太った中年

日本男児たるもの

原発推進派

2011-07-08 | weblog

勝間和代

「放射能は思われてるほど危険じゃない、プルトニウムも危険じゃない」

-

今回の事故の戦犯一覧核散希望

A級戦犯 (絞首刑に値するのはこいつら)
中曽根康弘 正力松太郎  渡辺恒雄 瀬島龍三 平岩外四  笹川良一 石原慎太郎

原子力委員会 (原子力推進機関) 委員長一覧
正力松太郎  三木武夫 中曽根康弘 佐藤榮作 田中眞紀子 中川秀直 谷垣禎一 町村信孝

核武装のために原発推進している識者
●政治家
* 谷垣禎一 町村信孝 安倍晋三 小泉純一郎 中曽根康弘 石破茂 麻生太郎  平沼赳夫 橋下徹 高市早苗
* 小池百合子 西村眞悟 石原慎太郎 片山さつき 佐藤雄平 

●学者 医者等の専門家(原発推進御用学者一覧)
松本義久 有富正憲 関村直人 山口彰  星正治 中川恵一 諸葛宗男 伊藤哲 
神谷研  大槻義彦 吉村作治 岡本孝司 山下俊一 長瀧重信 中村仁信

●ジャーナリスト・作家・文化人等
* 副島隆彦 西部邁 小林よしのり 北村晴男 勝谷誠彦 宮崎哲弥 田母神俊雄  櫻井よしこ 和田秀樹
* 大川隆法 みのもんた 辛坊治郎 三宅久之 勝間 和代 草野仁 薬丸裕英  星野仙一 渡邉恒雄 堀江貴文 曽野綾子 池田信夫

(以上、2chログ速より転載)

原発CMの薬丸裕英が笑える、と前置きして以下のサイトに原発推進派と反原発派がリスト化されている。

原発業界御用学者リスト@wiki

上記リストでトンデモ系に分類されている副島隆彦が異彩を放っている。副島氏は福島原発事故後、弟子を連れて福島へ移住、放射能安全神話を煽り続け、以下のトンデモ発言をしているアブナイ人だ。

・私たちは、今こそ福島県産の野菜、果物、コメ、魚を進んで食べる運動を始めなければならない。

・副島隆彦です。 風評被害や、体内被曝を言う人間 や、新聞記事や役人(官僚)たちほど、ビクビクして、彼ら自身が、風評被害をまき散らしているのだ。 大丈夫だって。 大丈夫。 

・いちいち、小さな数値のことなんか気にするな。もう、高濃度の放射能の恐怖は去ったのです。あとは、微量の放射能がくっついている野菜や魚を、私たち、日本人全部が、がぶがぶ食べればいいんだ。子供が食べても大丈夫だ。

・「副島さん。あなたは、そんな無責任なことを書いて、あとで責任を取れるのですか」と、私に、書いてくる人間を、私は許さない。目の前にいたら、殴り倒してやる。

・お前こそは、偽善者(ヒポクリット)だ。自分を善良な人間で、インテリだと気取った、悪人だ。 私は、善人を装う 偽善者が大嫌いだと、ずーっと、書いてきただろう。私の本から、一体、何を学んだのだ。自分だけ助かればいいのか。その神経質(しんけいしつ)の、生き方をやめろ。泥だらけの食べ物でも、何でも食べて、人間は生きて行けばいいのだ。

(以上、福島氏のHPより抜粋)

ここまでくると冒頭、勝間女史と等しく原発推進派にとってもハタ迷惑な存在である。「福島原発は安全だ」と叫ぶ陰謀論者の福島氏は放射能よりも強い有害電波なのだ。ではまた。


自爆テロの結末

2011-07-07 | weblog

被災者の反発で?自爆テロ?…辞任劇の舞台裏

松本龍復興相が一転、辞任を決断したのは、東日本大震災の被災者の反発の大きさに心が折れたからだとの指摘が周辺からは出ている。一方で、松本氏が問題発言を行ったのは、「菅政権に打撃を与えるために意図的に発言した」(民主党中堅)との臆測もくすぶっている。辞任劇を検証した。
 
4日夜、公務を終えた松本氏は、東京・赤坂にあるなじみのジャズバーにいた。カウンターに腰掛け、グラスを傾けながら、お気に入りのCDを黙って1時間以上、聴き続けた。
 
午後9時ごろ、松本氏の携帯電話が鳴った。被災地の市長からの激励の電話だった。
 
「大臣、辞めないでください。一緒に頑張りましょう」
 
松本氏は、この日午後、記者団に対し、「このまま真っすぐ前を向いて復興に当たっていく」と辞任をきっぱりと否定していた。市長は、同じ答えが返ってくると期待していたが、松本氏は「いや、分からん。俺もしっかり支えるから」と曖昧な返事に終始した。
 
