ゆるゆるしなやかに♪ ベルマダがいく!

2011年4月からベルギー生活をはじめました。
ベルギーでの生活等々、ゆるゆる綴っていきますね。

Savignac巡礼。

2012-11-04 15:00:36 | Normandie(フランス)
さぁ!今日はSavignacな日だよっ!と、朝目覚めたら、すっかり雨が降っていて風も強くて薄暗い。。。

マジ?
昨日はあんなにイイ天気だったのに?
今日が一番メインでしかも、外を歩き回る予定なのに?

ガックリ肩を落とす私である。
やられた、、、ノルマンディーに。
そう、ノルマンディーって、ほんとに晴れの日が少ないらしく、、、
いつも曇りか雨らしい。

そんな中、林檎の礼拝堂を見た時も一応晴れていたし、ガイドのMireiileも
「今日は太陽が出ているからとってもステキだったね!」と言ってくれてたのに。。。
そして、今回雨にそんなにむちゃくちゃやられた感じはしなかったので、心の中でラッキー!と思っていたが、、、
ここにきてこの仕打ち?シクシク。

昨日、最後のお店で「いやー、ノルマンディーよかったよ。」と、
過去形で話していたのがノルマンディーの機嫌を損ねたんじゃ???
まだ終わってないよ!ノルマンディー旅行!


ぶつぶついいながらホテルの朝食を食べて部屋に戻って来たら、、、
とりあえず、雨と風は止んだ!

きたーっ!
普段の心がけがいいから、私。笑

ってことで、出かけます。

Savignacの作品は、この街に12カ所あり、それ用の地図まであります。
とりあえず、ネットで調べてすでに印刷済みなそのMAPを片手に出かけます。

その前に、、、Savignacってみなさん、知ってますか?
たぶん、彼の作品をみたら、「あー、見たこと、あるかも!」と思うはず。

彼は、1950~60年代に一世を風靡したポスターデザイナーです。
生粋のパリジャンで、有名なカッサンドラの助手を経て、
売れないイラストレーターでしたが、
1949年、41歳の時に、モンサヴォン石鹸のポスターで一躍有名になり、遅咲きの業界デビューを果たします。
その後は、超×100ぐらいの売れっ子。
フランス以外の国からも続々とオファーが来て、
アメリカはTIME紙のイラスト、日本でも森永チョコ―レートやとしまえんのポスターを描いています。
しかし、、、70年代半ばより、広告代理店制度がアメリカからヨーロッパへも広がり、
クライアントと直接向き合いたいSavignacは、仕事がどんどん少なくなっていきます。
かつ、広告には写真やCMといった表現が主流になっていき、オファーもどんどん少なくなって。
彼は、「自分はパリには必要とされていないようだ」と、Trouvilleへ移り住むのです。
のんびりした海辺の生活、のびのびと好きな絵を小さな商店のクライアントと文字どおり
「向かい合って」描ける日々。
それは、静かで幸せであったかい日々だったでしょう。
しかし、80年代から、信頼できるエージェントとの仕事も増えて来て、最前線に返り咲き。
その時74歳。
それからも、精力的に仕事をつづけ、2002年の息を引き取るその時まで
震える手でデッサンを続けたといいます。


そんな彼の想いと彼を囲んでいた町の空気を感じながら、作品を見て回りたいと思います。


まずは、海岸沿いの遊歩道へ。
ここは、2001年に「プロムナード・サヴィニャック」と名付けられた散策できる海岸沿いの板張りの道です。


さすがに海沿いは風があって、きりりと寒い。
Savignacの作品が、一つずつ立ててあり、それを追いかけて歩く。

夏はこの砂場でみんな賑やかに遊ぶんだろうな~と、初冬の海を見ながら
冷たい風に吹かれつつ、歩く。
やっぱり夏に来るべきだったかな。と思いつつ。(苦笑)










海岸沿いには、文豪フルーベルの名のついたホテルがあり、そこの壁画もSavignacの絵である。


木組みの建築が美しい。
他にも素敵なホテルがいっぱいあった。
日本の海辺とは全く違う趣だ。

一通り海岸沿いの絵を堪能した後は、街の中に入って行き、壁画を見つけに行く。

まるでガイドマップは、Googleマップほど精巧に書かれていないので(苦笑)
なんとなくこの辺?といいながら、探しに行くのは、オリエンテーリングに似ている。


全部紹介したいけど、読む人も大変そうなので、セーブしておきますw(笑)

・・・といいながも、紹介(笑)




これは、かなり色あせてしまってますね。。残念。



洋品店の絵ですね。



これは、ジュエリー店の。
お店の外観はこんな感じ。
時間的に、開店前のお掃除なのか、せっせとおじさんが窓を拭いていました。




半分ぐらい周った時に、ちょっと離れたところへ行く途中、
日本人らしきおばちゃん二人組とすれ違う。

最初、中国人かな~と思ってしまったがw失礼しました。
その二人が私達を見ているなぁ~とは思ったが、別に声はかけてこないので、
フツーに通り過ぎていると、
その後に一人、地元の人らしき人と話をしていた3人目の女性が走り寄って来て、
「す、すみませぇぇん、サヴィニャックを探しているんですよね?一緒に連れて行ってください」と
言われる。

どうも、彼女たちも片手に同じマップを握りしめている。
推定年齢60歳ぐらいか?

確かに、これから行こうとしたいたところは、メインの海岸沿いからは少し中に入った
丘の上にある学校。
少し急な階段を昇る。
「えぇ~まだ昇るんだ~♭」と彼女たちの悲鳴にもにたため息が後ろから聞こえる。
ど、どーしよ。これでこの場所になかったら、ものすごい冷たい視線を浴びるんじゃ・・・??
意外に小心者の私は、そんなことを気をもんでいたw

ついたっ!
あったーーっ!


うわーっ。これ、昨日やっていたイベントのポスターになっていたヤツだ。
こんなに大きいとすごいインパクトがあるっ!


感動している私のちょっと向こうで「えーっ逆光でうまく写せないぃ~」と言う声が聞こえたかと
思ったらあっさり「じゃぁ、失礼しますぅ~」と3人は去って行った。
ふぅ~と思ったが、、、、たぶん、次のところでも遭遇する気がする。。。笑

次は、丘を降りていくのでこの道を、、、と
一番近いであろう道の方へ行くと、ものすごい剣幕で犬が吠えている!
どうやら、私達は「敵」と認識されていて、「番犬」としての使命に燃えている彼は、
容赦なく吠える。そして、背の高い生垣の隙間から顔だけ出して、ひたすら睨む。。。
「えーっ。つながれてるだろうし、いーんじゃね?」と、
その家の前を歩きだしたが、、、
「うぅぅぅワンワンワンワンッ!」とほんとに今にも襲いかかってくるぐらいに吠える。
あまりの剣幕に怖くなって、その道を歩くのはあきらめました。。。
うぅ。犬にしてやられた。。。
彼は、番犬としての使命をまた一つ果たしてきっと大満足でしょうね。。。
人間様な私は、ちょっと遠回りになってしまった道をぽくぽくと降りていき、
次なる目的地へ。

これは、元心臓リハビリセンターの壁画。


建物がかなり古く、たぶんもう廃屋寸前かも。
付近が新興住宅街的なキレイな建物が多いせいか、けっこう目立つ。

更に探す!

海岸沿いの一本中に入った道を歩いて探す。
おおっ!あった~っ!


