これは天麩羅籠。友達のお店で簡単に撮った。なかなかのデキだと自惚れてはイケナイ。凡庸な作品であることは歪めない。似たような写真は山のようにあるだろう。そう言えば、現代美術のアーティスト、故ナム・ジュン・パイクがビデオでアート作品を作り始めたころ、ある美術誌のインタビューで「これだけ情報が発達すれば今までの芸術作品は世界のどこかで誰かが同じことを考え、制作している」と発言していた。30年以上も昔の話だ。当時のパイクによれば技術の進化(ビデオ)自体が芸術となる。これは現代芸術が始まったイタリア未来派のメッセージでもあり、技術の進化によって作品(商品でもいい)が決定されるならデジタル技術の写真は、それそのものだろう。そして、現在、インターネットが発展して新しい情報が瞬時に世界を網羅していることを思えば、世界のどこかで誰かが同じことをしている。そう考えたほうがいい。どうしたって凡庸なのだ。オリジナリティーなんてことは大して重要でなく、デジタル技術の進化/差異に依拠して、ひたすら個人的な視覚の快楽を追及して飽きたらヤメればよいと考えている。
JTrim 初心者向けフォトレタッチのフリーソフト。
撮影した写真は基本的にレタッチソフトで加工しないことにしている。上記レタッチソフトはデジタル画像処理のベーシックな部分を学習するうえで非常に簡単で解りやすかった。テクノロジーについてオジサンは疎いので詳しいことは知らないけれど、フリーソフトは無料のオープンソースであるがゆえ、不特定多数の利用者から様々な意見やアイデアが出て、そのソフトが改変、発展していく面白さがあるように思う。但し、ポピュラーなフォトフリーソフトにPicasaっていうのがあって、こちらは当初有料で、後にグーグルが買収して無料配布した経緯がある。このようなヒモ付きの場合、どうしてもオープンソースの改変、発展する面白さが失せてしまうようだ。
縮専 ファイルサイズ指定で画質劣化せず縮小できるスグレもの。以下、少し気になったニュース。
ポーランド政府が性犯罪者を強制的に去勢する方針を打ち出した。
同国東部の男(45)が自分の娘(21)に性関係を強要し、男児2人を生ませた事件がきっかけで、トゥスク首相は薬品投与による強制去勢を法制化すべく、刑法改正に向けた準備を司法省と保健省に指示した。
子供を狙った性犯罪者の去勢は英国やドイツなどでも行われているが、精神治療や本人の同意が前提で、強制ではない。欧州連合(EU)内には「強制去勢は現代刑法になじまない」(クラウス・ヘンシュ欧州議会元議長)などと人権侵害の懸念が広がっている。
しかし、ポーランドの有力紙ジェンニクの世論調査では国民の84%が賛成し、与野党の大半も支持する方針で、刑法改正はほぼ確実な情勢だ。 (読売新聞)
プロカメラマンのデジガンセンセイはいつもキャノンのデジタル一眼レフをそのまま握りしめ持ち歩いている。その姿はカッコイイ。プロはカメラにストラップなんか付けて首からブラ下げてはイケナイらしい。農耕民族の日本男児たるもの普段はボーとしていてもよいが、ひとたびカメラを手にしたなら、それは欧米狩猟民族の獲物を狙うヤリだ。ヤリにストラップがついていたらカッコ悪いだろう。
なぜ、デジタル一眼レフなのか、それは今月フィリピンへ渡航した際、ひったくりに遭い、現金とデジカメ(リコーGRDⅡ)をひったくられたからだ。もう、ソニーのデジ一しか持ってない。だったらそれで撮るしかないじゃないですか、エエッ、奥さん。
なぜテンプレートを変えたのか、それはデカイ画像(デジガンサイズ)をアップしたかったことに他ならない。プロカメラマンのデジガンセンセイ曰く「写真原版の快楽」。見た瞬間のインパクトがスゴイ。但し、チ〇コサイズはデカけりゃいいってもんじゃぁない、硬度と角度が問題となる。
フィリピンでひったくり転倒事故に遭って右肩だけがズーと痛い。医者に診てもらったら骨に異常はないが暫く治療する。それから、新しい住まいへの引っ越しもあるので今月末まで休止。来月からテンプレートも変えてリニューアルする予定。趣味の記録として始めたブログで、料理、海外旅行に一区切りをつけ、デジタル一眼レフの写真を本格的に始めようと考えている。デジガンセンセイみたいな感じがいいかな。
そんなワケで来月また。
先般、売買契約した中古マンションの内装工事が完了した。
決済引き渡しの前に工事業者、売主の立会いのもとでチェック。
和室を打ち抜き、フローリング床。押入れ、床の間を収納にチェンジ。
キッチンと対面カウンター。独身時代に培った自炊料理の腕を揮う。
洗面、浴室。ここで下半身を清潔に保つため股間をウォッシュする。
最後は寝室。不動産バブル末期の設計なので間取りが狭い。
それは仕方がない。まあ、いい仕上がりだった、ご苦労さん。
エントリー”おい、田中”で衝撃的なデビューを果たした、田中くん。
全国3000万人のご婦人たちの熱いリクエストに応え、再び登場。
*基本データ
本名 田中ひろし
静岡県 浜松市在住
勤務先 旬彩ノ壱番
年齢 20代後半
身長は普通
チン長は不明
律儀な性格
独身男性
チャームポイント 笑顔
(以下、太った中年による田中くんの独占インタビュー)
・おい、田中 彼女はいるの?