実は、この時、松本氏は既に辞める決意を固めていた。松本氏の周辺によると、松本氏の心を動かしたのは、被災者の言葉だった。4日夕、松本氏が復興相室でテレビ画面に目をやると、被災者が「早く有能な大臣に代えてください」と答えていた。「被災者からあれだけ反発されるとは思わなかった」。松本氏は周囲にこう漏らしたというのだ。
 
ただ、松本氏は、6月2日に首相が辞任表明しながらも居座り続けると、記者会見で「私の頭の中には(首相の退陣時期は)6月いっぱいというのがある」と早期退陣論を唱えてきた。復興相の就任に当たっても、「いったんは就任を固辞した」と公言するなど、首相に忠誠を尽くす姿勢は見せていなかった。松本氏の「自爆テロ」説は、こうした経緯から出ているようだ。

(以上、gooニュースより引用)

松本氏は菅首相からの復興相就任を2度断っている。さらに菅首相の辞任を6月末までと発言している。それを踏まえれば恫喝発言でハナから大嫌いな菅直人と刺し違える自爆テロ。まあ、こんなものだろう。

しかーし、

菅首相:「刀折れ、矢尽きるまで」続投に意欲

菅直人首相は6日午後の衆院予算委員会で、自身の進退について「満身創痍(そうい)、刀折れ、矢尽きるまで、力の及ぶ限り、やるべきことをやっていきたい」と述べ、政権運営への決意を改めて表明した。

みんなの党の渡辺喜美代表が、首相の衆院解散権を意味する「伝家の宝刀」の言葉を引用し、「首相は満身創痍かもしれないが、刀もあれば矢も残っている。このままでは民主党の中で引きずり降ろされて、野垂れ死にだ」と、辞任か衆院解散を選択するよう迫った。これに対し、菅首相は「大きな激励をいただいたと受け止めさせていただいた」と、逆に「続投」への意欲を示した。

また同日の委員会で、自民党の石破茂政調会長が「あなたは一度でも『辞める』と言ったのか」とただしたのに対し、菅首相は「『辞める』あるいは『退陣』という言葉を使ったことはない」と答弁。さらに、菅首相と民主党執行部が「新体制の下で対応する」と合意したことについて、「『新しい体制』は、新首相か、内閣改造か、衆院解散・総選挙後の首相か」と質問した公明党の高木美智代氏にも「『新しい体制』というのは、新しい一つの政権の枠組みだと考えている」と答えるにとどめた。

(以上、毎日jpより引用)

自爆テロがあっても菅直人は総理大臣を辞める気なんてサラサラない。ではまた。

 


放射能汚染

2011-07-06 | weblog

【インタビュー】日本の放射能問題は深刻=元内閣官房参与・小佐古氏

【東京】菅内閣の元官房参与、小佐古敏荘氏(61)が原発事故に対する政府の対応を痛烈に批判し、今後、放射能の脅威がさらに露呈する可能性があると警告した。

ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じた小佐古氏は、菅内閣は海の汚染や魚への影響について迅速な分析ができておらず、汚染除去コストを最小限に抑えるために特定の放射能の危険性を過小評価していると述べた。日本の放射線安全学における第一人者である小佐古氏がメディアの取材に応じたのは、4月に内閣官房参与を辞任して以来初めて。

同氏は、茶葉やほうれん草など、食品の汚染については、既に散発的に報告されているものの、今年後半、特に日本人の主食である米の収穫が始まった頃に、より広範な、憂慮すべき問題が明らかになるだろうとした。

同氏は、「今年の秋の収穫の時期が来れば混乱がおきる。収穫した時に米の中に、どのようなレベルかわからないが、放射能が入っている。それがスキャンダルになり、東北の米は買わないということになれば、やっかいなことになる」と述べた。

さらに、3月11日に原子炉が津波の被害を受けて以来、福島第1原発の状況に対して政府がとってきた対応は、日本の政策決定のまずさを露呈したとし、「政府の意思決定メカニズムははっきりしない。どういう理屈で何を決めているのかはっきりしない。とても民主主義社会とは思えない」と述べ、東アジアの発展途上国のような状況になっているとの見方を示した。

小佐古氏は、具体的に、校庭における放射能の許容水準を超える学校が17校にとどまるよう、政府は許容水準を比較的高いレベルに設定した、と述べた。同氏が主張していたようにより低い水準に設定した場合、何千校もの学校で全面的な放射能除去作業が必要になる。菅首相率いる民主党は補正予算の国会承認を得るために苦慮しており、同氏は、このようにコストがかかる選択肢は支持されなかった、としている。

「今の内閣は生き延びるためだけに、色々な対策をうっているとしか私には考えられない」と同氏は述べた。

本紙が小佐古氏の主張について政府のコメントを求めたところ、内閣府の高官が匿名で回答し、政府は海の放射能除去に向けて最大限の努力をしており、漁業従事者やその他関係者と緊密に協力していると述べた。

