの下が裸でそれを見せつけてきたのなら、女性なら恐怖でしょうね。
とりあえず無事でなによりです。