ゆるゆるしなやかに♪ ベルマダがいく!

2011年4月からベルギー生活をはじめました。
ベルギーでの生活等々、ゆるゆる綴っていきますね。

世界最古。

2011-11-02 23:32:52 | マルタ(マルタ)
なぜか、マルタ島に行く。
「マルタ島って、何があるの?」
「遺跡しかないよ」
えーそうなの?

・・・・と、いいつつ、行ってみた。


で、なんの先入観もなくいったせいか、けっこうよかった!(笑)
なんていうか、観光観光してない感じが、ちょっと新鮮。
そして、キレイに英語を話す島民。(それは、マルタの悲しい歴史の結果なんですが)
そして、ご飯がおいしい!イタリアンな感じの海の幸♪
そして、もちろん、海がキレイ!青いっ!
そして、世界最古の石造りな建築は実はマルタにあったのだ!
遺跡好き、考古学好きだったら絶対行きたい聖地でしょうね。


まず、マルタの首都Vallettaの街並み。
出窓に特徴があるんだね。


なんというか、遺跡の中に町があるような、遺跡そのままのような、
そんな感じ。はちみつ色の石に、色とりどりの出窓が印象的で、とてもフォトジェニック。

こんなドアの飾りを売ってるお店もあって、ちょっと欲しくなります。



残念ながら、天気は全般的にあまりよく無かったので&ダーリンがちょっと風邪気味だったので、
シャカシャカと音が聞こえるぐらい積極的には外出しなかったのですが。

でも、Vallettaの街の路地を、海沿いを、散歩して回るのはとても楽しかった!

それにしても、この洗濯物を外にこんなに大胆に干すなんて!
外に干された洗濯物を久しぶりに見たせいか、かなり興味深い。
そして、そして、こんなにTバックとか干しちゃっていいのかしら~(笑)



そして、恒例の(笑)、公衆電話フォト!


やっぱり、イギリスに統治されていた名残なのか、電話ボックスもイギリスちっく。
隣のポストも丸くてイギリスな感じです。


それに、やっぱり神殿の遺跡が素晴らしいです。


子供もたくさんいました。遺跡見学って教育的にいいのかしら。笑

行ったのは、3つ。

特に、地下神殿の「HYPOGEUM」ってのが、Superにステキ!
完全予約制なので、事前にネットで予約して、指定された時間に行くと、
8人ぐらいで内部見学のガイドツアーが始まる。
すごくよく出来たシステムで(そこかいっ:笑)、オーディオガイドのようなものを
各自持ち(日本語もあります)、それを持ちながらガイド人と一緒にグループで番号に沿って
見学をします。
内部は撮影禁止。そして、照明もかなり絞ってある。
なんせ、5000年ぐらい前のモノなので、これ以上損傷しないように、工夫されていて、
二酸化炭素の量まで制御されています。

とにかく文字通り神秘的で、美しい。
飾り立てた美しさではなくて、フォルムとしての美しさ、、、とでもいうのかな。
敬虔な気持ちにさせてくれますね。

ここから発掘されたという有名な「Sleeping Lady」は、考古学博物館のガラスケースの中に
うやうやしく鎮座マシマシテ。


しかし、、、この体型。「豊かさ」という説明を何度かみたけど、そーなん?
まぁ、確かにこっちの人を見ていると、ここまでのフォルムにはなってないけど、
相似形になってる人はよく見かける。
遺跡には、こんなにふくよかな人もモチーフとして扱われています。


そして、こちら!


なんと!世界最古の石造建築はマルタなんですよ。
今から5000年も昔の話。すごいなー。
このリスト、あらためてじっくり見ると、意外に自分がすでに行ってるところが多い。
私って、遺跡好きだったのか?知らなかったな~!


