散歩のコースに
ビーグル犬がいる。
いつも表を見てしっぽを振っている。
全身が白髪っぽくなってきているので、相当なお歳のご婦人です。
バニラはそのジュリーちゃんが大好きで
その前を通る時は5分位遊ばせて頂いている。
ジュリーちゃんのおウチはお庭の一角にある
広さは4畳半くらいで、高さは2メートルくらいの
ちょうど牢屋のような感じ(見たことないけど)
その中に木製犬小屋もある
牢屋には屋根も付いてるし、遊びの台?もあり
小柄なジュリーちゃんには余裕の広さです。
話は元に戻りますが、バニラはとっても彼女が好き
うれしくて声まででちゃう キュ~ン、キュ~ン。
ジュリーちゃんも喜び、小屋駆け回る
今日もその家が近づくと、息せき切って走って行きます
で、手前10メートル位のトコで
お家の人が出てきた。
両手に“竹輪”をぶらぶらさせながら・・・
バニラはジュリーちゃんより、そちらに目が行く
その人はジュリーちゃんにそのまま与えた
まず、1本!
ジュリーちゃんは“タテ笛”を吹くように咥えて2度噛んだ・・
・・・ん?もう食べちゃった
もっと噛まなくていいの?と頭をよぎる
この時点であたし達も小屋の前に着く
その人の左手には残りの“竹輪”がぶらぶら。
バニラをチラッと見て「食べないよね」と一言。
さぁ 困った・・・「バニラ、食べないよね~」とあたし
バニラの目は血走ってる
食べるぅ~ 食べるよ~ ジタバタしてる
「バニラ、食べた事ないもんね」再びあたし
食べたいよ~ いい匂いだもん 食べてみたいよ~
でもね~ 1本そのまま与えそうだもの
バニラにはね 何でもちぎってあげてるからそんな大きいのあげたら
地面に捨てちゃうよ、きっと。
なんとしても バニラにあきらめさせなくては
「バニラは今日調子がよくないみたいから・・」
「あっ、そう、ごめんね~」って言って竹輪はバニラの目の前を横切り
ジュリーちゃん パク、パク、ゴクン
あっという間に消えた竹輪に呆然となったバニラ。
がっかりしてジュリーちゃんのことも忘れてそのまま通り過ぎました。
バニラ、うそついてごめんね~
調子はバリバリいいよね~
でもネ 竹輪捨てちゃったら、ジュリーちゃん達がっかりしちゃうでしょ
許してね~~~
それにしても美味しそうだったね、こんど食べてみる?