同高官は、「特に主食の米には細心の注意をはらっている」と述べ、既に作付けは制限されているが、もし基準値を超える放射能が検出された場合は出荷を停止すると付け加えた。

また、学校の問題については、政府は許容レベルの引き下げに向けて検討中であり、追加措置も考慮しているとした。

今年4月30日、政府や学界の審議会などに数多く参加してきた東京大学教授の小佐古氏が菅内閣の官房参与を辞任したため、政府の原発事故対応をめぐる懸念に拍車がかかった。小佐古氏は、同氏を含む専門家が行った多くの申し入れは取り入れられなかったとしており、政府が定める校庭の放射能許容水準は「受け入れられない」とした。自分の子どもでもそういう目に遭わせることはできないと記者会見で涙をぬぐう同氏の姿は全国に放映された。

その後2カ月間、同氏は東京大学で放射線安全学の講義に集中してきたが、まずは海外で心の内を明かす準備ができたと述べ、今後数週間は米国や台湾で講演を行う。

同氏は、特に、被災した原子炉から周辺の海に廃棄された大量の放射性物質が海を汚染する可能性について懸念を深めている。政府は、福島第1原発の原子炉冷却過程で、何が海に廃棄されたのか、大ざっぱな報告しか発表していない。小佐古氏は、海水の監視や、汚染水の拡散状況の予想をこれまで以上に行い、海草から貝類、魚類にいたるまで様々な種類の汚染に対応するための措置を実行するように求め、「ずっとやれやれといってきたのに、やっていない」と述べた。

同氏は辞任の際、官房参与だった6週間に行ったすべての申し入れをまとめた、「福島第一原子力発電所事故に対する対策について(参与提言を中心に)報告書」と題する分厚い文書を政府高官に提出した。本紙は独立した情報源からその文書のコピーを手に入れている。

3月16日に官房参与に着任して以来、小佐古氏とその他の専門家の一部は幅広く様々な提言を行ってきたが、中には何週間も経ってから一般に知られるようになったものもある。例えば、3月17日には、政府の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)で「合理的な最悪のケース」を使い、住民の被曝レベルを予想することを提言した。

3月18日には、政府の原子力安全委員会に対し、SPEEDIによるシミュレーションに基づいて、当初の避難区域の妥当性を再考するように勧告した。

しかし、SPEEDIデータは3月23日まで一般には公開されず、避難区域は4月11日まで変更されなかった。政府を批判する向きは、そうした遅れによって、何千人もの福島県住民が高レベルの放射能にさらされた可能性があるとしている。

(以上、WSJ日本版より転載)

海産物の放射能汚染は下記サイトが詳しい。ではまた。

勝川俊雄 公式サイト


松本復興相の恫喝

2011-07-05 | weblog

松本復興相、岩手・宮城両知事にきわどい発言連発

松本龍復興担当相は3日、東日本大震災の被災地である岩手・宮城両県を訪ね、両県知事と会談した。前日の福島県に続く就任後初めての被災地訪問だが、被災者の感情を逆なでしかねない発言を連発した。週明けの国会で野党が追及する可能性もある。

最初に訪れた岩手県庁の玄関前では、衛藤征士郎・衆院副議長からもらったというサッカーボールを持ち出し、「キックオフだ」と達増拓也知事に蹴り込んだが、達増氏は取り損ねた。

会談では、仮設住宅の要望をしようとする達増知事の言葉を遮り、「本当は仮設はあなた方の仕事だ」と指摘。仮設住宅での孤独死対策などの国の施策を挙げ、「国は進んだことをやっている。(被災自治体は)そこに追いついてこないといけない。知恵を出したところは助けるが、知恵を出さないやつは助けない。そのくらいの気持ちを持って」と述べた。また、「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか分からない」と冗談めかして話した。

午後に訪問した宮城県庁では、応接室に後から入ってきた村井嘉浩知事に「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。しっかりやれよ」と語った。被災した漁港を集約するという県独自の計画に対しては「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」などと厳しい口調で注文をつけた。

松本氏は防災相から引き続き震災対応に当たることもあって村井氏は面会後、記者団に「地元のことをよく分かっている方が大臣に就任して喜んでいます」と述べた。しかし、ある県幹部は「被災地に来て、あの言動はない」と憤っていた。

(以上、朝日新聞より転載)

松本復興担当大臣の恫喝発言が批判の矢面に立たされている。太った中年は松本氏を断固支持する。

松本氏の爺様は解放の父と呼ばれゼネコン・松本組を築いた人。簡単に言うと小泉元首相と同じくヤッチャン系なのだ。松本氏は復興担当大臣に拝命されるやチームドラゴンを結成しグラサンの松龍会組長になった。解放同盟副委員長つー経歴を考えれば復興事業の利権に絡むヤッチャン排除が裏の仕事。