後、ムディーナという、「サイレント・シティ」(カタカナってちょっと間抜けだなー)に
夜行きました。
ひっそりとした街・・・・という説明どおり、「暗い」。
雰囲気があってステキ♪
・・・・ですが、ちょっぴり怖い(苦笑)



島内の移動は主に「バス」。
マルタはバスがむっちゃ発達していて、バスターミナルは盛況な賑わい。
どうも、ここ最近、いろいろ整備されたらしく、バスの車両自体やバス停や
インフォメーションの建物とかかなりキレイで新しい。
・・・しかし!
肝心の案内(情報)がわかりづらい。
一体、このバスは、どこを通るのか、降りたいバス停は一体いくつ目なのか、、、
とかとか、そんな情報はほとんどない。
時刻表もあったりなかったり。
不思議だ。これだけ新しいのに。。。


そうそう、ご飯の話。
1回目の夕食は、「地球の歩き方」に載ってるお店へ。
そしたら、そのお店の客の半分が日本人だった。
恐るべし歩き方パワー。ある意味、素晴らしい。
街を歩いていても、日本人に会わないのに(笑)
そして、そのお店は、うーん、ちょっとどうかな、まずくはないけど。でした。
もちろん、お料理にもよると思うんだけどね。

でも、Trip Adviserの1位、2位のお店に行ってみたら、
こちらは、むっちゃ当たり!!!

新鮮な海の幸を素材にしたスープやパスタ等々、イタリアーーーンなメシは
かなりウマイ!
そして、マルタワインなんぞ飲んでみた。
いいねいいねー、
イタリアン好きな私は大満足!


そして、かなりすごかったのは、CARABAGGIOのドデカイ絵を見れたこと。
この教会、外観がシンプルなマルタな感じのはちみつ色でほんわけしてますが、、、
中はこってりまったり、色鮮やかで絢爛豪華!
うーん、ヴェルサイユ?とか思ってしまうぐらい。
デコレーションもすごい。
特にすごいのは、墓碑になってる床。色とりどりで実に華やか!
目を見張ります。


この墓碑のモチーフは、筆とかペンとか。
作家か画家?のお墓なのかな。ちょっとカワイイ。


そして、壁。うーん、こんなにデコっていいのか?笑


そーね、なんていうか、カソリックな敬虔な気持ちよりも先に、
ものすごく陽気なイメージがありましたね。

そして、件のCARABAGGIO。
そう、美術の教科書に載っている「酒神 バッカス」でお馴染みのカラバッジオ!
さすがに撮影禁止でしたが、、、その迫力、その光の扱い方はすごい。
しかし、、、カラバッジオって、人間としてはかなーり最低な(苦笑)ヤツだったらしく、
でも、絵描きとしては最高!・・・なんですよね~。
その奔放な生き方と溢れ出る才能。
憧れますね~!
「努力」ってのをしたんでしょうか。この天才は。
努力し続けるのは才能の一つであり、それを究極に成し遂げられる一部の人が
いわゆる「天才」になるんだと、常日頃から凡人の私は思うのですが、、、
この人は、努力をしてないんじゃないかと思ってしまいますね。
もちろん、作品を描きあげる、という努力はしたと思いますが。

でも、本当の天才は、自分が将来天才であることを知ってるというか、
いずれ世に出るときのために準備するみたいですね。
以前、フィレンツェに行った時に、フェラガモのミュージアムに行ったのですが、
びっくりするほどたくさんの、彼の作った靴の靴型があるんです。
そう、無名のころから、自分が有名になることを知っていたフェラガモは、
自分の作品である靴型を捨てたり壊したりせずに保管しておいたんですね~
もちろん、その一つ一つが努力なのかもしれませんね。準備の一つが。

なーんてことを考えながら、なぜか、「天才」という言葉を思い出した時に
浮かんだのは、ダヴィンチ、イチロー、ナカタ、、、、、という順番で思いついたのは
なぜだろう。。。(笑)

マルタ島って、歴史に翻弄された島。
でも、島民は、そんな島を愛しているんだな~と、肌で感じた日々でした。

また行ってみたいところですね。出来れば、7月の後半ぐらいが海も空ももっと蒼くていいのかも!