「ハイ、いません」
・おい、田中 好きな女性のタイプは?
「ハイ、なんでもOKです」
・おい、田中 オナニーは週何回?
「ハイ、何回でもOKです」
・おい、田中 オナニーのネタは何?
「ハイ、なんでもOKです」
・おい、田中 ナニ考えているの?
「ハイ、ナニも考えていません」
・おい、田中 ネギはどこ?
「ハイ、目の前にあります」
陰謀論は一般に、強い権力をもつ者(一国もしくは複数の国の政府、警察、軍隊、あるいは巨大資本、宗教団体、民族集団など)が一定の意図を持って一般人の見えないところで事象を操作している、とする主張である。具体的には、
・政府は国民に秘密で何事かを行っている
・世界や国家は何らかの団体にコントロールされている
・ある戦争や事件は通説とは別の理由で起こったものだ
などが代表的なものである。
陰謀論は予言(預言)あるいは予言者(預言者)と関連が深い。原始宗教や旧約・新約聖書の体系における預言者の存在は、古典的には神の意志、世俗的な解釈としては陰謀の存在を印象付ける。
疑似科学における予言という概念は、未来や実存の不可測性を前提とした不可知論においては否定されている。疑似科学における予言の成就は、不可知論においては、明確・明瞭に存在した陰謀のうち偶々成就した事例と解釈される。
陰謀論はこの不可知論のもつ常識性を巧みに利用し「誰も知りえないものごとを否定することはできない」(未知論証)論法を活用する。典型的な陰謀論は「誰にも実態が知られていない組織が、誰にも知られていない活動を行っており、告発者だけがそれを知っている」とするものである。
(以上、陰謀論 概要 をウィキペディアより引用)
エントリー”この国を支配/管理する者たち”でFisherさんのコメントからユダヤ陰謀論が気になり、改めてウィキで陰謀論を見たところ、ナント、陰毛マニアならぬ陰謀マニアが再編集したのでは、と思えるくらいウィキ記事が変わっていた。以前は9.11テロのユダヤ陰謀史観をメインにして簡潔に編集されていた。ところが今は膨大な量の陰謀説が列挙されている。
(以下、陰謀論 目次 をウィキペディアより引用)
陰謀論の槍玉
・ユダヤ陰謀論
・ユダヤについての補足
・カナン、フェニキア陰謀論
・フリーメイソン陰謀論
・フリーメイソンについての補足
・イルミナティ陰謀論
・新世界秩序陰謀論
・三百人委員会
・三十三人評議会
・十三人評議会
・イルミナティ13血流
・財閥陰謀論、王室陰謀論
・ロスチャイルド・ロックフェラー対立説
・ロスチャイルド支配説
・ロックフェラー支配説
・ジョン・モルガン陰謀論
・イギリス王室支配説
・その他の財閥
・ゲーム思考停止陰謀説
・華僑陰謀論
・在日朝鮮韓国人・統一教会陰謀説
・被差別民陰謀説
・諜報機関陰謀説
・ホロコースト捏造陰謀説
著名な陰謀論の例・宇宙人に関する陰謀論
・ベリチップ陰謀説
・水道水フッ化物添加についての陰謀論
・冷戦やらせ説
・世界統一政府陰謀説
・世界統一政府樹立の細かい内容
・世界統一政府樹立の方法
・優生学陰謀説
・天皇すり替え説
・大日本帝国の世界征服計画
・ナチス陰謀論
・アポロ計画陰謀論
・三億円事件の陰謀説
・タイタニック号沈没の陰謀説
・航空機についての陰謀説
・航空機遠隔操作
・日本航空123便墜落事故の陰謀説
・大韓航空機爆破事件の陰謀説
・トランスワールド航空800便墜落事故の陰謀説
・暗殺についての陰謀説
・ジョン・F・ケネディ暗殺についての陰謀説
・ジョン・F・ケネディ・Jr暗殺説
・ダイアナ元英国皇太子妃暗殺疑惑
・オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件陰謀説
