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毎日、寝る前に本を読みます。たいてい30分くらい。読んで面白かった本のことを、書いています。
読んでも私の気持ちに響かなかったものは書きません。
この頃は、本を買うのも少し我慢しようと思っています。また、面白そうという本がなかなか見つからないということもあります。
それで、今持っている本を、読むことが多くなりました。読んだはずなのに、もうすっかり忘れているものもたくさんあって、もう一度読み直しています。
今回の「トム・ソーヤーの冒険」もその1冊です。開くと、紙面が茶色に変色しているほど、昔に買った本です。
この頃は、児童文学を読むことが多くなりました。児童文学には、何か希望があるように思えるからです。現実の自分の生活が、楽しくもなくつらいことが多いのに、小説でまで、つらいものを読みたくないと思うのです。
そういう気持ちで読んだ「トム・ソーヤーの冒険」は、気持ちが弾む小説でした。
著者のマーク・トウェインがはしがきに書いています。
本書に記された事件の大部分は実際にあったことである。その一、二は私自身の経験であり、他は私の学校友だちだった少年たちの経験である。ー中略ートム・ソーヤーもそうだが、ただ単独のモデルからではなく、私の知っている三人の少年の特徴をとって作り上げたもので、いわば混合式建築といったようなものだ。
トム・ソーヤーは、毎日の生活の中で、いたずらをし人をだまして楽しみ、冒険をしたいと望んでいる男の子です。
夜の探検で、殺人事件を目撃し、犯人ではない人が犯人とされるのを、真犯人が怖くて黙っています。
幼い恋を同級生にして、いろいろな駆け引きをします。
海賊ごっこをして、村の人たちにおぼれたと思われ、自分たちのお葬式に姿を現す、というような無茶なこともします。
殺人事件の真犯人をみんなに伝え、その犯人が逃亡するという事件が起こります。
その後も宝探しや、洞窟の探検などを経て、結局は、探した宝のおかげでお金持ちになります。
トムはいつもめちゃくちゃなことばかりするのですが、そして冒険が喜びなのですが、でも、いつも人との関係を大切にしています。
この本を読む人は誰も、きっと、自分の少年少女のころに、こんなこと考えたり、こんなことやったりしたよねーと、くすぐったいような気持になるに違いありません。
やったことと云えば、他人の家の庭に 外から花の種を蒔いたことくらいかな。
そう、今は世の中 効率ばかりを考えて、遊ぶ、いたずらをするなんて発想はありませんね。却って顰蹙、迷惑ととらえられてしまいそうですね。
ありがとう、もっと遊び心を湧かさなくては。
私は子供のころから、空想ばかりしていたので、頭の中では、いろいろないたずらをしたり、恋をしたりしていましたが、なかなか実施したことはおもいつかないです。トム・ソーヤーのように想像力と実行力を備えていたら、よかったでしょうね。