「昨日がなければ明日もない」
宮部みゆき著、文春文庫、2021年5月
宮部みゆきの文庫新刊。
「杉村三郎シリーズ」第5弾は中編3作で構成されています。
帯に「私立探偵・杉村 vs. ちょっと困った女たち」とあるとおり、
依頼主や調査対象の多くは女性。
「絶対零度」
結婚した娘が自殺未遂し、その後音信不通に。
母親が探偵・杉村三郎に依頼し、捜査を開始すると、
思いもよらぬ人間関係と不幸な事件が発覚する話。
「華燭」
同じ日同じ結婚式場で披露宴を行うはずだった2組のカップルが、
いずれも式当日に破談してしまう話。
杉村三郎は披露宴への参加を依頼されただけですが、独自に推理します。
「昨日がなければ明日もない」
タイトル作。
杉村三郎が周囲の人と衝突し続ける女性からややこしい調査の依頼を受け、
その結果を報告した後、その女性が失踪してしまう話。
シングルマザー、高齢者ドライバーなど世相を反映した作品になっています。
関連エントリ:
火車
理由
長い長い殺人(書籍)
「杉村三郎シリーズ」の過去4作は、
「誰か Somebody」「名もなき毒」「ペテロの葬列」「希望荘」。
全て購読していますが、内容は忘れてしまいました。
宮部みゆき作品は本シリーズを中心においおい再読しレビューしたいと思います。
宮部みゆき・著「杉村三郎シリーズ」作品紹介とシリーズ相関図
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理由
長い長い殺人(書籍)