このアプリケーションは VA(カナダ)発の Windows で動くヤエスのトランシーバー制御プログラムです。このサイトの最初に次のようなアナウンスがあります。
Win4Yaesu Suite は、 LPPAN Panadapter や SDRPlay などのオプションをサポートする Yaesu FTDX-1200、3000、5000、9000 および FT-991 / Aトランシーバー用の Windows 制御プログラムです(FT710も最近サポートされた)。すべての機能は使いやすいインターフェイスで提供されており、Yaesu 無線インターフェイスに隠されている多くのオプションを簡単に制御できます(なおWin4icom というアイコムのトランシーバー用アプリも同様に提供されていますので以下同文となります)。
このアプリは Win4yaesu サイトからダウンロードしてトランシーバーとUSB接続を設定すれば簡単に動かすことができます。またSDRパンアダプターを使っている場合にはハードウエアの変更なしにそのままバンドスペクトラムを表示させることができます。
マニュアルはかなり膨大なもので、また当然英語なのでさっと見ただけですが受信に関してはほとんど読まなくても動かすことができると思います。ここでは FTdx3000 とそのRXOUTにつないだパンアダプター(SDRPlay)で試してみました。
少し使ってみた感じですが、上のトランシーバー操作バナーは特に説明も必要もなくそのまま操作できます。下のスペクトラムですが最初は少し戸惑いましたが ZOOM メニューで「最初に表示されたスペクトラム(パンアダプターの帯域全体)から目的部分をマウスで切り取る」ことで希望の周波数範囲と信号強度範囲を選ぶことができます。ただ(マニュアルをあまりよく読んでいないが)センターモードだけでフィックスモードが選べないようになっているようです。
このアプリは有償で$60、現在円安なので一万円弱になります(一か月間の試用期間がある)。しかしこれ以外にスペクトルを表示させるにはパンアダプターを必要とすることと、 FTdx101/FTdx3000 などの様にRXOUTがあるトランシーバー以外(FT991/FTdx10/FT710など)では SDRアンテナスイッチングアダプターが別途必要になります。なのでもし後者のトランシーバーの場合両方を新規に揃えるとC国製では約¥15,000程度、純正?だと¥50,000~¥60,000程度になり結構追加費用がかかります。
ここで他の同様なリモート制御機器としてはヤエス純正の SCU-LAN10 というハード(ソフトをダウンロードする、FTdx10/FTdx101、FT710 用) が ¥30,000 ほどなので、C国製で揃える追加費用と大して変わらない金額となります。
ここでは パンアダプター・RSP1があり、これを FTDx3000 のRFOUT につけているケースでしたが、このアプリの操作パネルの様に「操作SWが個別に展開している」というメリットは、FTDx3000 では(FTdx10 などに比べ)問題が無いことと、スペクトル表示でもSDRトランシーバー並み?と同程度のレベルなので(SDR Consol V3 のようなSDRスペクトルアプリと比較して)「このアプリを使うメリットはないナ~」という結論に達しました。
ただし最近の FTdx10/FT710 などのコンパクトなパネルでSWが操作しずらいリグでは、昔の(今もあるが)Ham Radio Delux の様に便利に使えるかもしれません。価格も安いし・・・・
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