さて、恫喝された村井知事とは放射線量測定を拒否したまま漁業を再開させたキ印知事である。上記朝日の記事に「被災した漁港を集約するという県独自の計画」とあるがこれはウソ。村井知事は野村総研に復興計画を丸投げした案件で、漁業権を大企業の売却して漁業者をサラリーマン化させる企てなのだ。

勿論、漁協や漁業者は反発しているから松本氏は「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」と恫喝した。村井知事は野村総研の復興会議の委員に1人も地元住民を入れなかった。それを踏まえ「地元の漁師さんたちの声を聞け」、そう松本組長はチンピラ村井を諭したのだ。

松本氏は人格者として国会内での評判。従って明らかに確信犯。狙いはわからない。ではまた。

追記

辞任したからやはり自爆テロだった。

「発言は正しい」 亀井氏、松本復興相を擁護

国民新党の亀井静香代表は4日のBS11の番組で、松本龍震災復興担当相が東日本大震災の被災地復興をめぐり「知恵を出さないやつは助けない」などと発言したことについて「現場の声を前提にした対策でないと意味がなく、言っていることは正しい」と擁護した。

野党が追及していることを「問題にする方がおかしい。辞めろ、辞めろといえば政治だと思っている政治家がいる」と批判。「持ち味を出して思い切ってやることが大事だ」と述べ、辞任の必要はないとの認識を示した。

(以上、産経ニュースより転載)

松本復興相の起用は亀ちゃんのアイデア。復興利権に暴力団が巣食う。

村井が松下政経塾出から地元排除の狂った復興計画が経団連の意向と知るべき。

 


チンポム

2011-07-04 | weblog

岡本太郎さん壁画:改変容疑で芸術家3人を書類送検へ

東京・渋谷駅構内に飾られている芸術家の故岡本太郎さんの巨大壁画「明日の神話」に福島第1原発事故を模した絵が付け加えられた問題で、警視庁渋谷署は週明けにも東京の若手美術家グループ「Chim↑Pom(チンポム)」のリーダーら28~33歳の男性メンバー3人を軽犯罪法違反(はり札)容疑で書類送検する方針を固めた。

送検容疑は4月30日夜、爆発した四つの原子炉建屋を描いた絵の板(縦約80センチ、横約2メートル)を、岡本さんの壁画(縦5.5メートル、横30メートル)の右下につなげる形ではり付けたとしている。

リーダーらは5月18日に記者会見し自分たちが掲示したことを認め、絵をはり付ける様子を映した映像と原画を公開。渋谷署はメンバーらから動機などを任意で聴取していた。

グループは08年、広島市上空に小型ジェット機で「ピカッ」という文字を飛行機雲を使って浮かび上がらせ、被爆者らから批判を受けたことがある。

(以上。毎日jpより引用)

上記ニュースで初めてチンポムのことを知った。まず、チンポムつーネーミングからして冴えたセンス。警視庁も軽犯罪法違反(はり札)容疑で書類送検つーコンセプチュアルアートでチンポムを支持した形になってしまった。

調べてみると最初はあたかも作品を傷付けたような「故岡本太郎さんの巨大壁画にイタズラ」てな報道がなされた。はり札容疑によって傷付け容疑が晴れたのだ。警察権力もたまにはいい仕事をする。

で、チンポムのメンバー自らが犯行を名乗り出たワケで、犯行理由を「岡本太郎のアートはセンスがないから面白くしてやっただけ」としている。なるほどその通り。岡本太郎はアートワークよりもパフォーマーのほうが格段面白かった。それに気付いたビートたけしはよく岡本太郎のモノマネをした。チンポムはその手法。

毎日は悪意に満ちた記事を掲載した。しかしチンポムはそれも織り込み済みで、結果毎日のアートへの無知をさらけ出してしまった。上記ニュースによってチンポムは圧倒的な支持を得たのだ。すべて想定している。

日本の現代芸術史の文脈からすればチンポムは赤瀬川原平のハイレッド・センターを凌駕した。ではまた。


孫正義の秘密

2011-07-03 | weblog

孫正義の秘密のアービトラージ

僕は、孫正義という人物が不気味だった。一体何をしようとしているのか皆目見当がつかなかったからだ。原発事故以来、100万人以上のフォロワーを持ち、メディアでの露出も多い、孫正義は、執拗に放射能の恐怖を煽る言動を繰り返していた。それは客観的なデータで見る限り、科学的なものには、とても見えなかった。そして何より、彼のような著名人が放射能の恐怖を煽ることによって、一番の被害を受けるのは福島県民なのだ。福島県の農産物は風評被害で売れなくなった。また、孫正義をはじめとする、放射線に無知な著名人による発言は、福島県民に対する差別にさえ結びついてしまう。

確かに放射線は危険だ。ある一定量の放射線を一度に浴びると、体中の細胞のDNA(複製子)がずたずたに切断され、細胞分裂を正常にできなくなった体は、時間をかけて朽ち果てていく。原爆で放射線を体中に受けた人たち、そして、世界の核施設での偶発的な事故で被曝した人たちは、最初はまるで何事もなかったかのように元気にしているのに、やがて苦しみもがきながらその命を朽ちさせていった。