これは、今まで見た中でも、色がきれいに残っていて美しい。
やっぱり、外壁の壁画は風雨に晒されて色あせていってしまったモノが多く、
たぶんちゃんとメンテナンスもされていないのか、
少しさびしい印象もあった。
これは、ブルーがきれいに白い壁や青い空に映えていて、そのコントラストが見事だ。


最後は、この観光インフォメーションセンターの横に併設されている
ギャラリーへ。



Trouvilleだけではなく、彼が広告をやっていた時のイラストなども展示されていて、
点数は少ないものの、けっこう面白い。

これは、エールフランスのポスターかな。



素朴な線に共感する。
確かに、「今」という時代から見るとそれは「古い」のかもしれないが、
ココロのどこかに訴えるモノがある。

Savignacの遅咲きのデビューは、前述したとおり、41歳だそうだ。
フランス人だったら誰もが知っているという、モンサヴォン石鹸のポスター。
「私は41歳の時、モンサヴォン石鹸の、牝牛のおっぱいから生まれた。」と自伝で語っているらしい。

広告の時代は、表現の移り変わりが早く、Savignacのイラストだけの広告は
仕事としては人気がなくなっていく。
しかし、彼のイラストは、1枚の2次元という平面上で、すべてを語りつくしている。
パッとみた時のその鮮烈なイメージとイマジネーションを掻き立てられる構成、色使い。
風刺やユーモア・・・というよりも、「エスプリ」が効いている、そんな表現に
いろんなメッセージが込められているのを実感する。

パリでの仕事があまりなくなり、自分の心の平安を求めてこの海辺の町に行きついたSavignac.
Trouvilleで描いた絵は、風刺的な意味合いはほとんどなく、
どれも、心が温まるようなモノばかりである。
彼がこの地をどれだけ愛していたかがわかるようですね。


今のTrouvilleは、私の印象だと、対岸のドーヴィルに追従するかのように、
賑わうことがイイ事だと思っているようなニオイが少ししたが、
でも、この地にずっと住んでいる人達の、なんていうか、あったかく、気のイイ感じが残っていて、
とても気に入りました。
また夏に来たら、イメージもかなり違うのかな。。。と想像しながら。

さて、、、とりあえず、Savignac巡礼はオワリ、、、と思ったが、
忘れていた!

このブラッセリーでcafeを飲んでいなかった!



そう、昨日、海鮮盛合せを楽しんだブラッセリーと同じお店ですが、、、
このお店、cafeを頼むと、その傍らについてくるチョコレートの包装紙がSavignacなんですよね。
これは、ぜひ!飲まないと!





うーん、満喫。
ほんとか蟹をもう一度食べたかったけど、、、さすがに連日の食事でお腹が重い(苦笑)

Savignacにお別れを言いながら、Trouvilleを後にするのでした。
またね!Savignac!


最後に、、、
サヴィニャックが自伝に書いている言葉で、深く感銘を受けたモノを一つご紹介します。

「アイディアというものは、
普通の人が考えているものとは違う。
散歩していて見つかるとか、
酒を飲んでいて思いつくとか、
失恋のどん底で思い浮かぶとか、そんなものではないのだ。
それは探し出して見つけるものだ。
時として時間をかけて、また汗水たらして。
それは「脳味噌を絞る」ことを要求するのだ。」




========
◆Savignacがわかる!
 ほぼ日のページで彼の自伝を元にした紹介記事があります。
 すごくわかりやすく作品も満載。サヴィニャックが気になった方は、必見!
 「ポスター描きのサヴィニャックさん


◆Savignac作品の場所をめぐる地図
 
 Trouville-sue-MerのOffice des tourismeのサイトからダウンロードできます。
 ここから。



◆Savignacのよく通ったというブラッセリー
 店内には、ポスターがたくさん貼られていて、
 メニューのイラストも、コーヒーに添えられているチョコレートもサヴィニャック。
 ・Les VAPEURS


























Trouville-sur-Merで海鮮盛合せを食べたが、、、蟹が入ってなかった(泣)

2012-11-03 22:28:05 | Normandie(フランス)
さて。。。私的なこの旅の2大目的の一つ、Trouville-sur-Mer!

ここは、かの有名なヨーロピアンリゾート地のひとつ、ドーヴィルの対岸にある海辺の町。

ここには何があるか、、というと、私の尊敬するイラストレーターのうちの一人、
レイモン・サヴィニャックが晩年を過ごした町で、
彼の作品がたくさん残っているのである。

ドーヴィルとは対照的でひなびた漁村・・・・のイメージだったが、、、
意外も意外、たくさんの人でぎっしりびっしり!


駐車場を探すのにかなり苦労するほどの混雑ぶり!
そして、埠頭には、どどどどどーーーん!とカジノが居座っていた。

こんな港っぽいモニュメントも!


これは、市庁舎かな。



とりあえずチェックインを済ませ、お部屋でのんびりした後、夕方の街を散策しに出かけてみた。

まだちょっと時間が早いのでレストランのテラス席は人がいない。
窓のカモメの絵がちょっとカワイイ。


お!フィッシュマーケットがあるよ!


わーっ。美味しそう~!
海の幸満載っ!


おうちでホームパーティーなのかな?
キレイにラッピングしてあって、お持ち帰りしている人も多い。


うに発見!うまそう~!


オマールやエビがおしりを向けてキレイに並んでいる。。。ぷぷっ。


ホタテの焼き立てが食べられるみたい☆


そう、ここは、魚市場だけど、ちょっとしたテーブルがたくさん出ていて、
そこで直接「これを焼いてほしいんだけど」とか、「刺身で食べたい!」とかいうと食べさせてもらえるらしい。
うわーっ。よだれダーダーな感じです(笑)

でも、目はお腹が空いても、実際のお腹はまだ空いていないので、、、
街の路地?に入っていく。。。
ものすごい人が多い。
そして、すでに時間は18時を過ぎているのに、フツーに店がたくさん開いている。
観光客目当てだけではなく、フツーの八百屋さんや、衣料品店なども。
たくさんブロカントやアンティークのお店もあり、ウィンドウショッピング的にかなりイイ。
人が多くて気さくな感じなので、じっくりウィンドウを覗いても遠慮しなくていいし、
気軽に入れる感じの店が多いのもすごくイイ。

おっ。この店は缶詰屋さん?


店内には、カワイイパッケージの缶詰が山ほどあって、どれも美味しそう~!
中央のところには、今日のおススメ的な缶詰がティスティング出来る。
うーん、このツナのオリーブ漬け、うまいっ!

すっごい感じがいいお店で、おもわず、フィッシュスープの詰め合わせ等を購入。


町のあちこちにSavignacのこんな看板が。


あー、なるほど、このイベントがやってるので、駐車場がイッパイなんだー。
じゃぁ、もう少ししたら、車の量も減るのかな。

そろそろお腹が減って来たので、メイン通り沿いのブラッセリーでも入って海の幸を満喫しましょうか!

入ったのは、このお店。


そう、サビニャックがよく通っていたというお店で、このメニューの表紙も彼のイラスト。

席は、店内が予約でイッパイだったので、テラス席へ。
外は寒いけど、ストーブがたくさん並べてあって、上着を脱いでも平気。
しかし、、、このテラス席、びっしりテーブルが並べてある・・・苦笑。
私達のお隣は、どちらもカップルで、先に来ていた方は、
すでに食べ始めていて、ドデカイ蟹が2杯乗っかったドドーーン!って感じの海の幸の盛合せをガツガツ食べている。
これ、美味しそう~!でも、多いかな~。
とか思いながらも、とりあえず、スターターとして、
フィッシュスープとエスカルゴをオーダー。





どちらも美味しい♪
フィッシュスープって、やっぱりウマイ。海の旨味がギューーーーーっって入ってる感じ。
チーズを入れて、特製ルイユをパンにつけて。幸せ~♪

ワインはシャブリ!

で、スープ飲みほした後に、おもむろにお皿を載せるスタンドと、
食べるための道具?がやってくる。


そして、オーダーした「海の幸の盛合せ」がやってきた!


んん?お隣と同じ蟹がいない?
どうやら、私達が頼んだのは、一番小さいプレートだったので、お隣のとはスケールが違っていたらしい。
蟹はいるにはいるけど。。。上海ガニの小さ目なサイズ。
しまった。間違えた?!笑

しかし、これがまたかなりウマイ!
もう、何も言わずにモクモク食べてしまうw
蟹やエビの下には、巻貝がたっぷり盛られていて、それを針金のような器具でほじりだして食べるのが
ほんと美味しくて!
もちろん、エビも蟹も美味しかった!

隣りを見ると、、、、
どでかい2杯の蟹のうち1杯がまだ残されていて、全く手をつける様子がない。。
うーん、あのデカイ蟹の蟹爪の肉がうまそうだ。。。と、じーっと見つめてしまったら、
ダーリンに注意されるw
ほんとうに食べないの?じゃぁ、私に頂戴!!と、言いたくなるほど美味しそうだったんだもん。
思わず日本語で口に出してしまうよねー(苦笑)
いかんいかん、胃袋暴走中っす。

で、ひとしきり楽しんでワインもすっかり空いて、ゴキゲンな二人。
お隣さんは、結局最後にその大きな蟹に手を付けてましたが、、、
すっかりオナカイッパイだったのか、「えっ。そこが美味しいのに!」というところを
食べずに殻入れに捨てている。
やっぱり私にくれるべきだったんじゃ?笑

明日、もう一度蟹を食べようと心に決め、お店を去った。
2人で90€。お得だな~!!!
一番高いのはシャブリであった(笑)

ゴキゲンなダーリンは、
「日本人だからさぁ~、もう一軒いこうよ!」と、
わけのわからないことを言いながら、私の袖を引っ張り、
ホテルの目の前のブラッセリーに連れて行かれる。

ぷぷ。確かに、「もう一軒」って、日本人っぽい発想かな。
先日のターブル・ドットゥのように、最初から最後までじっくり同じ場所で堪能する~ってのが
こちらの人のスタイルだよね。

そんなこんなで夜は更けていく。

明日は、Savignacの作品に会える!!!