・アメリカ同時多発テロ事件陰謀説
・グルジア紛争陰謀説
・伝染病の陰謀説
・エイズウイルス陰謀説
・新型肺炎SARS、鳥インフルエンザ陰謀説
・アメリカ政府の陰謀論
・FEMA陰謀説
・HAARP陰謀説
・地震兵器
・気象兵器
・その他
・電子投票システム陰謀説
・ケム・トレイル陰謀説
・ロッキード事件陰謀説
・遺伝子組み合わせ陰謀説
・イラク戦争陰謀説
・中央銀行陰謀説
・日本銀行陰謀説
・連邦準備制度陰謀説
・世界大恐慌陰謀説
・電子マネー陰謀説
・情報操作陰謀説
・マスコミ陰謀説
・サブリミナル効果に関する陰謀論
・ロック、ヒップホップ陰謀説
・ビートルズ日本公演は安保闘争つぶしの謀略説
・ルシタニア号沈没事件陰謀説
・真珠湾攻撃についての陰謀説
・コヴェントリー空襲
・日中戦争・太平洋戦争突入はコミンテルンによる陰謀説
・宗教に関する陰謀説
・儀式殺人陰謀説
・コンピュータウイルス陰謀説
・フェミニズム陰謀説
・自然療法弾圧説
・日帝風水謀略説
・東西冷戦・地球温暖化陰謀説
・地下資源無尽説(陰謀論)
・8.15宮城事件偽装クーデター説
・原爆投下事前既知説
・外資陰謀論
・郵政民営化陰謀論
・植草一秀逮捕陰謀説
・石井紘基暗殺陰謀説
明らかとなっている陰謀・南満州鉄道爆破事件
・トンキン湾事件
・松本サリン事件
・日本人拉致問題
・P2ロッジ事件
・エシュロン
・CIAの麻薬ビジネス関与
・アメリカ路面電車スキャンダル
目眩がするほどの陰謀説。やはりユダヤの手先によって編集されたと疑われても仕方がない。そうでなければ陰謀マニアの編集ミスだ。例えば、”植草一秀逮捕陰謀説”なんかは国策捜査の括りであろう。また、”ビートルズ日本公演は安保闘争つぶしの謀略説”は戦後の世俗で米国による3S陰謀説に入る。3Sとは、SEX、SPORTS、SCREEN(映画)のことで、つまり米国がそれらの快楽を日本の若者に植え付けることによって未来永劫大和魂を骨抜きしようとする怖ろしい陰謀説。実は太った中年もけっこう陰謀マニアだったりする。上記の陰謀説で気になるものがあれば下記をクリックしてヒマをつぶしてくれ。
週刊ポスト10/3号で麻生太郎の差別発言が特集されている。この件について、カトラーさんのブログ記事によく記されているので興味のある方は下記を参照されたい。
この差別発言に限らず、麻生太郎は繰り返し失言をする。本人もそれを自覚していて、総裁選のインタビューで弱点について聞かれ「失言すること」と、冗談めいて答えていた。自覚した失言だから、つい、うっかり、といった不用意なものではない。したがって、麻生は失言ではなく暴言を吐く政治家なのだ。しかも、麻生のそれは、役職はもとより、場合によって政治家の職を辞することになりかねない言質であり、まともな人格ではない。
こうした麻生の人格欠損は本人曰く、「生まれはいいが、育ちは悪い」ことによるものらしい。上記、ブログ記事のカトラーさんのコメントで述べられているのは、生まれのよさから敗戦の挫折、終戦後の貧困と混乱といったまともな戦後体験が麻生にはない。先の大戦で焦土となった国土から雑草のように生き抜き、復興し成長した国家の体験がないコンプレックスから、麻生はことさら育ちの悪さを表に出して強がり、ワルぶって見せるそうだ。
口のひん曲った麻生から出る暴言、失言は冒頭の「差別発言」や「アルツハイマー発言」に見られるように社会的弱者に向けられたものが多い。その口のひん曲った人が出来レースで次の総裁・総理になる予定らしい。歴代総理の品性からすれば愛人スキャンダルで短命政権に終わった故宇野宗佑に匹敵するほど下衆な総理大臣の誕生となるのだ。
帰国して、体の痛みに耐えながら友達のお店へ昼飯を食べに行った。
