ゆるゆるしなやかに♪ ベルマダがいく!

2011年4月からベルギー生活をはじめました。
ベルギーでの生活等々、ゆるゆる綴っていきますね。

おたくさま。

2012-05-05 23:21:04 | Brusselsな毎日
私のフランス語の家庭教師フランソワは、フランスのボルドー大学で日本語を学んでいたらしい。
自称 、語学学者で、トータルで4年間日本にいて日本語と日本文学を学んでいたので、
日本語がペラペラである。
たまに、こいつは本当にベルギー人なんだろうか。。。と思うぐらいに日本人っぽいし。。。

で、先日、彼が学んでいたボルドー大学の日本語学科について興味あるので
いろいろ質問してみたら、彼曰く「日本語学科には、ほとんど友達がいなかったのです」。
「なぜ?」
「だって、オタクが多いんです。日本語学科は。80%がオタクなんですよ。」
「じゃぁ、フランソワもオタクなの?」
「いや、違います。絶対に違います!」
「っていうか、日本語学科の学生=日本にそれなりに興味がある人=オタク・・・・ってことなの?」
「そうですね。大体、日本に興味ある人って、マンガ、アニメ、ゲームが好きな人なんですよ。
いわゆる、オタク。なので、日本語学科にそういう人が集まりやすいんです。」
「えーーーーーっ!?じゃあ、純粋に日本の歴史が好き、日本語が好き、日本文化が好き、っていう人はいないの?」
「じゃぁ、だからぁ(これは、フランソワの口癖)、残りの20%がそういう人で、私はその中なんです。」
「ようするに、日本文化=オタク文化 ってフランスでは思われてるということ?」
「・・・・んー、まぁ、そうですね。そういうことになります」

げげっ。
いやー、日本のサブカルチャーと呼ばれるものが、世界中で日本カルチャーとして認められて、
人気を博しているのは理解していたが、、、、
実際に海外の大学の日本学科に集まる人がいわゆるオタクだったとは、、、、
そこまで具体的に想定していなかっただけに、かなりびっくりした。

そして。。。。
上記の会話は、一応フランス語でしてみたんだけど、「オタク」と会話中で話をするのに、
必ず「定冠詞」をつけるので
「Les OTAKU」となり、あえてカタカナで発音を書くと「レゾタク」となるわけで。。。。

最初、「レゾタク?なんじゃそりゃ?」と思ったが、、、、ひょっとして、、と思ったらやっぱり「オタク」でした。

うーーーーん、オタクにも定冠詞が付くわけね~。
なかなか感慨深いものがあるなー(笑)

で、フランソワが何度も何度も「レゾタク」というので、
「ねーねー、フランス(&ベルギー)では、レゾタクの人達は『オタクは~』とか言うの?」とベタに日本語で聞いたら、
全く意図が通じない。

は?

・・・・そうなんですね、フランソワは、さすがに「オタク」という言葉の「語源」を知らなったようです。
且つ、「お宅/御宅/おたくさま」という2人称の呼び方も知らなかったんですねー。

説明したら、目を丸くして驚いて、面白がってました。
そうかー、「オタク」という言葉だけが、世界中を駆け巡っているけれど、
そのもともとの意味やどうしてオタクが成り立っていったのか、、、ということについては、
深くみんな考えたりしないわけですね。
それもまた、興味深し。


そして、会話の練習も兼ねて、しばしオタク談義になったわけですが、、、
「オタクって、どういう人だとマダム大音は思いますか?」
「んー、もちろん、漫画やアニメやゲームがすごく好きで、
 傾向てきには、こう、人とあまりリアルなコミュニケーションを取るのが苦手、、、というか。
 フランソワはどう思ってるの?」
「オタクは、大体とても優しい。けど、引きこもりがちで、あまり外に出なくて、
 人と関わるのが苦手。。。。って感じかな」
「え?オタクって優しいの?」
「え?優しくないんですか? フランスのオタクは大体優しいですよー」

ええええええ?そーなんだ。。。。
いや、オタクが優しくないと思ってたわけではないです。ハイ。
けど、逆にオタクが優しい人達だと思っていたわけではないので。
たぶん、おとなしい。。。みたいな意味も含まれてるのかなーと思いますが。


しかし、こうなってくると、「世界のオタク」なんですね、ほんとに。

でも、私としては、別の日本文化にも興味を持ってほしいなーと思うのでした。


 

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