筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ

ロッテ戦を中心に、野球を好き勝手な視点から見るブログ

ああ~、星野ジャパン……金ならず

2008-08-22 16:47:58 | 野球

ついに引導を渡された……。

あまりにも「ここ」というところでもう一本が打てない打線に、力尽きたかのように今まで安定していた投手陣が崩れ、最後はエラーがらみ。

テレビの前に貼り付いていた私の3時間を返してくれ。

そんな風に思わされたゲームだった。

負けたって、見ていてよかった、震えるほど興奮した、勇気をもらえた、と思える試合もある。けど、今日はどうしてもそう思えなかった。

昨日のソフトボール金メダルの余韻もあった。

解説の宇津木さん。辛口できついことばっかり言うので、正直聞いていてあまり気分がよくなかった。ところが昨日、最後のアウトを取りに行ったときの「よし。よし!よ~し!(三つ目のよしは声裏返し)」。そして嗚咽と「よかったよ~」との絞り出すような声。

すっごく怖くて厳しい監督さんだったんだろうな。でも、最後にはこんな風に心の底から喜んでくれる。だから、きっとみんなついていった。きっと斉藤さんにもそれは引き継がれている。

そういうまとまりのようなものやここぞというときの爆発力、集中力。

それが、今日の野球には感じられなかった。ただ「金を取らねばならぬ」という妙な堅さが空回りしているようにしか見えなくて。

本当はもっともっとハイレベルな力がある選手ばかりのはず。端々には魅力的なプレイもあった。なのにうまく結果につながらず。何かが狂って歯車がうまく回らなかった感じ。

せめて明日、スッキリと銅メダル、決めて下さい。

 


疲れる。星野JAPAN観戦

2008-08-18 17:15:42 | 野球

今日はカナダに1-0の辛勝。

ああ疲れた。

あと一本がいいところで出てくれれば楽なのに。
見てるこっちがグッタリ疲れるんだから、やってる方々は心底そう思っているんだろうな。
韓国戦は悔しい幕切れだっただけに、今日は勝って本当によかった……。

勝手に勝因分析
成瀬、上原の快投。日本では、オールスターでワースト記録を出したり、シーズン絶不調だったりのお二人。正直「どうしてここで使うの?」と思いました。いや、大失礼でした。さすがです。

勝手にイチ押しプレー
三回裏の守り、荒木、中島、成瀬が三連続いい当たりを好捕。最近「好プレー珍プレー」という番組をあまり見かけないけれど、こういうのをどっかで特集してくれないかな。

余談
今日の試合を題材にドラマを書くとしたら……
正直ドラマにはなりづらい。事件が一つしかなくて(稲葉のホームラン)、どんでん返しもなくて、ただただ逃げ切っただけ。
けど、ただただ走って逃げる映画(車で)が昔あったっけ。スピルバーグの初期作「激突」。


星野ジャパン オランダ戦

2008-08-16 14:35:37 | 野球
初回に爽快に4点入れたものの、またも途中イライラ。
ランナーは出るけどあと一本が出ない病。

格下とはいえ、オランダの守備は侮れないバネがあって、いい打球をいくつも遮られたのも病の悪化に一役買い。

スッキリと、先制-中押し-ダメ押しと決めて欲しかったけど、中押しが飛んだ感じ?
大丈夫と信じつつも生きた心地がしなかった。

勝手に勝因分析。
GGの初ヒットにしてホームラン。あれがなかったらと思うとちと不安。

勝手にイチ押しプレー。
五回のオランダのボーンヘッド。一、二塁に挟まれたランナーに気を取られずにしっかとホームを刺した西岡と阿部。

何でもないプレーなの? えらくドキドキした場面、ビシッと決めてくれて嬉しかった。


星野ジャパン 一勝にホッ!

2008-08-15 12:12:30 | 野球

初戦のキューバ戦はイライラ。
昨日の台湾戦も、途中まで、というか後半までジリジリ。
ランナーは出るものの、もう一本が出ない。
あー、もう寝ちゃおうかなっ! と思ったときに、反撃は始まった。
結果快勝。

ああホッとした。もし今日も負けちゃったら……と、途中からは怒りの発散場所をあれこれ考えてたりして。無駄になってホントによかった。

勝手に勝因分析。
稲葉-西岡-新井の中継プレーによる鮮やかなゲッツー。
岩瀬、藤川の完璧なリリーフ。
これらが試合の流れをこっちに呼び込んだ。

魅せる守り。派手な打撃もいいけど、こういうのを見ると胸がスッとする

いい気分で寝床につけた。暑すぎて眠れなかったけど。

今日のオランダ戦はもう少しリラックスして見られる試合になってほしいな~


胸が詰まった「ひゃくはち」

2008-08-13 17:47:57 | 映画タ~ハ行

オリンピックに阻まれて、完全に影が薄い高校野球。でも例年と違わず、爽やかな汗、泥、涙の青春だ。

「ひゃくはち」は甲子園常連の強豪校が舞台の映画。

だが主人公は補欠。爽やかな青春の甲子園の裏舞台では、煩悩が渦巻いている。

どんなに努力しても頑張っても、才能溢れる特待生達に叶うはずなく、監督からの扱いも最初から違う。情熱や信念だけでは望みは叶わないという厳しさ。少しでも可能性があるなら友情さえ犠牲にしてもかまわないというすがるような思いが、ものすごくリアルで胸が詰まった。

ただ主人公は自分の役割を全うし、最後まで笑わせてくれた。そこがまた切なくて、思わず泣き笑いしてしまった。

誰しも日常を振り返ると重なる物があるのではないだろうか。望んでも決して叶わない、けれど自分なりに全うしたこと。

このときの願いは直接は叶わなかったけれど、その必死な思いや仲間との絆は、将来きっとどこかで必ず生きてくる。そう思わせてくれるラストだった。

この「ひゃくはち」、ポニョとか花男とかポケモンとかのすごい人だかりに比べて地味だったが、私の中では今年一番の映画。

ちなみに去年の一番は「キサラギ」。明日地上波で放映されますね。