おっ、新メニューが登場、旬彩弁当をオーダー。
なーんだ、ついに竹弁当のメニュー名を変えたのか。
絶倫オヤジの店主を盗撮。
絶倫オヤジが厨房の田中君にいつも口にする言葉。
これが今、秘かなマイブーム。
「おい、田中 ネギ、どこだぁ」
絶倫オヤジは繰り返し叫ぶ。
「おい、田中 ネギ、どこだぁ」
「おい、田中 ネギ、どこだぁ」
ネギは目の前にあるにもかかわらず。
「おい、田中 ネギ、どこだぁ」
おい、田中 続いて太陽カレーだ。
おい、田中 太陽カレーのマスターも盗撮した。
おい、田中 次はオマエを盗撮するから床屋へ行け。
おい、田中 実はホントウに太った中年になってしまった。
おい、田中 野菜カレーをメインにしてダイエットをするぞ。
おい、田中 彩り鮮やで素晴らしいディスプレイ、感動的だ。
おい、田中 ついでに下のピン中ランキングをクリックしてくれ。
↓
今月の渡航は日本で入籍するための必要書類として妻から出生証明書と婚姻証明書の原本をそれぞれ1通ずつもらい受けることが主たる目的だった。事は簡単に済み、日本での入籍後の次は妻の来日ビザの申請手続きとなる運びだが、来日ビザの取得が一番面倒且つ厄介である。妻はフィリピンで結婚して婚姻証明書が発行されたならば、それで全て終わったと思っていて、日本での入籍、来日ピザのことなど少しも考えていなかった。
そんな妻に来日ビザのことを説明しなければならなかった。運が良かったと理解すべきなのか、到着日の夜、ひったくり転倒事故に遭いズーとホテルで安静していたので時間は充分あった。しかし、それでも心配になり、帰国前日、痛い体にムチ打って来日ビザの申請代理店へ現地スタッフによる提出書類の説明を聞きに行った。
そもそも妻はフィリピンパブのホステスとして来日経験が1度だけあるものの、結婚後は暫くフィリピンで暮すことにしたから、来日ビザは取りあえず必要はない。そんな妻を説得して申請代理店へ説明を聞きに行くまで重い腰を上げさせた決め手は「来日ビザがあればディズニーランドで遊べる」というエサだった。俄かに信じられないかもしれないが、本当の話だ。フィリピン人に時間の合理性などなく「なんでも、後で」がルールになっている。
来日ビザを取得する前に妻は結婚してファミリーネームが変わったので、まず、新しいパスポートに変更しなければならない。パスポート=旅券を端的に言えば、その国がその国の国籍を持つ人間にその国の出国許可を与えるものである。当然、犯罪者に許可は与えられない。このような説明を妻にしたけれど理解はしていない。
フィリピンの場合、外国人と結婚して新規パスポートを申請する際、その国に対応するセミナーを受講しなければならない。セミナーは日本の外務省にあたるDFAとは別のCFOに受講申請する。受講終了後、新規パスポートにシールが貼られ、これがないと出国できない。現在、CFOセミナーのスケジュールを調整している段階。その後、来日ビザと在留許可の申請をするワケだが、詳細は機会を改めることにする。それからCFOセミナーの内容がどんなものかも興味深い。これも妻にレポートさせてエントリーする予定だ。
DFA フィリピン外務省
MAIN OFFICE
2330 Roxas Boulevard
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Tel. Nos: (02) 834-3000 / 834-4000
CFO
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※セミナー会場はタフトアヴェニュー
◆郵政民営化は、「経世会つぶし」の手段にすぎない!
