筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ

ロッテ戦を中心に、野球を好き勝手な視点から見るブログ

負けた気しないなぁ……マリーンズ 今季初観戦

2009-04-30 17:53:47 | 野球

連れが渡辺俊介をごひいき。私は西岡剛のファン。というわけで予告先発をチェックし、おべんと作ってピクニック気分で行ってきました、昨日の千葉マリンスタジアム

今季、ナイスピッチなるも味方の援護なし(2度ともまさおにやられた)というわけで2敗、未だ勝ち星なしの俊介。その初白星をこの目で見届けるべく意気込んで観戦。

 

……あれ? あれれ? ……。

4ボールとか、ヘンな当たりとか、どうしたんだあの守備 とか……。

あんまり打たれたような気がしない。なのに3-0。敵方の攻撃ばっかし長くて、味方はあっという間。オリックス金子の千尋ちゃんに、のびのび投げさせちゃってる感じ

何か単調で。盛り上がりもなく。眠気すらうつらうつら……

そんな状態の中。
ギャー
二人連続のアーチ。
ついに俊ちゃん降板……。

相手ばっかしチャンス。何かもう声出す元気もなくなって、周り中みんなシーン。

ところがところが。
9回裏になって、タスクがヒット。サブローが選んで。何かもうダメもとで、やけくそに近い気分でわーわー叫んでたら。
(T_T)バーナムJr やった やった 3ランホーマー あんたは偉いわ

これで千尋ちゃんをマウンドから引きずり下ろし
続くベニーが2ベース 大松凡退の後、代打井口。おお、今日は見られないと思っていた井口~~

俄然盛り上がり、周りも前のめり、だるそうだったみなさんも元気復活
――が、いい当たりもショート正面……。試合終了。

ツヨシは音なし、俊ちゃんは負け投手(T_T)   くすん

あと一押しがあったらなぁ。でも、最後の最後にたった一回の見せ場が来て大盛り上がり。なので後味は悪くなく。何か勝ったような気分でした

今日は気分だけでなく、ホントに勝ってね、清水直


何も考えずに笑う映画「鴨川ホルモー」

2009-04-28 17:42:47 | 映画ア~サ行

京大に2浪して合格した安倍は、一目惚れした女の子目当てに怪しいサークル「青竜会」に入会。そこは一人当たり小オニ100匹を操り、ホルモーという競技を行う歴史あるサークルだった……

熱血オバカ青春コメディ……? とでも言えばいいのかな。ぶっ飛んでいると言えばぶっ飛んでいるし、何だったの、と言えば何だったのという感じ

でも、「小オニの言葉を勉強し操って対戦を繰り広げる」というところを別のものに置き換えれば、「サークルに熱中する学生」という懐かしい世界 

特徴は珍妙なかけ声とポーズ。そのバカバカしくも大まじめで真剣な闘いが笑いを誘う。つまりこれは、何も考えずに笑うという種類の映画なんだろう。

これを観た後まず第一に思ったのは、「京都に行きたくなっちゃった」ということ。やっぱり古都の街、風情があっていいな~。いろんな大学の建物も趣があって巡る価値ありそう。

舞台が京都のせいか、途中まで20年くらい前の時代設定だと思っていた。主人公の下宿や京大の学生寮なんか汚くてごちゃついていて半分ぶっ壊れてるんじゃないかというレトロさ。レナウン娘のくだりも、当時に耳にした覚えもあって(^^;) 携帯電話が出てくるので現代だとわかったけど、昔の設定でも良かった気がする。ちなみにあの寮は、今現在の本物の学生寮だというからオドロキ

山田孝之目当てに観に行ったけど、山田君の役はあまり魅力的な人物ではなく……、フラれた彼女に「いい人だけど退屈」と言われた通りの感じで。栗山千明がこの男のどこに惹かれたんだか今ひとつわからん。むしろ、強くてプライドが高くて傲慢なライバルの石田卓也がいい