僕は、福島原発で作業に当たっている人が、突発的な事故により、そのように被曝してしまうことを当初から懸念していた。今も懸念している。しかし、周辺住民への被曝量は、まったくもって心配するレベルではないと思われた。仮に政府や東電が発表していた線量が正しいとすれば、だが。(現在では複数の独立したチームが線量の計測に当たっており、線量のレベルはほぼ正確にわかっている。)

それからすぐに、孫正義が「自然エネルギー」財団なるものを設立して、政府に対して強烈なロビー活動をはじめた。そしてソーラーや風力で原発を置き換えるという夢のような話を持ち出してきた。それは技術的にも経済的にも無理な話だ。少なくとも20年や30年では確実に無理だ。しかし孫正義のこの荒唐無稽な自然エネルギー構想は、震災で興奮状態になっていた多くの国民の心をつかんだようだ。そして東京で生まれたこの自然エネルギーというアイデアは、ツイッターを通じて、日本中部のフォッサマグナを超え、大阪の橋下徹の脳内に植えつけられた。絶大な人気を誇る、関西地方を牛耳る支配者だ。

そして、原発立地県でもない知事の橋下徹は、何を血迷ったか「自然エネルギーで脱原発」と、またもやわけのわからないことをいいはじめた。僕はこの瞬間に、関西で数十兆円単位の経済価値が吹き飛んだと確信した。トレーダーという職業柄、新しい情報が現在価値をどれだけ変化させるのか、一瞬で感じ取らないといけない。

実は原発の最大の問題点は安全性でも経済性でもなく、倫理性だ。化石燃料を燃やすことによる大気汚染や地球温暖化といった外部性は、概ね世界中の人々が共有しなければいけない。ところが原発はシビアアクシデントが起こったときのリスクを、地元住民が全て引き受けるのだ。その電気は都市部が使っているにもかかわらず、だ。よって、原発立地県の知事や、原発の地元住民は、原発のリスクとその利益を常に冷静に考えている。そして、原発で作った電気を大都市に供給して日本の経済を支えていることに対して、プライドを持っている。それが原発や日本のエネルギー・セキュリティに関して、なんの知識も持っていない大阪の府知事が時流に乗って「自然エネルギーで脱原発」などと突然いい出したのだ。そして「関電は電気を隠している。原発がなくても、万が一電気がなくなればいっせいにエアコンを止めれば大丈夫」などと吹聴した。

関西経済の電力はその半分を原発に依存している。そしてそれらの原発が福井県に集中している。福井県にリスクを押し付け、豊富な電気を我が物顔で使ってきた、大阪の府知事が「原発なんていらない」といい出した。これは福井県民の誇りをひどく傷つけることになる、と僕は思った。そして、僕は関西の電気は止まるだろうと、かなりの確度でもって予測せざるを得なかった。

実際のところ、関電は老朽化した火力発電所などを復活させることにより、橋下徹のいうように、今年の夏を乗り切ることが可能かもしれない。あるいは不可能かもしれない。それは神のみぞ知る、といったところだ。しかし、そのことはあまり問題ではないのである。経済は将来の期待に基づき動く。電気が足りなくなるかもしれない、という爆弾を抱えた関西に、わざわざ工場を作ったり、オフィスを開いたりする酔狂な経営者はいない。つまり市場に、関西は電力が危ない、という予想が植えこまれた瞬間に、すでに経済損失が実現しているのである。

孫正義の奇妙な「自然エネルギー」というアイデアは、まるで放射線により癌化した細胞が、体の血流に乗って、遠く離れた臓器に転移するように、関西経済圏の人々を苦しめることになった。そしてこの癌細胞が次に転移した先は、日本の現首相である、菅直人だ。

低迷する支持率、マスコミからの絶え間ないバッシング、そして自らが選任した閣僚にまで辞めることを進言されている、この市民運動家は、自らの延命のためにもがき苦しんでいた。孤独だった。仮に、地層深くに埋められ、外界から隔絶され、それでも大いなるエネルギーを未だに体の奥深くに隠し持った高レベル核廃棄物に、人間の感情というものがあったならば、それは菅直人が今感じているようなものなのかもしれない。そんな菅直人の心のすき間に、すっと入り込み、この「自然エネルギー」というアイデアは確かに植えこまれた。

カタツムリの脳に寄生し、カタツムリ自らが鳥の餌になるようにコントロールし、鳥を媒介して増殖するレウコクロリディウムという巧妙な寄生虫のように、「自然エネルギー」というアイデアが菅直人を乗っ取り、そして奇妙なことを口走らせた。

