おらっちの炙り焼き ~膳~

世の中を 斬ろうと思って 返り討ち・・・そんな人生 笑ってちょうだい!

TOTO武道館の感想文。

2011-10-01 22:41:48 | as a musician
 9月27日(火)、日本武道館で開催されたTOTOのライブを見に行きました。



 
 






 本当ならば5月に行われるはずだったライブが、震災の影響で延期になっていたもの。


 TOTO、武道館で3年ぶりの来日公演(サンケイスポーツ) - goo ニュース


 そもそも、TOTOというバンド自体、2008年をもって活動休止・・・つまり解散しているバンドなのだが、今回、BassのMike PorcaroがALS(筋委縮性側索硬化症)という難病を患ってしまい、その闘病支援のためにヨーロッパと日本のみで限定的にツアーを行うという大変貴重なものだった。


 今回来日したメンバーは、

 

 左上、Guitar:Steve Lukather。
 もう、プロのギターリストを目指す人間は、必ず一度は通る道と言われるほどの凄腕をもつスーパーギタリスト。「Georgy Porgy」や「99」などではリードボーカルもこなす。

 中央上、Keyboard:David Paich。
 おらっちが、作詞・作曲・編曲という全ての「曲作りの作業」に興味を持ったのは、彼のおかげといっても過言ではない。ジャズピアニストを父に持つ彼は、そのポッチャリ体系に似合わず(笑)非常に繊細な曲作りをする。
 そして作詞でも独特の世界観を表現し、ステージではコミカルな動きでお客さんのハートをワシヅカミにする。
 TOTO創始者の一人で、全米No.1ヒットの「Africa」や「Home of the Brave」ではリードボーカルも務める。

 右上、Drums:Simon Phillips。
 オリジナルメンバーであったドラムのJeff Porcaro亡き後のTOTOを支える凄腕ドラマー。
 この人のドラムセットの種類の多さには、毎回ひっくり返らされる。
 そして、手数の多いドラミングを目の当たりにすると、大概のお客さんは口をあんぐりと開けたまま、しばらく動けなくなってしまう。

 左下、Keyboard:Steve Porcaro。
 TOTOと言えば、David Paichとの「ツインキーボード」が有名。
 Davidがピアノやオルガンといった、いわゆる「鍵盤楽器」を奏でる役割ならば、Steve Porcaroはシンセサイザー(デビュー当時はまだ珍しかった)を自在に操り、TOTOならではのスペイシーなサウンドを表現する役割だったと言えよう。
 彼は全盛期にTOTOを脱退したため、今回が何と25年ぶりの来日。
 余談だが、初期のドラマーであるJeff Porcaroか長兄、次兄が闘病中のベーシストであるMike Porcaro、そしてSteve Porcaroが二人の弟にあたる。ファンの間では「ポーカロ3兄弟」として、だんご3兄弟より有名。

 中央下、Vocal:Joseph Williams。
 おらっち的には、「♪会いたかった~ 会いたかった~ 会いたかった~ Yes! 君に~~」な人。
 バンドではよく「メンバーの脱退」なんていう話を耳にするのだが、TOTOというバンドは何と、バンドの顔とも言えるボーカリストが非常にコロコロ替わっているという非常に珍しいバンド。
 その中でも、「TOTOの歴代ボーカリストNo.1」とさえ評されるJoseph Williamsが今回のリードボーカルとして来日。もちろんおらっちも初めて生で見るわけだ。
 余談だが(今日はいつもに増して余談が多い)、Joseph Williamsの父親は、映画スターウォーズなどの音楽を作曲した、映画音楽界の巨匠、John Williamsである。

 右下、Bass:Nathan East。
 おらっち的に、「♪会いたかった~ 会いたかった~ 会いたかった~ Yes! 君に~~ 其の弐」な人。
 かつて、Eric CraptonやStingなどの大物ミュージシャンから絶対的な信頼を受け、ツアーやレコーディングに参加していた物凄いベーシスト。本人はFour Playというバンドのメンバーとしても活躍中で、Four Playではボーカルも担当している(とはいえ、基本的にはインストバンドであるため、スキャットやコーラスてきな要素が多いのだが)。
 バブルの頃には、小田和正さんのレコーディングにも参加しているし、Sing Like Talkingのデビューライブでは、故Jeff Porcaroとともにバックで演奏している。


 ・・・と、







 スゲェ面子!!







 もうね、チケットが取れたときには、オシッコがちびりそうになったもの。







 前置きが長くなってしまったが、そんなすごいメンバーが揃うライブを見に行ったわけだ。




 で、当日のおらっちの席は、

 

 ここ。




 写真左に写っている、コの字型に吊るされた暗幕が、開演と同時にバーッと下に落ちるのだ!!
 柱(トラス)が1本も立ってないから、見易いのなんのって。


 開演からアンコール終了まで2時間ちょい。

 もう、終演後は波動砲をまともに喰らったアホウドリのように、ただヘラヘラ笑っていることしかできないくらいの抜け殻と化しておりました。

 全てのパートが超一流。

 全ての音が煌びやか。

 そして何より嬉しかったのが、武道館なのに音質が非常によかったこと。



 もう、S席¥9,000なんて安い安い。

 大満足のライブでした。


 以下はセットリスト。

 01.Child's Anthem
 02.Till The End
 03.Afraid Of Love
 04.Lovers In The Night
 05.Somewhere Tonight
 06.Pamela
 07.Lea
 08.Gift Of Faith
 09.Keyboard Extravaganza
 10.Africa
 11.Human Nature
 12.Rosanna
 13.Georgy Porgy
 14.Stop Loving You
 15.Home Of The Brave
 [Encore]
 16.Hold The Line


 何と、故マイケル・ジャクソンのHuman Natureを演るというサプライズ!

 これは、作曲者がSteve Porcaroで、レコーディングにはSteve LukatherとDavid Paichが参加しているという繋がりから。

 さらに、上には書きそびれていたのだが、今回、コーラスとしてアルバム「TAMBU」に参加していたJenny Douglasが帯同。TAMBUの空気そのままに、パワフルな女声コーラスが響き渡った。もう最高。


 やはりそんなTOTOの日本公演はニュースでもいくつか取り上げられていますね。

 TOTO @ 日本武道館(9/27 RO69)

 TOTO、武道館で3年ぶりの来日公演(9/28 サンスポ)

 TOTO 武道館で来日公演 人間の力の限りをつくした演奏(9/29 日本経済新聞)



 さらに、YouTubeでは、ツアースタッフが撮影した貴重なデジカメ動画がアップされています。

 load in at Budokan

 Before line check at Budokan

 Happy B Nico at Budokan with Toto

 end of the Show BUDOKAN



 最後にSteve Lukatherは、「See you soon,good night!」と言って会場を後にしました。David Paichも「マタネ!」と日本語で挨拶しました。

 解散しているバンド・・・いやいや、彼らは絶対復活してくれます。僕はそう信じています。
 


 じゃないともったいない!

 まだ彼らの音楽に触れていない人が可哀想過ぎる!!



 心の底からそう思いました。




 次回も絶対見に行く!!


 あしだ みずき




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