山田君は「クローズZEROⅡ」のために体を作りすぎたのか、妙にマッチョな感じが違和感で……(^^;) でも「WB」の頃からこういうコメディはお得意。相変わらず達者。

栗山千明は苦手だったけど、こういう役をやらせたら面白い人だと思った。

CGの小オニ達がプリティでした


「寛容力」渡辺久信著

2009-04-21 17:18:52 | 野球

去年日本一となった埼玉西武ライオンズの監督渡辺さんの書かれた本。どんな経歴でどんなことを思って指導者になったのかとか、若手との関わり方で気をつけていることとか、ご本人の経験を綴っている。

指導者の指南書、といった位置づけになるのだろうか。

この「寛容力」で述べられている渡辺さんの指導法にはとても納得できることも、参考になる部分も多い。けど、あれこれ彼なりに模索してつかみ取った彼なりの方法だろうと感じる。監督さんにもいろんなタイプがあるように、世の上司の方々も「オレ流」を見つけるのが大変だ。

現役時代は「新人類」と呼ばれ、アイドルのような見かけとぶっ飛んだ言動で話題には事欠かなかった渡辺氏。ご本人はそれに対して物申したいこともあったようだが、その頃の「型にはまらない」姿勢が今も生きているようだ。それが、「固定観念を打ち砕く」という本書で述べられている渡辺さんの信念。いいと思ったら前例にとらわれずやってみる。これ、言うのは簡単だけど相当難。でもヒサノブならひらりとやってしまうようにも見える。

若手との関わり方にしても、「最近の若い人はわからない」と彼が言うはずがない気がする。何せご自分がそんな風に言われていたし、するする人懐こく周りにとけ込んでいける性格らしいので、打ち解けるのは得意なようで

台湾球界で3年間のコーチをしに行ったのに、言葉が通じなくてうまく説明できず、「こうするんだ」と見本を見せることにしたら、勝ってしまってそこで現役復帰することになってしまった。なんていうのも、柔軟性のありそうな彼らしい感じがして笑えた。でも、それも相手を伸ばしてやりたいという思いがあるからこそ。

「寛容力」すなわち怒らない。ミスには寛容にのびのびとプレイさせる。とっても今風。とっても渡辺っぽい。でも普通の人がこれをやれと言われると、とーっても難しいと思う。すぐに真似できそうなのは、「とことん話し合う」ことだろうか。それだって、世代のギャップでなかなかね。それをクリアできても「具体的に目標を定めてやる」ってことも、相手の力をしっかり見極められないとできないこと。

監督業すなわち上司は大変だなあと改めて思った。そうやってあの手この手で若手の力を引っ張り出そうとする。翻ってみると自分が部下の時代は自分のことだけ考えてれば良かった。気に入らないと上司の悪口をいっぱい言ってた 今にして思うと、ホントごめんなさい、という感じ。

世の中の上司の皆様、本当にお疲れ様です。久信氏も含め。


見逃さなくて良かった「フロスト×ニクソン」

2009-04-15 20:38:56 | 映画タ~ハ行

ウオーターゲート事件で米史上初の任期途中降板となったニクソンに、コメディアン上がりのフロストが真相を語らせようとインタビューを挑むが……

いや~、面白かった。思ってた以上に。思ってたよりずっと。

以下、ネタバレあり、です


 

斬るか斬られるかの、緊迫感溢れる真っ向勝負。その為のお互いの事前準備の周到さもすごかったし、インタビューにおいてあんなにも細かく契約するものなのかと驚き

本番でのニクソンの老獪な話題のすり替え、時間稼ぎの滑らかな述懐。主人公のフロストが追い込まれるというのに、見事過ぎて小気味いいほど

そして、手玉に取られていたフロストが見せる最後の大逆転……  いやあ見応えがありました。大満足です

ただ、その奇跡の大逆転を起こす執念に火をつけた、ニクソンの電話のエピソードがよくわからなかった。本人も覚えてないみたいだし……。勝ちを確信した油断によるお酒の上の失態? それとも年齢による物忘れ? 理解力不足な私……