チーズの道を走る走る走る!

2012-11-03 17:56:53 | Normandie(フランス)
さて、、、次は、「チーズの道」を北上しまーす!

チーズ農場?などをめぐり、見学やティスティングしながらチーズを買う!
そう、ブルゴーニュのワインドメーヌ訪問的な感じ?

Figaro Voyageに紹介されている感じだと、チーズ街道にはたくさんチーズ生産農家の看板がでているらしい。

でも、本当にあるのか?(非常に疑い深い私である)
ちょっと不安になって、調べてみるものの、、、、
あまりインターネット上にはあまり情報がない。特に日本語だと。
France語で調べてみるが、、、「おおっ!これこれ!」というサイトもあまりない♭

まぁ、街道いけばなんとかなるかーと、まずは、一路、カマンベールへ!


カマンベールの中心地をナビで設定し、走っていく。
おおっ。のどかなこれぞノルマンディって感じの風景。
いいねいいね~


延々と続く。丘陵地帯。

目的地に着く前に、農場の看板を発見!


そうそう、これ、Figaroに載ってた看板☆

いかにも、農場って感じ。
とりあえず、入ってみると、、、中には、一人マダムがいた!




でも、テイスティングとか出来る雰囲気ではない。
見学も出来ない?
扉に書いてある文字をみたら、どうやら見学の時間は終わっている・・・・?

・・・・と見回していたら、いきなり人が一人入って来て、
カマンベールチーズを買い求めていた。
マダムは笑いながら、「また買うの?」とか言って対応している。
どうやら、先ほど一つ買ったベルギー男性がもう一度入って来て、もう一つ買い求めたらしい。

っていうか、気が付いたら、ショーケースの中には、カマンベールチーズは一つしかないではないかっ。
ヤバイ。

とりあえず、その一つを購入。
向こう側に製造している場所がありそうだったので、「見学できる?」聞いたら、だめだという。
そっかぁ。まぁ、買えたのはいいけど、見れないんだー。
・・・と残念がっていたら、
「裏に回ると見れる」的なことを言ってくれて、連れていってくれた。

なんと!製造過程や貯蔵してあるところが裏側の窓から見れるのだ。
一応、見学者向けの製造工程まで説明してある。

中では、丸い筒にチーズになる前の塊をせっせと手で注いでいる男性がいた。




おおっ。これがカマンベールになるのね!

そして、これが熟成しているところ。


なるほどー。およそ20センチぐらいの高さから水分がどんどん出て行って
結局3~4センチの高さになるのかー。
面白い~!

けっこう堪能したので、次の農場はないかと思いながら中心地へ。

しかし、、看板は一つもない。
着いたところは、中心地というか、、、これは村役場なのか?という建物と、



カマンベールの博物館?があり、カマンベールの形をした建物があった。




しかし、、、どこも閉まっていた。
どうやら、基本的に見学できるのは、10月末までらしい。
しかし、11月の始めである今は、午前中は特別に開いてたらしいが、閉まってしまった後のようだ。
残念~♭

まぁ、生産農家をめぐりたかったから、別に博物館はいーんだけど、、、
といいながら、その道を行こうとすると、いきないカマンベール村は終了?!
ち、ちっちゃすぎね?


うーん、よくわからん。カマンベールのAOC取得した生産者はわずか5つと本に載っていたが、、、
そもそも5つもあるのか?発見出来ない。ぐすん♭

しょーがないので、次の目的地、Livarotに向かう。

しかし、、、、街の中心についたけど、街が死んでるように静かだ。。。。
うーん、よくわからんが、街を走っていたら、
博物館的なものがありそうだったので、そっちに行ってみるが、、、


こちらも同じで、つい先ほど閉められた。あーあ。
そして、Livarotをふらくも、生産農家らしきモノはよくわからない。


またしてもしょーがないので、次の目的地のPont l'Evequeを目指す!
ここは、一つだけ生産者の場所の目途がついていたので、ナビに設定するが、
詳しい住所がないので(汗)、とにかく行くしかない感じ。

とりあえず、目標となっていた教会を目指す。
あったあった!



そして、教会の向かい側に確かに農場らしき建物が?


でも、人の気配が全くない。
「本当のここなの?」といぶかしがるダーリンと一緒におそるおそる敷地に入ろうとした時、
道路から長靴を持って入ってきたムッシューというかオッチャンが一人。

早速声をかける。
Bonjour!
見学とテイスティングしたいんだけど、出来きますか~?と聞いたら、
あー、見学とテイスティングは出来ないよ~。と言われてガックリ肩を落とした。
が、オッチャンの「買うことは出来るよ!」というウィンクしながらの笑顔☆
やったー!

ってことで、四角いチーズのポン・レヴェックをお買い上げ~☆

ここ?ここで売ってるの?という感じの農場というか作業小屋の傍らに招かれる。


おっちゃんが、「いつ食べるの?」と聞いてくる。
「えーっと、いつまでが消費期限なの?」と聞きたいが、うまくフランス語で言えないので、
側にかかっていたカレンダーを指さしながら会話をする。
どうやら、食べごろにあわせたチーズを提供してくれるらしい。
なるほど~。じゃぁ、一つは、5日以内で、一つは2週間以内に食べるよ!と言うと、
「よっしゃ!」的な感じで、
これがすぐに食べる方で、これが2週間以内に食べる方。といって、
貯蔵されていたチーズの違う箱からそれぞれ取り出して、
木箱に詰めて、その場で箱の外シールも貼ってくれて、新聞に包んでくれた。



ふと、奥を見ると、貯蔵箱がたくさんあるので、チラッと見せてもらう。


箱にそれぞれ3ケタの数字が書いてあるので、「あれはなんの数字?」と聞くと、
製造日なんだという答え。製造日から考えて、出荷する日を決めるので、大切な情報らしい。
興味深くフムフムと聞いていたら、「興味があるなら、そのあたりの農場を見て来ていいよ」と
行ってくれた!
わーーーーい☆

建物のすぐ近くには、子牛のケージがあった。
かわいいぃぃ~♪


そして、キレイな池?も。


その向こうには、成牛が飼育されている。


自分で育てた牛で作るんだね~。すごいよ。
感動して、さっきのところに戻り、お礼を言おうと思ったら、
おっちゃんの姿はない。どうやら、用事があったらしく、ササッとどこかに行ってしまったらしい。

これって、、、すごいラッキーじゃない?
だって、彼がそこにいた時間は、わずか15分程度。
アポも取らずに行っちゃったので、いなくても当たり前だったってことだよね!

そうかぁ~、まぁ、ワインのドメーヌもそうだけど、ほんと個人でやってるところは、
「いつでもWelcome!」ってわけじゃないから、事前に確認した方がいいよね。

でも、満足だった~☆

ホクホクとしながら、次なる場所は、Saint-Bnoit-d'Hebertot!
ハート形のチーズを買うんだ~♪と張り切って出発!

しかし、、、いけどもいけども見当たらない。。。
うむ?
困ったなぁ~と思っていたら、さっきのオッチャンの農場にもあった「生産農家」を示す看板を発見!


よし!とにかくこれを追いかけてみるか!

主街道を外れて、どんどん小さな道を中に入っていく。
しかし、まだまだ農場の姿は見えない。。。。
まだ?と思うとまた同じ看板が。
進んでいき、まだ?と思うとまたまた看板が。
いったいどこなの?
しかも、この看板「生産農家」とは書いてあるが決して「チーズ生産農家」とは書いてない(笑)
そう、ひょっとしたら、豚かもしれないし、ひょっとしたら野菜かもしれない。
もちろん、シードルやカルヴァドスの可能性も高い。
どきどきしながら、野菜しかなかったら、野菜買って帰るのかな~と思っていると、、、
着いたッ!