かつては日本の政治家や役人は、アメリカの要望に対して、日本の国益が損なわれないような形で、うまいぐあいに処理してきました。だから、アメリカもこれまで神経をとがらせてきていたのですが、今は役人も政治家も、そんな知恵が出る人は1人もいなくなってしまった。例えば郵政民営化です。これもアメリカの要望のひとつといわれています。
小泉さんはこれを、自民党をぶっつぶすことに利用した。自民党を自民党たらしめてきた田中角栄以来の経世会、橋本派の自民党支配をぶっつぶすということです。もっと具体的にいえば、いろんな人がいろいろな形で失脚させられましたが、最後に、橋本さんもダメになってしまった。
緒局、小泉さんの標的は経世会のドン、野中広務さんだったのです。郵政・郵便局のドンも野中さんでした。かつて衆議院の逓信委員長として、NHK会長を更迭させたのは有名ですが、郵政省も彼が牛耳っていたわけです。郵政民営化とは、そのドンの野中さんをいかにして倒すかということです。
◆小泉さんの背後にある、怖いもの
怖い話をします。小泉さんは、野中さんを打倒するという。何であんな大胆なことまでできるのか。今までの政治家なら決してできなかった。これはみんなヤクザの力を恐れるからです。例えばあの権勢を誇った竹下さんですら、小さな右翼の皇民党の褒め殺しに恐れおののきました。中曽根さんも、右翼と称するヤクザに自分の家のお墓をこっぱみじんにやられてしまって、それ以来、随分変わってきたわけです。特に中曽根さんは、そういう問題についてものすごく神経質でした。
アメリカでも、例えばレーガン大統領もダーンとー発やられたら、全く変わってしまった。アメリカは、リンカーンから始まってケネディまで、大統領が次々と殺されている。暗殺の歴史です。アメリカの大統領はみんな、いつ殺されるかわからない状況の中でやっているわけです。
かって日本の政治家もそうでした。今は、多くの政治家が、政治資金などで何かしら暴力団と絡まっているのです。例えば亀井静香さんは暴力団から金を直接もらってなどというウワサが流れている。だから、暴力団の動向にはものすごく敏感なのです。山口組に関係があるなどといわれる政治家に正面から盾突くなどということは、どの政治家もできなかった。
ところが、小泉さんはそれをやった。当然、利害関係は反するわけです。小泉さんは、まず手始めに肉のハンナンという会社を摘発した。野中さんの政治資金源を断つためです。ハンナンは、もともと大阪府食肉事業協同組合から発展した会社です。同和問題というのは、いまでも日本の一種のタブーです。ご自身でも認めておられるように野中さん自身がの人です。
このハンナンを裏から支えていた政治家として、車を提供されていた鈴木宗男さんとか、九州の何とかとかいろいろいわれているのですが、その一番の支援者は、これこそ野中さんです。その政治力で、ハンナンに対しては、大阪国税局もいまだかつて国税調査に入ることもできなかったし、警察も検察も、何にもできなかったといわれています。
日本で狂牛病が問題になったときに、英国から肉骨粉を独占的に輸入していたのはこのハンナンなのです。しかし、当時の農林省はハンナンを全然調べられなかった。逆に、使った畜産農家を調べた。そんなことではわかりっこないです。輸入元から調べれば、どこに配ったかすぐわかる。農水省はそんなこともできなかったわけです。また、ハンナンは、そのことによって食肉で損をしたといって、狂牛病対策のために国家が出した補助金を、ものすごくとってしまった。社長の浅田満はこの詐欺で捕まりました。
ハンナンがそれだけ大きくなった原資も、自分で儲けたのではありません。同和対策事業の一連の特別措置法によって、同和対策費として、の企業に国民の税金がつぎ込まれた。何年間ものことですから、調べればこのハンナンに年間どれだけという統計はすぐ出てくる。これは天文学的数字です。その中から、例えば野中さんたちは政治資金をもらったのでしょう。
このハンナンの浅田満という社長は、暴力団の山口組の前の5代目組長、渡辺芳則の出身母体である山健組の舎弟だったといわれています。ハンナンは、当時、同じように名古屋にあったフジチクという会社と資本的な提携をいろいろやっていました。フジチクは、愛知県食肉事業協同組合が発展したものです。この愛知と大阪の2つの会社は、何と日本の輸入食肉の70%から扱っている独占企業だったのです。オーストラリアやアメリカから輸入して、ものすごく利益が上がっていました。