「自然エネルギー全量買取法案が成立するまで私は辞めない。私に辞めて欲しければ自然エネルギー全量買取方法案を成立させてほしい」と、菅直人は言った。

このころになると「自然エネルギー」というものの胡散臭さに気がつくものも現れはじめた。これはソフトバンクのただの補助金ビジネスではないか? また、自然エネルギーはあまりにも非力で、原子力を代替するような技術ではない、と説く科学者も現われた。孫正義は、ただの善意で行動しており、要するにエネルギーのことがまだよくわかっていないだけだ、というものもいた。しかしある種の原発ヒステリー状態の日本の中で、多くの国民が依然として孫正義の自然エネルギー計画を支持しているようだった。

僕の中で、当初から感じていた、孫正義という人物に対する不気味さは未だに消えなかった。熱せられた石炭が熱放射によって煌々とオレンジ色に輝くように、孫正義の小さな体の中にある巨大なエネルギーは、隠し切れずに、その特徴的な前頭部からある種の赤外線を発していて、インターネット空間のツイッターを通して、僕の皮膚をも温めているかのようだった。

この7000億円以上の資産を保有する、世界的な成功者が、そんなせこい補助金ビジネスに飛びつくものか? いくらなんでも聡明さ、狡猾さといったものがなければ、一代で時価総額が数兆円もする企業を育て上げることなんてできない。だから、孫正義がただの無知であって、思い違いから、ある種の善意や正義感で持って、これまでの行動を取っていると信じることは、僕にはとてもできない。僕は、一部の人はとにかく原発や放射能というものを憎悪しており、そこは理屈が通じない世界だということも知っていた。孫正義もそんな人たちのひとりなのだろうか?

しかし僕は、孫正義が韓国の原子力政策を賞賛している、というニュースを知った。

訪韓したソフトバンクの孫正義社長は20日、青瓦台(大統領府)を表敬訪問し、李明博(イ・ミョンバク)大統領と会談した。孫社長は席上、「脱原発は日本の話。韓国は地震が多い日本とは明らかに異なる」とし、「安全に運営されている韓国の原発を高く評価している」と話した。複数の韓国メディアが報じた。(Yahoo News、6月21日)
孫正義は原発アレルギーじゃない。だとしたら、なぜ? 僕の中でいっそう謎が深まった。それから僕はソフトバンクが、日本で電気を大量に使うデータセンターを韓国に移している、というニュースを思い出した。以前に、日経などが報じたものだ。

「ソフトバンクテレコムと韓国KTがデータセンター事業で合弁、新会社を9月設立」(日経、5月31日)
韓国は電力の4割以上を原発で作り、また原発の稼働率も9割を超えている。そして金持ちの道楽のような再生可能エネルギーはゼロだ。これが韓国の電気代を日本の3分の1に押さえ込んでいるカラクリだ。日本の原発は止めて、日本の電気代を上げておいて、その上、ソーラー発電の全量買取法案でさらに電気代を上げようとしている。それで、自らは電気の安い韓国へ電気を大量に使う施設を移転させる。ずいぶんと勝手のいい話だなぁ。やれやれ。僕は思わず溜め息をついた。

放射能の恐怖を執拗に煽り、日本中に反原発感情を喚起し、そして関西のドンの橋下徹に福井県知事の顔を潰させ、日本中の電力危機を誘発する。それから追い詰められた菅直人を利用し自然エネルギー全量買取法案を可決させ、みずからはメガソーラー発電施設を建造し、割高な電気を地域独占を温存した電力会社に好きなだけ強制的に買い取らせる。だとしたら100億円を寄付した理由は・・・

僕の中で、スティーブ・ジョブズがいったみたいに、今までばらばらにあったと思われたいくつかのドットがラインで繋がった。そしてそのラインが描き出したものを知ったとき、僕の膝はガクガクと震え始めた。僕は偶然にも、孫正義の秘密の計画を知ってしまったのだ。それはクロスボーダー電力アービトラージだ。莫大な利益を永久に生み出す恐ろしいスキームだ。

世の中のあらゆる商売は安く買って、高く売ることで成り立つ。電力会社は中東などから化石燃料を買い、それを燃やして電気を作り、少しばかりの利益を乗せて、顧客に売る。現在の韓国の電気代は日本の3分の1。そして脱原発や自然エネルギー全量買取法案で今後の日本の電気代はうなぎ登りに上昇していく。仮に、韓国で電気を買って、それを日本で売ることができるならば、莫大な利益が転がり込んでくるだろう。しかし、このアービトラージは実現不可能だ。なぜならば電気は送電ロスがあり、韓国から日本に現実的なコストで電気を運ぶことができないからだ。だからこそ東電や関電は、日本で高い電気を売りさばき、殿様商売ができるというわけだ。