しかし、、、完全に「誰かんち」である。
そして、またまた「人気がない」・・・・笑

お店らしい扉があるので、とりあえず、入ってみた。


Bonjour! 誰もいないお店は、むっちゃチーズのニオイが蔓延していて、
カルヴァドスなんかが置いてあった。
えーっと、誰もいないのかな?
・・・と思っていたら、違う扉(たぶん、家とくっついている扉)から
一人のおじさんが出てきた。

え?何が欲しいの?カルヴァドス?シードル?
と聞かれたので、いやー、フロマージュが欲しいんだけど、、、というと、
窓際の網で囲われた昔の蠅帳のような(いや、たぶん、マジで蠅帳なんだろうな)
棚みたいなところから四角いチーズを取り出した。

あるよ!いくつ?二つ?みっつ?
早口のフランス語で追及されてるようであるw

えっと、ひ、ひとつください。
はいよ!
というなり、新聞でくるんでポンっと渡される。

うーん、これは、確実にPont-l'Evequeのチーズだよな~。
もうすでにさっきのところで買ったので、どうしようかと一瞬思ったが、
どう考えても「やっぱりいらない」とは言えないシチュエーションであった。
日本人の私には。(苦笑)
まぁ、生産者違いだし、いいかも。と、購入。

はぁ~っ
ドキドキした5分間だったw

そのおっちゃんは、私達が帰るとおもむろにお店の扉の鍵をかけていた。
もう自分の中では、今日の営業は終了だったに違いない。
ごめんね、そんな時に押し掛けてしまって。

外では、豚が鶏が、ウサギがその辺を駆けずり回っている。
たぶん一応「飼われて」いるんだろうが、、、、
向こう側には、野菜畑らしきものもある。
すごい、ここで、何もしなくても食べるものにはありつけそうだ。
「今日何にする?ウサギにしとく?」
「そーだね、じゃぁ、ウサギ一匹絞めといてよ、アンタ!」とかいう会話がなされてそうである。

興奮気味にその農家を後にして、もうチーズの道めぐりは終了~。

やっぱり、ドメーヌ訪問もそうだけど、事前にきちんと個々の訪問可能な農家を見つけて
アポを取っていかないと、ムリだってことだよね~と、実感。

だって、訪問できた農家って、結局「チーズ街道」と言われる道沿いではなく、
しかもかなり離れていたりするから(笑)、
この街道を走ってるだけでは、意味がなかったりするわけですね。ハイ。

今回はちょっとしか訪問出来なかったけど、、、かなり楽しかったので、
今度は、オンシーズン(夏か?)の時期にしっかり予習して訪れたいと思います。


さぁ、じゃぁ、チーズ抱えて次は、最終目的地の「Trouville」だっ!!!



=========
◆カマンベールの家(博物館とテイスティング、販売所)
 http://www.maisonducamembert.com/en/index.html

◆カマンベール、ポン=レヴェック、リヴァロチーズのAOPのwebサイト
 http://www.fromage-normandie.com/
 ※このサイトで、AOP取得チーズを見学できる場所(博物館や製造販売所、見学OKの生産農家)や
  買える場所の詳細が調べられる。
  webフォームから問い合わせメールを送れるところもある。
  これをもっとじっくり調べて確認しておけばよかった。。。(反省)

◆今回訪れたAOPカマンベールチーズの生産販売所
 Nadia, François et Nicolas DURAND
 Ferme de la Héronnière
 61120 CAMEMBERT
 Tél. 02 33 39 08 08
 fromagerie-durand@nordnet.fr
 月曜日~土曜日: 9h30 ~12h30 、15h ~17h ※要確認
 地図:http://goo.gl/maps/eopSg
 ※カマンベールの家(La maison du Camember)からD246号線に入り南西方面に2.5kmぐらい。


◆今回訪れたAOPポン=レヴェックチーズ生産農家
 Jérôme et Françoise SPRUYTTE
 Ferme du Bourg
 14130 ST PHILBERT DES CHAMPS
 Tél. 02 31 64 71 99
 pl.spruytte@orange.fr
 月~土:9時~18時、日曜日:9時~12時 ※要確認
 ※D264a号線沿いで、教会の向かい側。
   ST PHILBERT DES CHAMPSのエリアに入ったら、教会を屋根が見えてくるので、
   それを目指していくといい。
  地図:http://goo.gl/maps/szrj0


◆追っかけて行った「生産農家」マークの発行元はここ。
 これも先に調べて行くといいかも。
 http://www.goutezlepaysdauge.fr/



 




林檎の礼拝堂をみて静謐な力を感じる

2012-11-03 12:57:45 | Normandie(フランス)
今日は、今回の私個人的にかなりなメインイベントである、
「林檎の礼拝堂」を見に行くんですっ。

Falaiseという町から3kmほど離れたSt-Martin-de-Mieuxという村があり、
日本人アーティスト田窪恭治さんが10年以上の歳月をかけて修復をした小さな礼拝堂があり、
「林檎の礼拝堂」と呼ばれています。

ここは、Faliseの観光局が管理していて、
6月~9月までは、午後14:30~18:00まで開いていて見学可能らしいのですが、
その他の期間は、基本的にClosedされているらしく、
webで見た時は「えーーーっ♭見れないじゃん、むっちゃ残念~(泣)」と思ったのですが、
よくよく読んだら、「その他の期間は、相談に応じます」と書いてあったので、
メールで問あわせしてみました。

フランス語は、アクセント記号を表記するのに手間がかかるので、
ささっと英語で2行ぐらい書いて送ったんですが、、、
返事がフランス語で来た!?しかもかなりカジュアルな感じのフランス語。

まぁ、いいんだけど、、、
で、開けるのは問題ないよーっといってくれて、ただ、時間を指定して欲しいと書いてあったので、
午前11時にFalaiseのインフォメーションセンターに行くから一緒に行ってほしい。と
返事をしたら、返事がやたら遅い。。苦笑。
とうとう、当日の朝になっても返事が来ないけど、、、と、ちょっと不安になりながら、
インフォメーションセンターのあるFalaiseに着いたのが10時過ぎ。
あ!?メールが来たよ。今頃(笑)

一安心で11時に行ったけど、案内役のマダムが電話を一本かけてくれて、
「あー、今から(別の)マダムがくるからちょっと待ってて」と言われ、待つこと20分。

やってきたのは、Mireiileという感じのいい気さくなマダム。
60歳ぐらい?に見えるけど。

彼女の車に乗せてもらい、牧場の続く道を走り抜ける。
彼女は何も話さないので、「英語を話すの?」と聞いてみたら、
「ほとんど話せない」とのこと。
えー、それでよく観光インフォメーションセンターに勤めているなぁ~と思ったら、
なんと、ボランティアの人で、この林檎の礼拝堂の案内を専門でやってるらしい。
そーいえば、彼女の車のトランクに牛乳とか買い物かごが乗っかってたけど、、、
あれは、待ち合わせの前にFalaiseのマルシェで買い物してきたのかな?

とか妄想してる間に、ついた!

ポツン。
という言葉が似合いすぎるほど似合う。



礼拝堂の前には樹齢500年以上の大きな樹があり、静かな生命力を感じる。

Mireilleがカギを開けてくれて、中に入ると、、、
そこには、ノルマンディー地方の特産である林檎の樹が一面に描かれており、
屋根に嵌めた色ガラスの瓦越しに柔らかい光が入って来ていた。









なんというか、、、とても静かにみなぎる力のようなモノを感じる。

彼が最初にここを訪れた時、この礼拝堂は廃墟の状態だったらしい。
1987年にこの場所でこの礼拝堂を修復することで表現をしたいと決めてからの3年間は、
村人達との協力を得るためにこの地に移り住み、理解してもらうところから、
フランスや日本との調整、資金集めまで非常に苦労の連続で、ようやく多くの協力を得て
作業に取り組んだようです。

この林檎の壁画は、鉛板の上に何層も塗料を塗り、一番上に白を重ねて、
そこを釘やノミのようなもので引っ掻き、下の色を出して描くというもの。
そこに平面ではあるが、色の奥行きを感じさせる独特の美しさが出ている。


屋根は、廃墟ではあったが、使える部分は使い、特注した色ガラスを独自に配置したらしい。





奥の、のれんのかかった小さい部屋には、
どのように田窪さんが改築したかを示す記録や写真が壁に飾られていました。




Mireilleは、田窪さん本人とも何度も会ったことがあるようで、
彼は3人の子供を連れてFalaiseに住んでいたんだよ。と教えてくれた。

これは、礼拝堂の扉。


資金を出してくれた人たちの名前が刻まれている。
ほとんどが日本人の名前に見えたので、Mireilleに質問したら、
「そうなの。この礼拝堂は、日本の人のお金で修復できたのよ。」と。
後から調べてみたら、3億円ほどの資金を調達したそうだ。
額面から見ても、その大変さは想像を絶する。