その利益が山口組に上納されていた。当時、山口組の上納金は、トヨタ白動車に匹敵するといわれていました。トヨタが1兆円のとき、山口組は8000億円といわれていましたが、そのかなりの部分がハンナンから流れた。
暴対法によって山口組をつぶそうと思っても、なかなかつぶせないということで、まず資金源を断つことが始まったわけです。その手始めに、ハンナンを支えている政治家をやっつけようということで、まず鈴木宗男さんがやり玉に上がった。野中さんも身の危険を感じたかもしれません。
まず山口組の資金源を断つという形で、小泉内閣は警察や税務当局とタイアップしてハンナンをやったのですが、もう1つの隠れた目的は、アメリカの要請に従って、不良債権のもとになっている日本社会独特の闇の部分を透明化するという政策でした。まず、そういう仕組みを政治的に支えている人たちを次々に追放していこう。そしてそれは成功しました。
同和対策特別措置法は時限立法で、それもちょうど終わりました。だから、の事業とか地域に対して国民の税金が自動的に出ていくシステムはなくなった。今まで述べた一連の動きは、その時期ともかなり一致しています。それも含めて、かなり意図的にやられたわけです。これは日本の不良債権をもっと透明化するためです。
そうなりますと、金融機関はゴルフ場などに金を貸さなくてよくなったので、バタバタとたくさん倒れたのです。つぶれたゴルフ場をだれが買ったか。それはゴールドマン・サックスです。
◆9・11選挙と背後のヤクザ抗争
というわけで小泉改革の名のもと、今までずっとやってきたことは、裏社会の話でいえば、山口組に対しての攻撃だったわけです。結局、山口組の5代目組長は引退して、幕は引かれました。2005年9月11日の選挙は、いろんな女性の刺客がはなたれたということが話題になっていましたが、こんなことは何の意味もない。小泉さんが勝つかどうか、一番の天王山は京都4区だった。今までやってきたことの最終決戦が京都4区です。
京都4区は、野中広務さんの選挙区です。野中さんは引退後も、まだ砂防会館に新しい事務所を持ったりして政治的な影響力を行使していました。野中さんは郵政のドンです。郵政民営化反対の張本人、象徴は野中さんです。野中さんの引退後、その代理人として、亀岡前市長が当選していたのですが、郵政民営化反対で自民党をほうり出されて、公認になれないで立侯補したのです。
そして、今まで野中さんの子分中の子分であった京都農協の会長、全国農協の副会長で、オレは8兆円の金をいつでも動かせるんだと豪語していた男、中川泰宏さん、かつて中川さんの京都農協は、野中さんの命令で、脱法的に米をバンバン北朝鮮に送っていた。小泉さんは、何とその中川さんを自民党公認にした。毒をもって毒を制しようというわけです。この一騎打ち、わずか150票余の差で中川さんが勝った。これで勝負がついた。野中さんは小泉さんの軍門に下った。これが今度の総選挙の決戦なのです。
しかし、野中さんは関西の山口組と関連があるといわれてきた。小泉さんはどうしてその資金源まで断つことができたのであろうか。これはひとえに、暴力団稲川会の支援があったのではないか。小泉さん一家は祖父の代から稲川一家と関係があったといわれる。稲川会が、命をかけて小泉さんをガードする。稲川会健在の限り、山口組もあそこへ1歩も踏み込むことができなかった。だから、小泉さんは何でもやってしまったのです。それで選挙で勝った。
ハマコウ(浜田幸一)さんは稲川会の関係者だといわれています。ハマコウさんはテレビに出て、いろいろ小泉さんの味方をしている。また、小泉さんに反対する自民党議員に衆議院の郵政民営化法案投票の前日に、ハマコウさんから電話がかかってきたと私は聞きました。「てめえ、何だよ。何でおまえは総裁の決定に反対するんだ!おまえも自民党の党員だろう」とやられた。暴力団そのものです。みんなやられたのです。そんなことまで何でやるのか。彼が稲川会の関係者だからです。
稲川会で注目すべきは、アメリカの裏社会との関係です。稲川会2代目の石井進会長の時代、ブッシュ・ファミリー、とくに今のブッシュ大統領のおじさんと親交があった。稲川会と関係のある、ある右翼の会長が、全国の事務所に、ブッシュ元大統領と2人きりで撮っている写真をかけていました。何でこんな写真が撮れるのか。撮影当時は現職のアメリカ大統領です。日本の総理だってなかなか難しい。みんな弟ブッシュ、つまり今の大統領のおじさんの力です。要するに、ヤクザの世界からいえば、ブッシュ・ファミリーは稲川会と癒着している。
