会計事務所の職員だったころ
よく先生が皆を食事に連れてって下さった
ある日ステーキハウスに席を設けていただいた
一番上等なコースと聞いた。
私達は先生の豪勢なおもてなしに感激して
目はキラキラ、ワクワク、ドキドキ、・・・
・・・・・よだれタラタラ(冗談ですったら)
で、先生がワインをソムリエ氏に選んでいただいて
私達のグラスに注いで下さった
乾杯! カチッ
わぁ~ぃ いっただっきまぁ~す
隣には一番の仲良しの Yちゃん、
おしゃべりは進み、食事も進む。
すると 先生が今度は白のワインを選んでいただいている
あたしとYちゃんは、目を合わせる。
こういうことは見逃さないやんちゃ職員です。
“あれも 試してみたい”っと,目に力が湧く
ソムリエを手で招く
“あのね、白のワインも試してみたいんだけど・・”
ソムリエはお上品な笑顔で軽くうなずく
そして私達の赤のワインの隣に白のワインも並べてくださった
大ぶりのグラス、赤と白、美しい。
“う、うれし~い” それほど飲めないにもかかわらず
その上、味も良く分らないのに、欲張ってゴキゲン
とても豊かな気持、満足だわぁ
そこで先生の声が聞こえる
「ワイン持ってきてくれる」
私達はその声に注目!
ソムリエ氏「あの~ぉ もうございませんが」
先生「・・・ん?・・・」ソムリエを見上げる
ソムリエ氏はこともあろうことか あたし達を指差し
「あのお二人が飲まれました」
私達「え、えーっ」 そんなぁ
そんなこと言うかなぁ、ホントのこと言っちゃって
私達「す、すみません」 ペコッ
先生は一瞬あきれてた、ニコニコ顔が引きつったようにも見えた
それから 私達二人は気分が悪くなり二人でトイレに駆け込む
欲張るんじゃなかったよ~