初めてみた時にインスピレーションを感じてから着手までに3年。
その後10年余りをかけて完成。

自分が「やりたい」という思いをそこまで貫き通した力がここに詰まっている。

ふと、自分はそんな強烈な気持ちをそんなに長く貫いたことがあるのだろうかと振り返る。

やはり、「天才は、努力しつづける才能を持った人」をいうのだろうか。



彼のインタビュー記事をwebで見つけた。
http://www.ntt-f.co.jp/fusion/no30/tokusyu/tokusyu.htm

その中に「世過ぎしのぎ」という言葉があった。
そう、普通に世過ぎをしてくのが悪いこととは全然思わないが、
このインタビューを読んだ後、
ふと、簡単に日々さらさらと時を過ごしていき、
うまく世渡りしていくことばかりに自分が囚われているのではないか、
何か自分が自分で自分らしく大切に人生を生きているのかを問われている気がした。

そして、林檎といえば、、、ドイツの神学者ルターの有名な言葉を思い出します。

「明日、地球が滅びようとも 今日、私は林檎の樹を植える」

この礼拝堂の中にいると、希望を持ち続けることの凄さと辛さ、そしてその素晴らしさが
色とりどりの光とともに、自分に降りかかってくるようでした。


さぁ、あなたにとっての「林檎の樹」はなんですか?




=====
◆FalaiseのOffice de tourismeの該当サイト
http://en.falaise-tourisme.com/Saint-Vigor-Chapel,2,16,79.html




Caenにアンティーク雑貨を求めに行ったけど、、、

2012-11-02 20:01:35 | Normandie(フランス)
次なる目的地はCaen(カン)。
大学があるらしく、若者で活気づいてる街らしい。
この街のでの目的は、アンティーク雑貨を見ることと、美味しい夜ご飯を食べる事!
気合入れてレストランの予約もしてみましたー!

街は思った以上に賑やか!
人であふれかえっています。
連休なんじゃないの?と思ったけど、お店はかなり開いている。
っていうか、かなり大きな街。映画館もあったりして。
昨日とはうって変っていきなり都会に出てきたネズミのキモチです。

街の本屋さん、


そして、アンティークのお店。


アンティークのお店はけっこうあったんだけど、、、
これっ!っていうモノはなく、目星をつけていたお店はお休み(苦笑)
まぁ、あんまり買い物するなってことかなw

仕方がないので?
観光名所として知られる、男子修道院とやらにいってみた。
今は市庁舎になってるらしい。



しかし、入ったら、ガイドツアーは16時が最終。
そして、今は、、、


16時過ぎなのでした。ガーン!

うーん、でもなんとかちょっとは見れないの?と思い、
市庁舎の受付嬢に聞いたら、「あー、そこの廊下右にいって左に出たら教会よ!」というので、
入ってみたら、中に素敵な回廊があった!


フランス式庭園風。(いや、フランスだから「風」でもないんだけど、、、笑)

なかなかいーじゃん?
とかいいながら、でも、これ以上入って見学も出来そうにないので、出て来て
目の前の世界各国旗を見ながら国旗当てゲームとかしてたら、
ツーリストっぽい人達が流れていくところがある・・・?
何かあるの?と、ついて行くと、、、「えっ?これが教会の入り口なの?」という小っちゃい扉が。
入ると中はけっこう広く、荘厳なステンドグラスがキレイでした。


しかし、、、17時ぐらいで外はけっこう晴れているが夕方的な感じで、
教会の中は、けっこう暗い。
そもそもステンドグラスしかないから、夜になったら本当に目いっぱい暗いんだろうなぁ~。
夜の教会には近づきたくない・・・と暗いところが嫌いな私は心底思ったわけです。はい。

ぽくぽくと歩いていると、なんだか素敵な八百屋?が。


そして、古書街が。

神田とは趣が違いますねw当たり前かw

おおっ?トラム?でも、タイヤがあるょ。
顔が虫っぽい。。


シタデル(城壁)があるらしいので、そこでもいってみようかと。
街の中心のサンピエール教会もあるし。


これが、ウィリアム1世の城壁。


うわーっ。夕焼けで雲がピンクになってる♪



降りてきたところには、お土産屋さんがあって、
ノルマンディーグッズ?にこんなものが。。。


「I Love Normandy!」と胸を張って言えないんだろうか。笑えます。
このグッズ類、けっこう笑える内容が多くて~
でも買ってません、写真だけ撮ってしまい、すみません♭

ホテルに戻りつつ歩いていると、
この街では珍しくなっているらしい、かなり古い木組みの家がありました。


けっこう現代な建物やお店が多い中でかなり目立ってました。


さぁ、オナカが空いてきた~っ。
夕飯は、こちらです。


Stephane Carboneさんのお店。
オバマ大統領も訪れたというこのお店。
期待が高まります☆

お店の雰囲気はかなりイイ。スタイリッシュという感じ。


まずは、アミューズ。


そして、アントレ3種。




これが魚のメイン。


これは、ピジョン(鳩)


そして、デセールへ。





かなりな量ですなーw

テーブルを回るシェルのステファンさん。


シェフの肖像画?も飾ってありました。


帰りには、マドレーヌをプレゼントされて!

けっこう美味しかったですが、お値段的にもっと感動があってもいいかなぁ~という感想。
お魚の扱いはかなり良かったですが。

ってことで、やっぱり1週間前に予約が取れる店というのは、そういうモノなのかもしれないなぁ、と
改めて思ってみた。
美味しいものを感動して食べるには、事前準備が必要なのね。

美食の道は厳しいなぁ。。。(まぁ、別にいばらの道を歩むつもりはありませんがw)


Beuvron-en-Augeでアンティークなワイングラスを買ってみる。

2012-11-02 11:24:29 | Normandie(フランス)
今回、「フランスで最も美しい村」のひとつに選ばれた「Beuvron-en-Auge」に行きたい!って思ったけど、
でも、、、それって何?笑

ってことで、ちょっと予習。
wikiによると、、、、

=======
フランスの最も美しい村(仏:Les plus beaux villages de France)は、
1982年にフランスコロンジュ=ラ=ルージュ(コレーズ県)で設立された協会である。
その目的は質の良い遺産を多く持つ田舎の小さな村の観光を促進することにある。

協会ではブランドの信頼性と正当性を高めるために厳しい選考基準を設けている。
その基準を要約すると以下の3点である。

・人口が2000人を超えないこと
・最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり土地利用計画で保護のための政策が行われていること
・コミューン議会で同意が得られていること

従って景観を破壊するような建物や設備は制限される。
このことで経済発展は妨げられるが観光の面ではプラスになる。
また、認定後にも審査があり、資格が剥奪されることもある。

=======

・・・らしーです。
ちなみに、日本でもこれを真似て「日本で最も美しい村」連合ってのがあるらしい。

なーるほどー。予習終わり。

で、Beuvron-en-Augeに行ってきました!
途中、シードル街道の近くを通っていたら、シードル農場?の看板がけっこう出ていた!


寄ってみたいけど、、酔ってしまうので、今回はパス!

さて、、、着きましたよ。

えーっ。すっごい小っちゃくってかわいぃぃぃ~♪


ちょっと天気が快晴ではなく、季節も初冬なので、「お花が満開☆うふ☆」って感じではないですが、
それでも十分にこの村の「可愛らしさ」が伝わってきます。
17世紀からずーーーっと変わってないんじゃ?と思うような建物と街並み。

















とにかくブラブラするのが楽しいっ!
いいよ、イイ!

このラブリーな景観の食料品店に入ってみたよ。






かごやガーデン雑貨なんかも置いてあるカントリーな感じ。
もちろん、シードルや塩キャラメルもあるあるある。
けっこういろんなモノがあり、地元の人も買いに来るのかな?


