夫が入所している施設から電話があり、食事ごとに水をあげているが、夏になるので、増やそうかと、主治医に相談したら、尿の量を測るように言われたとのことでした。そして、測ると尿の量は少なくなっているので、水は増やさないことにするということでした。
そして、夫が老衰という状態なので、家族が直接面会ができるとのこと。私はびっくりしました。だって、2週間くらい前にオンライン面会した時には、今までとそんなに変わった様子はなかったからです。
老衰って、もう命があまり残っていないということでしょ、そんな馬鹿な、と私は、ちょっと狼狽してしまいました。
老衰の状態になったら、直接面会がお部屋でできます。1週間に2回、といわれ、それは良かったんだけれど、老衰って、違うよね、とずっと思っていました。
直接面会は、9日に1回目、11日に2回目をしました。1回目は、ずいぶん久しぶりに会ったので、夫も驚いたのか、ずっと目をつぶっていました。でも、2回目の時は、私の顔をずっと見ていましたし、「おはよう」といいました。全然老衰のようではありません。
ああよかった、面会はできるし、そんなに弱っていないし、と安心したのです。
が、16日に39度の熱が出て、入院することになりました。誤嚥性肺炎です。唾液が肺にたまってなるのだそうです。抗生物質で、治療するそうです。この頃は、夫に抗生物質も効かなくなったそうで、そういうところは老化しているのだと思います。
言葉もあまり話さなくなり、水を飲んでも、尿としてでないようで、浮腫ができているそうです。皮膚の中に水がたまるということです。抗生物質もだんだん効かなくなり、そういうことは、きっと老化ではあるでしょうが、老衰というほどの状態ではありません。
病院で、入院を待っている間に、そばにいましたが、手をずっと握っていてくれました。こんなことができれば、老衰しているとは思えないのですが、施設も病院も、老衰ということで、考えているようです。
今、夫は、病院で、面会もできなくなり、周りが老衰と認識している状態でいます。施設や病院は、老衰なのだから、何が起こっても、という感じで応対します。これから、どういう風になるのか、本当に心配しています。
でも、私は、夫はきっとまた元気になって、施設に帰れるだろうと信じています。妹も夫を見て、前と変わらないと言ってくれます。きっと、施設でまた面会して、おしゃべりして、家族みんなで過ごしたいと思っています。
私も、夫はすぐに命がなくなるという感じはしませんでした。でも、確かに元気にはならないかもしれません。このままの状態でいいから、面会して、おしゃべりをして、過ごしたいと思っています。コロナが私たちの時間を取っていったと思っています。