まあ細かい部分がわからなくても、充分にのめり込んでしまった。

こんなに面白いのに、公開劇場は少なめ。でも頑張って不便な劇場まで行ったのは、理由あり。

昔から一番のお気に入りハリウッド俳優、ケビン・ベーコンを久々に見られる……ということで行くしかない

以前はケビン・ベーコンゲームなるもの(=共演した人を「No.1」とし、No.1の俳優と共演した人をNo.2とするもので、ほとんどの俳優がNo.3までには入ってしまう。日本人でも、役所広司はNo.2、美輪明宏はNo.3となり、誰でも辿っていくとケビン・ベーコンに行きつくという**Wikipediaより)が登場するほどやたらに出演作があったのに……一体最近どうしてたの~? 待ち侘びたわ

近年の彼は、極悪人の役が多い。それもあんまりにもひどい奴なので、最後には何のためらいもなく撃ち殺されちゃったりする(>_<)

でもここでは一転、冷静で切れ者というニクソンの忠実な補佐。喜ぶときも悔しいときも、表情はちょっとした動きだけ。尊敬と敬愛が深いゆえに一度だけ激情するのも見物。やっぱり上手いです なのに何だかいつも紙一枚の差くらいで賞からすれ違ってる感じなのが残念……


とにかく頑張って観に行った甲斐があった。見逃さなくてよかった。かなり満足度が高い逸品だと思います


「つばさ」とWBCとマスターズゴルフ

2009-04-13 15:34:50 | ドラマ

4月は番組改編時。いろいろ始まる新ドラマの中で、かなり期待していたNHKの朝ドラ「つばさ」。それが3日目で早くもどうでもよくなってきて、1週間経ったらついに見なくなってしまった……

何でだろう……。多部未華子ちゃんは花もあるし、高畑淳子さんや中村梅雀さん、吉行和子さんも嫌いじゃない。話も母娘逆転という話は面白くなりそうな気もするのだけど

いろいろ考えて思い当たった。
先が見えちゃう。展開に興味が持てない。
ってことかも

お母さんがぶっ飛んでいるという設定はいいんだけど、その行動がどれもこれも場当たり的。何にも考えてなくて、失敗するのが目に見えている。でもそれを何となく周りが受け入れちゃっている辺り、「何で~」と思ってしまう。

あのお母さんのやることが、昔から不思議とツボを押さえてるとか、人と視点が違ってるからとんでもないところから勝機を見いだしちゃうとか。そういうのがあったら、周りが「もしかして今度も成功したりして」と受け入れてしまうのに納得できたり、「どうなるの?」と次が気になったりするのかも。

結果がわかっていても、何度も見たいものもある。でもそれには過程にワクワクドキドキできないと。

野球のWBCは画面に張り付いて見ていた。一寸先は闇 勝つのか負けるのか誰が打つのかどう決まるのか、最後の最後までわからなかったから。先が全く読めない勝負だったから、気になって気になって。そしてこれ、録画でやってもまたきっと見る。結果はわかっているけど絶対見る。

今朝のマスターズゴルフの、3人でのプレーオフもそう。どうなるのか全然わからなかったから目が離せなかった(片山晋呉、4位はナイスでした)。

他にもこの「つばさ」、視聴者が主婦層が多いだろうと思われるのに、「主婦」という職業を「夢がない」象徴にする姿勢もどうかと。ある意味、勇気があるとも言えるけど。

そういうわけで、前回の「だんだん」に引き続き、朝ドラは挫折しました ま、朝の忙しい時間帯、「ちりとてちん」みたいに他のこと全部手を止めて正座して見るほど面白いと、それはそれでまた大変なのだけれど