真ん中の建物のちっちゃなアンティークのお店にディスプレイしてあるワイングラスが気になったけど、
お店は開いてない?
どうやら、午後のお休み時間かな?
と、思って、何気にお店の名前を確認したら、なんと、向かいに同じ名前のお店があるではないか。
そして、開いている!
すかさずお店のマダムにBonjour!
機嫌よく、ワイングラスが飾ってあるお店の方を開けてくれて、見せてくれたー!
うーん、やっぱりイイ!
繊細な彫りこみがイイ感じ。
ちょっと迷いつつ、ブルゴーニュワインを飲むのに良さそうな大きめのグラスと
白を飲むのにいいよね!という小さ目のグラスを2つずつ買ってみました。

お店のマダムはフランス語しか話せないみたいだけど、
とっても気さくな人で(格好は若干若作りなちょっぴりファンキーだけど)、
ご主人らしき人と一緒になって、
「Pas casser!」と叫びながら、30分ぐらいかけて(苦笑)、
めっちゃグルングルンにプチプチな梱包材でグラスを包み、
一つずつ箱に入れてくれた。(でも、専用箱じゃないw)

いやー、いい買い物をしたし、村も満喫~!

この後は、Caenへ向かいます☆


=====
◆Sweet Auge
カラフルな看板が目印のお土産屋さん?
 Le Bourg 114430 Beuvron-en-Auge
tel:+33.2.31.79.23.28



Vieux Port。それは、印象派の画家が愛した場所。らしい。

2012-11-02 08:48:32 | Normandie(フランス)
翌朝、朝食を食べに敷地の真ん中にある建物へ。


すでにテーブルセッティングされている!
むっちゃカワイイ☆





美味しそうなパンが山盛り!
そして、手作りジャムも。
各テーブルには、アップルジュースが1本、ボンッと置いてありますw

これは、ヨーグルトかと思いきや、フロマージュにブルーベリーソースをかけたモノ。
う、うまいっす!!


陶器もカワイイ☆
おフランス伝統の陶器、Gienのものですね。


うーん、朝から満喫!

食べた後は、ちょいお散歩へ。



茅葺の屋根が付いた門って、とってもアジアな感じ。
おばあちゃんちのような懐かしさを感じますね~。

歩いているとこんな標識が!


ええええーっ。
車で川に落ちないで!標識?!
そんなに簡単に落ちちゃうの?
・・・と思ったら、



そう、そのまま道をまっすぐいっちゃうと、本当に川に落ちちゃうのでしたw

だけど、この眺め、ターナー的だなぁ~と思ったら、
本当に、ターナーは、この地を描いているらしいです。(この場所ではないらしいけど)
ロンドンのナショナルギャラリーにあるんだって。その絵は。

しかし、建物がめっちゃカワイイなぁ~。
ノルマンディ地方独特の建築物は、colombage(コロンバージュ) と呼ばれていて、
白い漆喰の壁に柱や筋かいの木骨組みを浮き立たせた作りです。

これは、泊まった建物。


それを川の方から見た写真。


春には、藤の花が満開で淡い紫に包まれるみたい。
ホテルのスタッフの人も、一番のベストシーズンは5月だと言ってました。

ほんと、また春に来てみたい!
朝の澄み切った空気の中で、とってもスガスガシイキモチになれました。

さぁ、次は、「フランスの美しい村」に選ばれているBeuvron-en-Augeへ向かいます!
さよなら、Vieux-Port!









これがエクセレントなTable dH'otes らしい。ょ。

2012-11-01 23:03:19 | Normandie(フランス)
さて、、、20時になりました。

オナカもいい感じで空いてきた。
そのTable d'Hôtesやらに連れて行ってくれるというので、
指定された場所(事務所兼朝食を食べる場所?)に行ってみたら、誰もいない。
ちょっと待っていたら、他のお客さんも来るからちょっと待って!と言われる。
そうかぁ~、他のお客さんも同じレストランを予約したんだね~。
と思っていたら、やってきた。
なんとベルギー人カップルw
男性の方は、耳たぶに多いな穴があって、向こう側が透けて見えるw
スタッフの人の後についていくこと100m。

ここだよ!と案内されたところは、フツーのお家?古民家だけど?


※写真は、次の日の朝撮ったものです。


出迎えてくれたのは、髭のオヤジとやたらとデカイ白い2匹の犬。

じゃぁ、って入っていくと、本当にフツーのお家みたいだ~。
お部屋に入ると、赤々と火が燃えている暖炉があり、その前を取り囲むように一人掛けソファーが5つ。

そのうちの一つに座って!と言われたと思ったら、奥からエプロンをしたこれまたオヤジが一人。
握手して挨拶。シェフ?

髭オヤジは私たちと一緒にソファに座り、話を始める。
どこから来たの?とか、今日はどこに行ってきたの?的な世間話。
ベルギー人カップルなのもあり、基本はフランス語の会話だけど、
全くわからないダーリンのために、英語での説明もある。
私はどっちも中途半端なんだけどーw

オナカ空いたんだけどなー、なんでこのオヤジはここにいるの?という
私の疑問はくるくると宙を舞う。
そのうちに、エプロンオヤジがやってきて、
サラミっぽいハムとプチシューにカマンベールが挟んでアツアツに熱してあるのを
オードブル皿に盛ってやってきた!
当然、ワインもある。
まずは、白だよね~!と、アルザスの白を開ける。

暖炉がパチパチいいながら、みんなで話をする。
デカイ犬が周りをすり抜けていく。

ひとしきり話をしたら、次は、奥のディナーテーブルへ移動。
おっきいテーブルに5人座る。もちろん、髭オヤジも一緒にw

エプロンオヤジが次にサーブしてくれたのは、野菜のスープ。


スープ自体はフツウに美味しかったんだけど、自家製クルトンが出て来て、これがめちゃウマ☆

あっさり飲み干して、次は牛肉の赤ワイン煮込み。


ジックリ煮込んだらしく、お肉が口の中でほろほろと崩れて美味い。
そして、もちろんたっぷりな感じ。美味しいけど、多すぎる…
たぶん、この後は、デザートが来るしこの雰囲気の中で、食べ残すのはお腹が痛くなるよりツライw
もちろん、ワインはボルドーの赤に。

でも、この付け合せのマッシュポテトはうまかった!



いつもどこかのレストランでお肉とかと一緒にマッシュポテトが出て来ても
それ自体が「ウマイ!」と思ったことはないので、その意外さに感動。
クルトンといい、主役はSoSoなんだけど脇役がイイ感じの味のあるドラマを見てる気分である。


ヒゲオヤジは、お酒が入って来たら、英語がうまく思い出せないようで、
何回もイギリス人の血を引くらしいエプロンオヤジに英語表現を聞いている。

しかし、この家、アンティークなもので溢れていて、暖かな雰囲気でとてもステキ。
それに、自分の家族、たとえばおじいちゃんとかの写真がこれでもかってぐらい一つずつフレームに入って飾ってある。
おじいちゃんの肖像画もある。
アンティークなオブジェの中には、中国や日本のモノもけっこうあって、違和感なく溶け込んでいる。

ベルギー人カップルは、けっこうベラベラとヒゲオヤジと談笑していた。

エプロンオヤジは、たまにやって来ては、話に入り、またキッチンに戻って行く。


次は、もちろん、フロマージュ!!!
この地ノルマンディの有名なチーズが4種。
Camenbert,Livarot,Pont-l'Eveque,Saint-Benoit-d'Hebertot

付け合せ?は、レタスのサラダ。
これまたドレッシングがウマイ。なぜか脇役にむっちゃビットが立つ!笑

チーズ(フロマージュ)は、もちろん、美味しい!
私は、個人的に青かびチーズが一番好きだけど、その次にウォッシュタイプが好き。
特に、今回は、Livarotのチーズが臭くて美味しくてお気に入りです(笑)

フランス人ってほんとフロマージュ好きだよな~と思っていたので、
質問してみた。
「どれぐらいの頻度でフロマージュを食べるの?」
髭オヤジは、答える。
「ずっとだよ!笑」

おいおい。そして続けて
「フランスのオヤジは、一日の仕事が終わったら、夕飯にカマンベールを半分食べ、
翌日の朝に残りの半分を食べる。
まぁ、でも、昼の3時以降ぐらいからワインと一緒にいつでも楽しんでいいんだよ~
いつでも!ね☆」



そして、キターっ!
最後のデセールは、これ!スフレ!


