ついに引導を渡された……。
あまりにも「ここ」というところでもう一本が打てない打線に、力尽きたかのように今まで安定していた投手陣が崩れ、最後はエラーがらみ。
テレビの前に貼り付いていた私の3時間を返してくれ。
そんな風に思わされたゲームだった。
負けたって、見ていてよかった、震えるほど興奮した、勇気をもらえた、と思える試合もある。けど、今日はどうしてもそう思えなかった。
昨日のソフトボール金メダルの余韻もあった。
解説の宇津木さん。辛口できついことばっかり言うので、正直聞いていてあまり気分がよくなかった。ところが昨日、最後のアウトを取りに行ったときの「よし。よし!よ~し!!(三つ目のよしは声裏返し)」。そして嗚咽と「よかったよ~」との絞り出すような声。
すっごく怖くて厳しい監督さんだったんだろうな。でも、最後にはこんな風に心の底から喜んでくれる。だから、きっとみんなついていった。きっと斉藤さんにもそれは引き継がれている。
そういうまとまりのようなものやここぞというときの爆発力、集中力。
それが、今日の野球には感じられなかった。ただ「金を取らねばならぬ」という妙な堅さが空回りしているようにしか見えなくて。
本当はもっともっとハイレベルな力がある選手ばかりのはず。端々には魅力的なプレイもあった。なのにうまく結果につながらず。何かが狂って歯車がうまく回らなかった感じ。
せめて明日、スッキリと銅メダル、決めて下さい。