ところが、時代が変わって、石井進さんは、とっくの昔に死んでしまった。石井さんに弟子入りして、次の会長になっていた稲川さんも、しょっちゅうオーストラリアに行って肝臓のがん手術をやったのですが、最近癌で死んでしまった。後継者がまだ決まっていない。だから、今、4人の親分衆が集団指導体制をしいています。組織全体が動揺しているようです。
一方の山口組は、名古屋から新しい人材が入った。今の組長は司忍(本名・篠田建市)という人物ですが、銃砲刀剣法違反で収監された。しかし、総理大臣に当たる若頭も既に名古屋から高山清司という人が来ていて、新体制をがっちり固めている。それで、山口組は反撃を始めた。その反撃の第-弾が関東進出。銀座や六本木を縄張りにしている国粋会が、いよいよ山口組の傘下に入った。だから、今、銀座は山口組が支配しているのです。
9・11の総選挙は、裏社会でいえば、稲川会対山口組の戦いでもあった。ところが、山口組が負けた。しかし、選挙後、山口組は新体制をかため、いよいよ反撃に出はじめている。これはいろんな影響があると思うのです。小泉さんは、選挙で3分の2議席をとったといっても、数なんか何の意味もない。政治というのは、そんなきれいなものではないのです。
最近は、ヤクザの世界も国際的なつながりが深くなっているのです。だが実態はなさけないかぎりです。かつて、ある人が山口組の幹部にいったのですが、「あんた方、もともと国際的な組織なんだから、こんなところでうろうろしてないで、どうせつぶされるから、東南アジアでもどこでも行って商売をしなさいよ」といったら、「いまは我々にはそんな力はありません」ということでした。
昔、日本のヤクザは大陸をはじめ海外のあちこちに行っていましたが、そのときは、軍という後ろ盾があった。それがなくなってしまった。戦後は、やはりお金、ODAなどという後ろ盾があった。タイのバンコクでも、日本のヤクザがたくさん入っていた。そのころは、まだ日本がどんどんお金を出していたからです。ところが、今はさっぱりダメになっている。アジア全体で、ヤクザも含めて日本全体の存在の影が薄くなってしまった。かわって中国です。今、東南アジアの裏社会は、すべて中国マフィアが支配しています。
5代目の山口組には任侠道はありませんでした。ゼニだけです。ゼニのためなら何でもする。昔、ヤクザの人たちは、最低限度、泥棒だけはしなかったのです。ところが、最近は、中国人の泥棒の手先にまでなっています。しかし新体制の山口組は、いささか様子が違うようです。山口組の再興をはかろうとしています。これが表の政治や経済の世界にどのような影響を与えるか注目を要するところでしょう。
◆小泉さんは丸投げ
最近、米軍の再編、座間基地にアメリカ陸軍の新しい司令部を持ってくるとかいう話があります。また岩国を艦載機部隊の基地にするとか、いろいろありますが、一番の問題点は沖縄です。海兵隊普天間基地の移設問題です。ところが、小泉さんは全然話を進めない。ラムズフェルド国防長官は、アジアの脅威はもう朝鮮ではない、中国だといっています。中国に対してどう向き合うかということで、米軍の対中シフトをするために必死なのです。早くやらないといかぬ。中国のほうは、どんどん軍拡をしており、またロシアと演習をやったりしている。
大野防衡庁長官(当時)に対して、アメリカ側が何回もいろいろ要請する。それを持ってきて、大野防衡庁長官が小泉さんに報告する。小泉さんは聞くだけ。何の指示もしない。だから、大野さんも何もできない。ずるずる延びてしまって、今度はラムズフェルド長官が直接乗り込んできて、小泉首相に直談判するというようなことをやろうとしたが、小泉首相があまりにもやらない、進めないというので、これまたキャンセルした。しかし、これは大変なことなのです。だから、少なくとも政治的な面では、ブッシュ大統領も、小泉さんに対して若干クエスチョンマークをつけているのではないでしょうか。
小泉さんは、ほとんど全部丸投げなのです。いっでも、どんな人が行っても、何もいわない。ただ聞いているだけ。
2005年9月の選挙で小泉首相が何をやったか。郵政民営化といったけれど、これについては説得力のある説明は何もない。彼が最初からいってきたことは自民党をぶっつぶすということです。自民党というのは何かというと、要するに、田中派であり、竹下派であり、経世会であり、野中支配なのです。野中支配体制をぶっつぶすということが彼の総理総裁になった目的だった。これは果たした。あとのことはどうでもいい。郵政民営化は、いわば野中体制をぶっつぶす1つの手段にすぎなかったのです。
◆靖国神社参拝問題は、経世会の中国利権つぶし!
