26日(土)に、「めぞん一刻」実写版がテレビ朝日で放映された。このキャスティング、文句をつけたいところもあるが、はまっていた俳優さんも多く、ちょっと笑えた。
ストーリーに関しては、原作では全15巻のマンガを、前回の2時間ドラマと合わせて今回で終わらせてしまおうというのだから、まあかなり突っ込みどころ満載であった。
ドラマは、時間的に美人管理人さんと貧乏学生との恋しか描いていなかったが、原作ではメインのストーリーに関係なく、「草野球スタンドクロス」という一話がある。登場人物が総出で草野球をするというだけのストーリーなのだが。
「キャラが立つ」という言い方があるが、これがまたお手本のように、それだけのストーリーの中にそれぞれのキャラの特性や持ち味がよく出ているのである。原作者の高橋留美子さんは、「うる星やつら」などを見てもわかるが、本当にキャラを作るのがうまいと思う。
小説でもマンガでも、自分で何か書いたことのある人なら、キャラが弱いとストーリーがなかなか進まないことはご存知だと思う。そんなときはぜひ高橋さんの作品をお薦めしたい(近々漫画家30周年を記念した原画展が開かれるらしい)。
読むのが専門の方も、こんなに笑えるのはキャラがいいからだと、目線を変えて読むのも、また面白いかも。
野球とはあんまり関係ない話題……「草野球~」ということで強引に、でした。