しかしその不可能なクロスボーダー・アービトラージを可能にするのが、今回の孫正義のスキームである。まずソフトバンク傘下の電力を大量に消費するデータセンターなどを韓国に移し、そこで大量の電気を韓国で買う。一方で、日本ではメガソーラー発電施設を建造し、極めて高い電気を地域独占の半官半民の電力会社に好きなだけ売る。これによって、日本海の国境を渡って韓国から日本に電気を運ぶことなく、実質的に韓国で買った電気を、極めて高い値段で日本国民に売りさばくことが可能になる。この時の電力価格差が大きければ大きいほど、孫正義の利益も大きくなる。日本の電気代を釣り上げられるだけ釣り上げることが目的なら、孫正義の今までの行動も全て説明できる。放射能の恐怖を煽ったこと、橋下徹の心にあのアイデアを植えつけたこと、そして菅直人の心に侵入したこと・・・

なるほど、本当によくできたスキームを考えついたものだ。通常、アービトラージ・オポチュニティーというのは、発見され利用されると利幅が狭くなり、やがて消失する。そのことによって高くものを買わされていた人々が救われる。目ざとい商人やトレーダーは、その社会的な意義のために報酬を受け取っていると考えてもいい。しかしこのクロスボーダー電力アービトラージの肝は、その利幅が永久に縮まらないことだ。日本の電力会社の地域独占とソーラーによる電力買取価格を固定することにより、日本側の電気代は永久に高止まりすることになる。つまり、孫正義は永久に儲け続けることができるのだ。

僕の孫正義という人物に対して抱いていた、不気味だという感情はすっかりなくなった。それどころか、それは親しみのような感情になり、やがて尊敬へと変わった。

僕は、職業柄か、生まれ持ってかはわからないが、合法的に鮮やかに大金を抜き取るスキームを考えつく人間を、思わず尊敬してしまうところがある。自分が、そのスキームで損失を被る側の人間だとしても、だ。このクロスボーダー電力アービトラージで、確かに割高な電気を買わされるのは、日本の居住者である僕だ。そういう意味では、僕も孫正義に毟られる側の人間だ。大勢の毟られる人間。しかしだからこそ、このスキームがいっそう魅惑的に思えてしまう。この感情は説明するのが難しいけれども、自分が弄ばれるとわかっていても、そんな男を何度も愛してしまう女性の感情みたいなものを思い浮かべてもらえば、わかってもらえるだろうか。

僕は孫正義のことを「ハゲ」といったことを悔やんだ。彼は最初から全てを見通していた。恐るべき知性でもってこのスキームを完成させようとしている。さすがに一代で世界的なテレコミュニケーション・カンパニーを作り上げた男だ。ハゲはハゲでも、超一流のハゲタカだ。

「孫正義。お前がNo.1だ」

(以上、BLOGOSより引用)

長文引用で申し訳ないが、アービトラージとは利鞘稼ぎ、サヤ取りのこと。孫正義はデータセンターを韓国に移して電気を安く買い、日本ではメガソーラー発電により電気を高く売る。それが孫正義の秘密の正体つーワケだ。それはそれでいいのだが、秘密をバラして上記コラムを書いたライターは何を言いたいのだろうか。コラムを読む限り、孫正義を貶めて電力業界を擁護しているとしか思えない。電力業界がこの二流ライターにいくら渡したのか知らないが、イヤらしい文章の書き方と同レベルであるつーことを言いたかった。ではまた。


東電の隠蔽体質

2011-07-02 | weblog

『東電OL殺人事件』著者 表題の“東電”外すよう工作された

ノンフィクション作家・佐野眞一氏が東日本大震災のルポルタージュ『津波と原発』を上梓した。数多の被災地や事故現場を取材してきた佐野氏が、東北を歩くなかで感じたこと、そして東電の隠蔽体質について語った。

 * * *

実は震災を取材するなかで、特に福島を歩く俺の脳裏から離れなかったのが、かつて『東電OL殺人事件』(2000年)に書いた渡辺泰子のことだった。慶応から東電に入り、通産大臣の渡辺美智雄ら政界との連絡役も務めた泰子は、娼婦として街角に立つ夜の顔を持ち、そして殺された。

当時、俺はせめて表題から“東電”の二文字を外させようとする広報担当者からやけに豪奢な鯛釣り旅行に誘われたり、慇懃で狡猾な懐柔工作の標的になったから、その隠蔽体質はイヤになるほど肌で痛感しているけどね。

隠蔽体質の最たるものは泰子が夜の商売をしていることを、東電の連中がみんな知っていたことだよ。それでいて社員が身体を売っているなんて認めるわけにいかないから処分するでもなく、ロクに寝てないから会議中にウトウトする泰子を、同僚はみんなでバカにして笑っていた。どれだけ陰険な会社かわかるだろ。

つまり今回露呈した東電の隠蔽体質は昨日今日始まった話じゃない。底意地が悪くてどこか他人事な無責任体質の化けの皮が、多少剥がれたってだけなんだ。

※週刊ポスト2011年7月1日号

(以上、zakzakより引用)