小泉さんは、首相になる前には、1回も靖国神社に行ったことはなかったのです。何で急に靖国参拝をいい出したか。首相が靖国神社に参った結果、日中関係、日韓関係はガタガタになりましたが、よくよく考えると、小泉さんにとって、靖国神社参拝はそんな対外的な問題ではなくて、ひとえに田中派というか経世会をぶっつぶすためであった、ともいえます。
中国の利権は、田中角栄さんの訪中以来、すべて経世会が握っていたわけです。それは、竹下さんと中国の関係を見てもよくわかります。竹下さん亡き後、それを引き継いだのは額賀福志郎さんともいわれているが、人脈的にいえば野中さんです。中国共産党の前総書記江沢民の子飼い中の子飼い、曾慶紅さん、今はナンバー2の実力者ですが、その曾慶紅さんと野中さんはツーカーの関係でした。日中友好の状況下で利益を一番吸い上げていたのは竹下派でした。今、日中関係がおかしくなってしまって、この資金源を完全に断ち切られた。経世会のもうひとつの資金源はぶっつぶれてしまったわけです。
野中さんたちは、現胡錦濤政権でなくて、その前の江沢民政権と癒着していた。逆にいいますと、そういう人たちの凋落は、胡錦濤さんにとってかなり好ましい状況なのです。胡錦濤さんは、まだ日本とのつながりは全くない。江沢民時代までの古い日中の人脈は、これですべて切れてしまった。小泉さんにとってみても、日中関係も新しい方向にいくわけですから、これは大変結構なことなのです。
以前は、日本の企業、例えばトヨタが進出するときに、中国は許認可をなかなかタイミングよく出してくれない。ところが、竹下さんに頼めばパッとできた。竹下さんが何を握っていたのか。中国で権力が一番あるのは軍です。中国人民解放軍の総後勤部というのがある。竹下さんのつながりはそこだったのです。総後勤部は、かつては中国の国有企業を100%握っていました。運輸鉄道網、薬屋、酒屋までそうだったのです。
紹興には、古越龍山という紹興酒の一番大きな酒蔵がある。私がそこへ行ったら、玄関に軍人の写真が飾ってあるわけです。驚きました。しかしよく考えればこれはみんな軍の企業だ。酒も、お茶も、みんな軍が握っている。これではあんまりだというので、改革・開放でガソリンスタンドとか、目につくものはだんだん民営化していった。それでも、今の重要産業はみんな軍が握っています。したがって、軍の命令-発で何でもできてしまう。
だから、竹下さんに頼めば、どんな企業でもぱっと進出できる。そのかわり、その企業は竹下さんに応分以上の政治献金をする。何も中国から金をもらうわけではありません。利権というのは、みんな日本の企業からお金をいただいているわけです。
小泉さんは、日中のそういうつながりを断ち切ろうという目的を達したから、靖国神社には一もう余り関心はないのではないか。靖国に参り、日中関係を更に悪化させる理由がない。小泉さんは、自分の目的とするところはやってしまったからです。
(以上、株式日記と経済展望 9・11の総選挙は、裏社会でいえば、稲川会対山口組の戦いであった。より、原文のまま転載引用)
・太った中年のコメント
これは面白い、株式日記トラちゃんのこの記事はブックレビューとして文句なく面白い。自民党総裁選を控え、自民党政治のより本質的なことを知るうえで興味深い。ただ、本書では中丸薫が相変わらずユダヤ陰謀論を展開していて、こっちは戴けない。
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