父はデパートが好き
最近ではあまり行かないけど 時には夫に連れてってもらって駅ビルに行く
レストラン街では アレもコレも目移りして まるで子供みたい
見たこともないくらい大きなオムライスを見て 喜び
ステーキを覗き込んでみては おいしいけどね 今日はいいにしておこう
色とりどりのパフェを見て 立ち止まったり
中華料理では アレとコレとあっちのと とオーダーしてる (独り言だけど)
で、立ち止まって「お父さんは 昔お祭りで食べたことがある“焼きそば”が食べたいな
知ってる? ああいう物はないね もう一度たべたいね
行列が出来ているラーメン店の前では あんなに並んで食べるのは恥ずかしいから 余所に行こう
それで いつも最後まで残るのは お寿司 とお蕎麦
迷った挙句 お蕎麦に決定する
お蕎麦のメニューを選ぶのも 楽しみのひとつ
天ぷらは欠かせないらしい。
そのころの私は もうなんでもいいや 好きにして状態
ココだけの話だけど
あんなに食通だった父が 柔らかめで熱過ぎないのが好みになった
店員さんに こっそり頼む 「父のは柔らかめでお願いします」
運ばれてきたものは 私のまで 柔らかめ ぐすん 違うだろ
食事も終わりころ
私 「お父さん 美味しかったね」
父 「モグモグ 何か食べた?」
私 「お蕎麦 食べたでしょ 」
父 「食べたかな モグモグ そういえば食べたような」
も~やんなっちゃう 本気? 冗談言ってるの?
帰りは エスカレーターで各階を回ってくる
好きなものを買いなさい どれでもいいよ み~んな買ってあげる 優しい父です
と言う一日でしたが
今夜も父に電話したよ
何故か 今夜も時間がない
私 「もしも~し こんばんは 私です」
父 「こんばんは」
私 「今日はね 忙しいから切りますね」
父 「なんで そんなに忙しいの?」
私 「ご飯の支度なの 途中なの 電話切るわね」
父 「する事があっていいね 私にはすることが何もないからね うらやましいなぁ」
私 「することなくって うらやましいなぁ じゃ又明日ね」
父 「アハハ 立場変われば、それぞれだね」
私 「そうよ 又明日」
父 「そうですか 分かりました 又、明日 ごきげんよう」
私 「ごきげんよう」
と言うように 電話を切る という用件の電話でした
おとーたん ごめんなさいね~
イラストも 前日のを流用 ごめんなさいね~
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