上記ニュースの「泰子が夜の商売をしていることを、東電の連中がみんな知っていた」、これはインパクトがあった。原発事故の情報も同じだろうな。更にインフラ大企業である他の電力会社も程度の差こそあれ似たような情報隠蔽体質であることが想像に易い。企業の図体がデカイほど体質改善は難しいのだ。ではまた。


危うい脱原発

2011-07-01 | weblog

「脱原発こそ国家永続の道」について

原発事故から心が離れない。私は事故直後にすぐ判断した。日本の将来のことを考えて「脱原発」こそ目指すべき方向である、と。産経コラム正論(3月30日付)にも、『WiLL』6月号の拙稿「原子力安全・保安院の『未必の故意』」にもそう書いたし、4月14日のチャンネル桜の討論会では福島の学童集団疎開さえ提言した。

福島第一原発の情勢の悪化を今も非常に心配している。狭い国土における「内部被曝」は人体におけると同様に始末に負えない。それに使用済核燃料の最終処理の見通しの立たない原発は、われわれが子孫に伝えるべき美しい国土を永久に汚辱し侵害するおそれがあると考えられる。私は「守る」とは何か、をしきりに考察した。派遣されたアメリカの大艦隊、「ともだち作戦」の真意と現実、東アジアにおける日本の陥った危ういポジションをどう考えるかも、問題として一体化している。

(中略)

国民は健全な常識があり、賢明である。おかしいのはいつの時代にも知識人である。昔は左の知識人が常識を踏み外していたが、今はどうであろう。保守系の知識人や言論紙が少しおかしいのではないか。今日(5月20日)の産経の社説は、いま徹底的に批判されるべき(東電以上に批判されてしかるべき)原子力安全・保安院をしきりに擁護しているのには驚いた。

(以下略)

(以上、西尾幹二のインターネット日録より抜粋)

右派の論客である西尾氏は脱原発派で上記コラムは興味深い。国土の内部被曝による汚染を怖れている。

上記コラムで「おかしいのはいつの時代にも知識人である」としてるが、脱原発派にもおかしな人がいる。以前、ツイッターを再開して不毛な脱原発派の人をリムーブしたことを記したが、具体的に言えばきっこのブログと岩上安身を盲信している人たちである。彼らは憑かれたようにきっこと岩上のツイートをリツイートする。

きっこのブログは自分の意見に合わない人を罵倒し露骨に党派性をだす。ツイッターを再開すると岩上安身はジャーナリストつーより扇動的な反原発活動家といった感じになっていた。何故だろう。

昔、共産党と社会党を支持母体にした原水協つー反核団体があった。ところが活動方針を廻る対立から内部分裂をして国民の支持を失った。イデオロギーを持ち出せば脱原発運動も原水協の二の舞になる。

それから西尾氏は反原発の学者、武田邦彦氏と小出裕章氏を礼賛する。しかし小出氏も最近おかしいのだ。

尚、武田ついては商魂逞しい反原発ビジネスなので論外。

原発学者のメルトダウン

週刊金曜日の2011年6月10日号(850号)の特集「放射能と食」に、小出裕章氏の記事があります。

【汚染されたものは大人が引き受ける】から抜粋。

「すべての食べものを測定し、汚染度が高いものは年寄りが食べればいい。子供は汚染度が低いものを食べる。大人は、特に私の世代を中心として、原子力をここまで許してきた世代としての責任がある」。

「消費者が、汚染されている福島の農産物や近海の海産物を拒否したら、福島の農業、漁業は崩壊してしまう。日本は一次産業を崩壊させ、工業を発展させるこ とを中心として進んできたが、原発はその象徴だ。その象徴である原発が事故を起こした今回、一次産業を更に崩壊させる選択をするべきでない」。

(以上、カレイドスコープより抜粋)

「汚染度が高いものは年寄りが食べればいい」つーのは姥捨て山と同じ発想、学者として如何なものか。

さて、先般各電力会社の株主総会が終了した。各総会では脱原発を会社の定款に記載する動議が提出されたが圧倒的多数(株主の9割)で否決された。資本主義の原則に従えば会社とは会社をコントロールする議決権を持つ株主のものである。代表取締役以下社員は会社と雇用契約を結んでいるに過ぎない。

各電力会社の株主は取引先の持ち合い株であるメガバンク、生保などで構成されている。それはつまり総会で脱原発を否決した株主は電力会社同様の原発推進である。国民の9割が脱原発なのに1割の原発推進株主によって電力会社の原発推進が維持されたことになる。これってなんとも捻れた構造だ。

つまりはエネルギー政策を捻れ構造の原発推進から脱原発へパラダイム転換する選択肢は政治しかない。しかし、政権与党である民主党の両院議員総会を見る限り何の希望もない。小出裕章氏のように政治に絶望する他ないのか。こうして脱原発への希望は無力感に襲われるのだった。ではまた。