これが、、、ほんと美味しかった。
オレンジ風味で、更にオレンジの甘苦いソースを中に入れて食べる☆
いやーっ幸せっ♪
さっきのお肉、小さ目のにしておいてよかった~!
と、あまりの美味しさでペロッと食べた私に、エプロンオヤジが
「もう二つ余分にあるから食べる?」と、持って来てくれた。
でも、、、もうお腹はいっぱい。。。さすがに。。。と断ったのだが、
笑いながら強引にさっきの器の上に更にゴンっと置かれてしまい、、、
仕方がないので半分食べました。まぁ、美味しいので入るっちゃ入った。苦笑。

なんか食べ過ぎな話を書いていたら、急に思い出したけど、
以前(あれは、2004年ぐらいかな)、名古屋から東京に転勤する前に、
たくさんの名古屋の友人知人たちが送別会をしてくれたんだけど、
諸事情で、同じ夜に2つの予定を前後で入れたことがあったんだよね~。
もちろん、ダブルヘッダーなことはそれぞれに伝えてあったんだけど、、、
結果、
1人目とは中華のフルコース、
2人目とは、フレンチビストロのコース
ということになり、、、でも、食べ切った私がいたなぁ~と、思い出しました。


話がそれましたが、、、
エプロンオヤジは、アンティークが大好きらしく、
「そうだ!北斎があるんよ!見てよ!」というので、ダーリンと二人連れられて、
向こうの廊下にかかっている額を見に行ったら、、、、
「う~ん?何をもって北斎?」という首をかしげてしまったけど、
それそのものは、孔雀を肉筆の墨絵で描いて、右側に日本語、左側に中国語?で詩らしきものが
描いてあり、すごく素敵でした。
彼のおばあちゃんが持っていたものらしく、額縁は自分でオーダーして新しく作ったとか。
けっこうそういうモノが多いみたいで、いろんな額縁をオーダーしていて、
特に古い絵画には、わざと古びさせた額を購入して飾ってあるそうです。

家具もすっごいアンティーク!
300年以上前のモノとかっていったチェストとかも「お願い、気が向いて私にくれないかな~」と
思うぐらいイイっ!
それも、取っ手の金具を自分で新しいもの付け替えたりしてメンテナンスしているそうです。

そう、古いものって、「手がかかる」んですよね。
でも、その手間をかけることで、そこに愛情が注がれて、古くなるにつれて
それ自体がもつ存在感や雰囲気というか、そういったモノがにじみ出てくるんでしょうね。
いやー、いいなぁ、そーゆーの。

普段、とりあえず的なIKEYA家具に囲まれていると、ミョーにそういうモノへのあこがれが強くなりますね(苦笑)
あー、私もアンティーク家具とかに囲まれたお家に住みたいっ!
でも、きっとメンテナンスできないし、お掃除がうまく出来ないから
お掃除やメンテナンスの人を雇った生活をしないといけなくって、
そうなると、少なくとも年収2000万円ぐらい稼がないと
そんな生活はできないのかな~とか、わけのわからん妄想・・・を飛び越えて暴走思考に走るのでした。ハイ。


そんなこんなで、大きなテーブルでの食事は終了。
また暖炉の前にみんなで集まって、カルバドスとか飲んじゃいます。
(しかし、、、呑みすぎだろw)


夜はダイブ更けて来て、、、、そろそろ24時になろうとした時、
私の瞼もかなり重くなって、私の目の前のせまーい空間でデロンッと横になって寝ている
白いデカイ犬を枕にして寝たい・・・


と思ったあたりで、この不思議な時間は終了。

「料金は明日、宿の方で払ってね!現金で」と言われて、外に出る。
もちろん、帰りはお迎えはない。

こうして、エクセレントなTable d'Hôtesとやらは幕を閉じるのでした。
お休みなさいぃぃ~

そーいえば、エプロンオヤジが「ここはレストランじゃないんだよね」って言ってたなw(ボソッ)









ラ・ボンヌ・オーベルジュって、オーベルジュじゃないの?笑

2012-11-01 18:39:54 | Normandie(フランス)
一日目の宿泊先は、「La Bonne Auberge(ラ・ボンヌ・オーベルジュ)」という、セーヌ川沿いの
18世紀の建物をリノベーションした宿です。

ものすごい口コミ評価が高く、Webの写真もステキ~☆
ってことで、Booking.comから予約してみました!
が、地図を見る限り、ものすごおおおおく小っちゃい村みたいで、
ぽっつりと川岸に建物が建ってる。

宿泊施設も他になさそうだし、レストランやカフェもなさそう。。。。
まぁ、でも「オーベルジュ」だし、「お料理が自慢!」なんだよね~と
勝手に思っていましたが、、、webを見れば見るほど、頭に「?」が湧いてきた!
だって、、、、
『どこにもディナーの写真がない。』
『口コミには、朝食はめちゃウマ!と書いてあるけど、ディナーのことは書いてない・・・』

むむむ?
「オーベルジュ」って、日本的に言うと「料理旅館」なんじゃないの?
そう、wikiを見ても「宿泊施設を伴うレストラン」とか書いてある。
私が今までいった日本や他国の「オーベルジュ」は、確かに「お料理がメイン!」なところ。
なのに、なぜ、料理についてのコメントや説明がどこにもないのか?

うーん、ひょっとして、レストランはないの?
近くに他に何かあればいいけど、何もないとやばくない?
夕飯はワインとか飲んじゃうつもりだから、6キロぐらい離れているオンフルールとかで食べると
帰るのが大変そうだし・・・・

と、いうわけで、さっくりメールで問い合わせてみたよ。
もちろん、汗流しながらフランス語で。。。笑

そしたら、あっさり
「うちはレストランはないんだけどー、近くにエクセレントなTable d'Hôtesがあるよ!
 よかったら、予約するけど。一人40ユーロね!時間は8時から。」と返ってきました。

う?
Table d'Hôtesって何ね?
ベタに訳すと「ホストのテーブル」だけど。。。
レストランの名前?
まぁ、ともかくそんなに高くもないので食べ損ねたら困るし、お願いしてみようか。
ってことで、2名分予約。
まぁ、なんとかなるだろう~って考えが私らしい。笑

それにしても、オーベルジュと名前がついているのにオーベルジュじゃないオーベルジュって一体。。。

・・・という感じで当日、オンフルールからナビを設定してみると、
「到着時間は45分後」と表示される。。。ひゃーーーーっ。マジですか。
私の勘違いだったのか?とても6kmじゃない距離。
これじゃぁ、ほんとにオンフルールで食事ってありえないよね~といいながら、
そして、目的地に向かうも、どこまでも農場チックな風景しかなく、、、
「ど、どこ?!」と気持ちが焦る。
サマータイムが終わったフランスは、すでに17時で暗くなりつつある。

とりあえず、目的地付近を走ってると、、、「あった~っ!」
どれも民家の入口にしか見えないが、看板がありました!


車を停めると、他のお客さんがついさっき到着したばかりのようで、
その案内をしているスタッフの人が感じのいい笑顔で名前を聞いてきた。
とりあえず、予約はちゃんと通ってるみたいw

中に入ると、、、、


うわ~っ!すごいイイ!ステキ☆
18世紀の建物の白い壁と木組みの茶色が芝生のグリーンに映えて美しい。


そして、私達の泊まる部屋はこちら。窓からセーヌ川が見える!




この洋服ダンスは、16世紀のものだとか。使えるの?いや、使えます(笑)



バスルームはこんな感じ。


トイレの洗面台もアンティークな感じでいい!


案内してくれたYannさんは、英語も堪能で、いろいろ親切に説明してくれて、
Welcome ドリンクとしてシードルを1本持って来てくれました!


う~ん!この落着きさ加減、イイっ☆
そして、暖炉に自分で火をつけてみた。



いいなぁ、時が止まってるみたい。うっとり。

とりあえず、夕飯までシードルでも飲んでうっとりうとうとしましょうか。
キモチいいぃぃ!

