Blue Blue Blue

株式投資、映画鑑賞、野球観戦、読書

誰が音楽をタダにした?

2021-09-02 21:00:00 | 読書




「誰が音楽をタダにした?」
スティーヴン・ウィット著、関美和訳、ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2018年3月

1990年前後から2010年代までの音楽ビジネスの変遷を記したノンフィクション。

アーティストは直接的な登場人物としては出てきません。

・音声圧縮技術mp3を発明したドイツ人オタク技術者
・業界を牛耳りアメリカ大手レコード会社を渡り歩くCEO
・アメリカの田舎の工場で発売前のCDを盗みネットにアップロードする黒人労働者

お互いに会ったことのない3人とその関係者たちによって、
CDアルバム販売で儲けるビジネスモデルが成り立たなくなり、
ダウンロード販売・ストリーミング配信・広告収入にシフトしていった話。

自分も1990年前後は平均毎月1枚程度CDを買っていました。
いまは、最後にCDを買ったのがいつだったか思い出せません。
最近の聞きたい曲はYouTubeで視聴します。

本書に登場する、違法アップロードしていた人たちは、
特定の地域に集中していた訳ではなく全世界にまたがり、
目的も金儲けというよりは、リークすることで自尊心を満足させていたそう。
そのため捜査や裁判は難航したようです。

あらゆるジャンルの音楽が違法アップロードの対象でしたが、
初期はエミネム、50セント、カニエ・ウェストなどのラップ、ヒップホップが多かったとのこと。

名前は聞いたことはありますが、曲は聴き覚えがありません。
これを機にYouTubeでタダで聴いてみました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする