小学生のころ、学校から帰ったとき、母が「おかえり」とニコニコ笑ってくれました。毎日ニコニコ笑ってくれたその顔が、今も目に焼き付いています。
私は、小学生のころ、家から出ると、とても不安になる子供でした。
そんな私を、母は、そのまま受け入れてくれました。母の「おかえり」で不安をぬぐい去ることができたと思います。
今、私は母と二人で暮らしています。夫が倒れる前は、三人で暮らしていました。
ドライブに行ったり、旅行したりして、いろいろなところに三人で行きました。
いろいろなことに興味のある母は、水墨画をしたり、お茶をしたり、70才を過ぎてから、囲碁を始めたりして、人を驚かせたりしました。
その母が、今、95才になりました。
この頃は、私とおしゃべりをしたり、二人で昔の探偵ものや刑事ものなどのDVDを観たりして過ごしています。
物忘れはかなりするのですが、認知症にもならず、自分の足で歩いています。
母は、私と一緒に老後を過ごすことを、喜んでいます。そして、今が、一生のうちで、一番心が穏やかな日々だと、私に言ってくれます。
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