======
◆La Bonne Auberge
18世紀の古い建物をリノベーションした4部屋限定の小さなシャンブルドット(B&B)
 同じ名前で当時は、料理も提供していたらしい?当時の著名人も泊まっていたようです。
 セーヌ川沿いというすばらしく素敵なロケーションにラブリーかつ心まで温かくなるようなお部屋、
 暖かい対応のスタッフと美味しい朝ごはん、ステキなガーデンに心が癒されます。
 時間がゆっくり流れる中に身をおける、そんな宿です。
 
 Bord De Seine,Vieux Port,27680 France
tel:+33.661.40.39.91
http://www.la-bonne-auberge.fr/




フルフルフルール♪何がふーる?って歌いたくなる「オンフルール」

2012-11-01 16:57:33 | Normandie(フランス)
オンフルール。
それは、セーヌ川がそそぐ河口の近くの港町。
ルーアンから紅葉を見ながら車で移動。


おおっ!港っぽい!当たり前か、、、笑





お天気があんまりよくなかったけど、雰囲気がけっこうイイ!
そして、かなり観光客らしき人も多い。

人があふれるゆるい坂道を登って行くと、木組みの古い建物が立ち並んでいる。



そして、思わず写真を撮りたくなるようなお店も。



しかし、この木組みの建物、どう見ても歪んでいる?!
建物と建物の間に細ーい路地みたいな道があったりするんだけど、、、
この路地、歪んでるというか、建物が上にいくほど横に膨らんでいるというか、、、(笑)



歩いていて見つけたシードルやカルバドスなどのノルマンディ特産品を売っている店。



そう、ノルマンディはその気候から葡萄の栽培には適さないので、お酒と言えば、
シードルかカルヴァドス。
シードルは、甘口や辛口があって、微発泡しているお酒。
それをさらに蒸留・熟成したものがカルヴァドスですね。

まずは、ちょっと行ってみたかったかわいい雑貨屋さんへ~!
あったあった!


おおっ。ヴィンテージなお洋服とかが飾ってあってカワイイっ!

でも、、、雑誌に紹介されていたような雑貨はほとんど置いてなくって、
Vintageなお洋服や帽子やバッグのみでした。
後から入ってきた日本人親子がいたんだけど、、、、
小さな女の子が「えー、このお店こわぃぃぃ~」とつぶやいていて(苦笑)
確かに、アンティークで溢れていたので、ちょっと雰囲気ありすぎだったかも?
私が先に出て来たんだけど、その後すぐにこの人達も出て来て、
店を出るなり「写真と全然違うじゃん!」と吐き捨てるように言っていたのがちょっと笑えたw

歩いていると、けっこうアートなお店が多い。
ジュエリーやアクセサリーを取り扱うお店やオリジナルな木彫りデコレーションを売っていたり、
ギャラリーやアトリエがあったり。



シードルなどを売ってるお店も多く、この店がなんか良さそうなので入ってみた。





中は、美味しそうなノルマンディ特産物で溢れていて、どれも素朴で美味しそう!
どれを買おうか迷っちゃうね!

これは、モツの瓶詰。


出た!ノルマンディといえば、塩キャラメル!




レジ横の大きなガラスボトルに入ってるのがカワイイ☆

ここでは、シードルを3本ほど購入してみたましたー!

ふらりと散策しながら、港の方に戻ってくると、、
おおっ!これは、予約が取れなかった、レストラン!


「サ・カ・ナ(Sa・Qua・Na)」という星付のお店。
どうやら、かのミシェル・ブラスや北海道のザ・ウィンザーホテル洞爺で腕を振るったシェフのレストランらしい。
そりゃー、2週間前に電話しても、連休だしムリだよね。。。
ザ・ウィンザーホテル洞爺、一度だけ行って食したことがありますが(わざわざ食べにいった)、
もう、言葉にならないぐらい洗練されていて、驚きの連続でした。
あー、食べたかったなー。

お店の前を通ったら、16時なのに、お客さんで溢れていました。
ランチ客が多すぎでまだ終わってないのか?
うーん、しかし、羨ましい。。。

この後は、エリック・サティの生家を見て、、、と思ってたんだけど、
急に雨が降り出して、近くのcafeに雨宿り。
あまりに雨が強く降っていて寒くなったのと、
ダーリンに「サティってダレ?」と言われた一言で、行く気が失せてしまいました。
まぁ、私も別に特に大好きっってわけでもないしね。。。苦笑。

でも、オンフルールは、とってもよかった!
また行きたいですね。夏とかw

さ、この後は、ノルマンディ橋を渡って、Vieux Portへ行こう!
ステキなオーベルジュが待ってる!(はず)





======
◆Gribouille
ノルマンディの特産物を扱う店。
 シードルやカルバドスから塩キャラメル、サブレなどお土産探しにぴったり!
 店内は、以前ブロカントだったらしく、当時のオブジェがそのまま残っていてステキです。
 16,rue de l'Homme de Bois,14600 Honfleur
tel:02.31.89.29.54
営業時間:9h30~13h、14h~18h30 水曜日休み。
www.gribouillehonfleur.com




ノルマンディにお出掛けしてみた4連休。

2012-11-01 13:38:46 | Normandie(フランス)
11月1日と2日は大体のヨーロッパ中が祝日。
そして、3-4日と土日だったので、そう、4連休なのでしたっ。
なんの祝日かというと、、、フランス語だと Toussaint(トゥーサン)という「諸聖人の祝日」らしい。
キリスト教の祝日で、すべての聖人と殉教者を祝う日なんだって。
フランスとかだと、この日に亡くなった親族のお墓にお花を捧げる習慣があるらしく、
イメージでいえば、日本のお彼岸とかお盆みたいな感じなのかな。
大体このあたりは、学校とかが秋休みになって、1週間お休みだったりする。
昨今日本に定着した(?)ハロウィンも実はこの日のEVE(前日)のお祭りが由来なんだけど、
アメリカで発展(?)したモノで、完全にアメリカナイズされてしまい(苦笑)、
日本はもちろん、アメリカでも11月1日自体には特に何もしないらしい。
ハロウィンだけが盛り上がる、盛り上がるところだけ楽しむって感じが失礼ながらアメリカっぽいな~


でー、
めずらしく(苦笑)、私が旅行計画担当になったこの4連休。
リクエストは「ノルマンディ」ということで、
最初は、ふぅぅんという感じだったけど、、、
そーいえば、私が行きたかった場所が二つ、このノルマンディにあるのではっ?
と、気が付いたとたんにガゼンやる気を出したわけです。ハイ。

さて、そこはどこでしょう?ってのは、この続きを読んでもらうとわかります(笑)

旅行の予定は、こんな感じ。

1日目:ブリュッセルから車でルーアンへ。大体4時間ぐらいかな。
   そこからオンフルール(Honfleur)という港町へ行き、
   夜はVieux Portというセーヌ川沿いの宿で宿泊。
2日目:Beuvron-en-Auge(ブーヴロン・アン・オージュ)というフランスのもっとも美しい村の一つへ。
   午後は、Caen(カン)という大学生がいっぱいいて活気がある街に行き、
   ちょっと素敵なレストランで食事。宿泊。
3日目:Saint Vigorへ行き、林檎の礼拝堂を見学。
   そこから「チーズの道」を北上し、チーズ農場を見学。
   夕方にTrouville-sur-Merという海辺に行き宿泊。
4日目:Trouville-sur-MerでSavignacの絵を堪能。ブリュッセルへ戻る。

さぁ、この通りになるのかな?笑


まずは、一日目。

ルーアン経由、オンフルールへ。
ルーアンといえば、「ルーアン大聖堂」ですね。
印象派の画家モネがそのモチーフで30作もの連作を描いたというルーアン大聖堂。
印象派好きなダーリンとゴシック建築好きな私にとっては外せない場所です。

はい、ここがルーアンです。
おおっ。この教会をまさにモネが同じアングルでその眼で見て描いたのか!と
思うと、鳥肌が立ちましたっ!





だけど、、、薔薇窓が修復中のようで。ちょっぴり悲しい。

目の前にプランタンがあり、大聖堂の脇ギリギリまで最近出来たらしいH&Mとか入ってる建物が。
うーむ。大聖堂の向かいはものすごく古い木造建築なので、きっと、この辺りも
そんな雰囲気だったはずなんだけど、、、、これまた少し残念。

中はこんな感じ。


正直、中は、外を見た時ほど感動しない。



おそらく、ステンドグラスが長い時間の中で破損したりして、その後にしっかりしたモノが
作られなかったような。

ひととおり見たら、
とりあえず、オナカが空いてきたので、開いてる店を探して人通りのある方へ。

大時計が道の上にあり、ステキな花屋さんなんかあったりして。





そのまま突き進むと、
ジャンヌダルクが処刑された広場があり、ジャンヌ・ダルク教会が建っている。


このちょっと変な感じの建物が教会だが、、、海をイメージしたとか。全体を見ると、魚っぽい形で、
屋根とかうろこっぽいw
でも、時間が悪くて中に入れなかった。残念!

このあたりのお店、古き良きおフランスのシキタリどおりなのか、
12時から14時半ぐらいまで昼休み。
その時間帯に来ても、何も出来ない(笑)
そして、まさにその時間にふらついてしまった。



まぁ、一通り外観を堪能し、古いノルマンディ地方特有の木組みの家々を眺め、
次は、オンフルールへ!