とても見応えがあってクギ付けとなった日本シリーズ。全7戦を、この期間中は西武応援団と化していた勝手な視点で振り返ります。
第一戦
11/1(土)巨人 1 - 2 西武 (東京ドーム)
表情を変えないクールな涌井くんの2安打ピッチングがすごかった 巨人の打撃って言われるほどすごくないじゃん、と錯覚してしまうほどの投球だった。
個人的に一番注目していた中島くんが決勝ホームランを打ち、気分が盛り上がる
第二戦
11/2(日) 巨人 3 - 2 西武 (東京ドーム)
中島が勝ち越しホームランを打つも、伏兵亀井が同点打と西武の勢いを止めるファインプレー。
西村、越智と、絶対に打てなさそうな中継ぎ陣にいやな予感が。大詰め、「ラミレス、サヨナラ~!!」のアナウンサーの雄叫びが出た瞬間、テレビを消す
第三戦
11/4(火) 西武 4 - 6 巨人 (西武ドーム)
鈴木の足、守備、意外な長打に引っかき回され、西武は途中まで0行進で鬱憤がたまる
チャンネルを替えようとしたとき、ヒットと盗塁の片岡ヤスくんが栗山のヒットで三進、中島のタイムリーで西武の形ができる。そしておかわり中村くんに待望のホームランが2本も。胸がすく思い
ところが審判の2度の怪しげなジャッジで水を差され、惜しくも敗れたが、翌日に続きそうな勢いは感じた。
第四戦
11/5(水) 西武 5 - 0 巨人 (西武ドーム)
何と言っても岸くんのピッチングにつきる。あの細くて女の子みたいな頼りなげな彼が、汗もかかないような顔をしてつらっと投げ切った。
個人的な見所は、中島のデッドボール騒ぎ。睨み合ったらグライシンガーの方が強そうに見えたが、これに臆したか、グライシンガーはそのあと中村のHRを食らうハメになった。
中島くん、クリッとした目と色白な感じで、怒ることなんかあるんだろうか、と思わせる穏やかそうな外見。が、なかなかどうして、さすがに若獅子達のリーダー的存在に成長したと言われるだけの強さがあるのだと納得。
第五戦
11/6(木) 西武 3 - 7 巨人 (西武ドーム)
お気に入りの中島くんがケガ!? そしてキャッチャー細川も……。愕然とする中、更に追い打ちのように第一戦であれほどのピッチングを見せた涌井がつかまる。それも下位打線に。悪夢のようだった
が、それはパリーグ主催試合のDH制に、ケガで守備の出来ない阿部シンノスケがうまいことはまったから。王手をかけられたが、DHのない東京ドームなら大丈夫だろう……と信じる。
第六戦
11/8(土) 巨人 1 - 4 西武 (東京ドーム)
ここまであんまり名前と顔が一致していなかった平尾さん。こんなに打つ選手だったんだ、とビックリ
さらにあのか弱そうな体型の岸くんがこれほどタフに投げられるとは、と二度ビックリ。中二日で完封とロングリリーフで2勝なんて。しかも防御率0
西武は打撃だけのチームじゃないというのを思い知る。これで西武の逆王手。
第七戦
11/9(日) 巨人 2 - 3 西武 (東京ドーム)
西武は2点のリードを許したまま、5回まで進む。ボカチカのHRで1点返すもそのまま8回まで1点差は変わらずジリジリ。が、ここからが真骨頂。西武というチーム、打撃だけでも投手力だけでもなかった。
片岡ヤスくんがデッドボールで小躍りした意味。その後、どうしてこんな局面で成功できるんだろう、という勇気ある盗塁。送りバントで三塁へ進んだ後、ボテボテの内野ゴロなのにホームに突っ込んでセーフ 「何走ってるの!!」と驚いて声を上げてしまったが、すごい足だ。
単に足が速いというだけじゃなく、判断の良さ、投手や捕手との駆け引きの巧さを持っているのだろう。ヤスくんはこのシリーズ、その守備の良さでも何度か試合の流れを変えている。陰のMVPかも知れない
これにこのシリーズ、ラッキーボーイ的な存在の平尾のタイムリーが続き、決勝点となる。
1点のリードしかないまま小笠原やラミレスに回り、最後まで予断を許さなかったが、グラマンがキッチリと締め、西武が4年ぶり13回目の日本一となった
☆最高殊勲選手(MVP) 岸孝之(西武)
☆敢闘選手 ラミレス(巨人)
☆優秀選手 平尾博嗣(西武)、中島裕之(西武)、鈴木尚広(巨人)
本当に毎試合毎試合、流れがあっちに行ったかと思えばこっちに戻り、「絶対に負けないんだ」というお互いの意地を感じた7戦。
重量打線もいいピッチャーの前ではそうそう打てない。そしていいバッターはそんな中でもここぞというときに打つ。走る。守る。
そんな野球の面白さを存分に見せてくれた日本シリーズでした。
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