古川了子さんを救う千葉集会in市原(2005/6/25)
こんにちは。
今紹介いただきました家族会事務局長の増元照明です。
先ほど中村さんからご案内頂き、今日はこの炎天下家族会一同、衆議院議員会館前で座り込みをやっております。
私は前からこの「古川了子さんを救う千葉集会」へ呼ばれておりまして、どうしようか考えたのですが。
私たちは両方とも大事なことです。
首相にやはり決断を促すための座り込みも必要ですし。
こうやって各地を回って、皆さんに拉致の真実と言うものを知って頂くことも重要だと私は思っていますので、今日は横田拓也事務局次長に全て任せてこちらに来させて頂きました。
私たちはなぜ座り込みをやるのか?
まずこれから多少時間をいただき、お話したいと思います。
私たちは昨年の12月24日に第3回日朝実務者協議でもたらされた北朝鮮の調査結果、小泉総理が5月22日に白紙に戻して再調査すると言質を取ったと言うふうに、成果を言っておられましたが。
その調査の結果がすべて捏造であって、更に横田めぐみさんの骨と称するものは他人の物であったということが判明し、日本政府はあの時点では死亡とする物証を全く認められない。
生存を前提にこれから交渉をするというふうに閣内でもというか、政府内でも意見が180度転換しました。
それまでは日本政府はほとんど北朝鮮の発表どおり、ほとんど人は死んでいるという、そういう考え方で。
官邸サイドが特にそうでしたけど。
そういう考え方で北朝鮮に再調査を依頼し、そして死亡の物証をどんどん出せと言う話をしてたんですが。
昨年の12月からは生存を前提に、生きてる人をどんどん返しなさいと言う、そういう姿勢で臨むと言う。
これは外務省で谷内事務次官が私たちに説明なされました。
というふうに方針転換したはずでした。
12月24日細田官房長官が、「迅速かつ誠意ある対応がなされなければ、日本政府としては厳しい対応を取らざるを得ない」というふうに言ったんです。
12月24日に言って、それから更にに3ヶ月経ち4ヶ月経ち、北朝鮮はその間に核の保有は2月9日に核の保有を宣言し、さらに外務省とは対話をしないと言う。
その話を聞いても小泉総理は「対話と圧力」と仰っておられます。
対話と圧力、対話がなされていない状況なのに圧力もかけていない。
じゃあ、いつ圧力をかけるんですか?いつ対話をするんですか?
それについても全く話をされないまま、今年になって郵政民営化のほうに興味を持たれた様で、ほとんど拉致問題に関しては話をされなくなりました。
対話と圧力、その一言だけ、ず~っとこの6ヶ月間言い続けています。
私たちはもう待てないとその意思表示をしておりましたけども、いつ政府は拉致被害者を救出してくれるんだ。
生存として方針転換したはずなのに、生存している人たちを全く助けようとしないことは、国家の総意として国民の命を預かるトップとして本当にそれで良いのか?と言う思いを、私たちは常に思っております。
政府に対する不信感もそうですが。
ただもうひとつ、私たちがこうやって大きな声を上げていかなければ、この拉致問題と言うのは核問題とそれと郵政民営化の間に埋もれてしまって、これから先いつになれば私たちの家族を取り戻せるのか?
そういう先が見えない状況に陥ってしまって、非常に危機感を持っておりました。
更に、これは蓮池薫さんが仰っておりましたけれど、朝鮮で情報収集するときに日本の新聞・雑誌を翻訳する仕事に従事していたということですが。
その時に向こうの担当者のミスで、お父さんが載っている写真を見たことがあるというふうに仰っています。
そして日本で拉致被害者の救出運動が起こっていることを知ったと言います。
それが今北朝鮮にいる人たちが3年前に蓮池さんや地村さん、そして曽我さんたちが帰っていったことを当然知っていることでしょう。
その彼らが次は自分の番だというふうに思っていて、ところが日本ではほとんどその他の拉致被害者のことに関してはほとんど騒いでいなくて。
そのような状況作っていては、彼らは向こうで日本に帰るという希望を失ってしまいます。
このまま向こうの体制の下に自分の人生を終えなければならないと言う、そういう悲しい思いをさせることは出来ない。
ですから私たちはあの官邸前で私たちが声を上げて、そして救出の火を絶やさないために体を使って座り込みをする決意をしました。
おかげさまで昨日から報道を一杯してもらっておりますけども、北朝鮮にいる拉致被害者に届いてくれることを望みながら、私たちはあそこの場で座り込んでおります。
その点いろいろとご批判も有るし、お年寄りをああいうところに座らせて良いのか?と言うそういう批判もありますが。
そのご老人たちが率先してやりたいということを仰っています。
それだけ今のこの現状には満足していないし。
私たちは政府のやり方に、今のやり方に非常に不信感を持っているということです。
それだけご理解頂きたいと思います。
私ひとりこういう涼しい場所でしゃべっていて良いのか?と言う、ちょっと思っておりますけども。
あの、「古川了子さんを救う千葉集会in市原」こういう非常に重い課題にこれだけの方が、しかも土曜日の昼下がりお集まりいただいてありがとうございます。
今特定失踪者問題調査会に依頼されている440名中400名ほど。
そのうちの12名、13名ほどは日本にいるもしくは死亡されているとされておりますけども。
その他400名強の方たちは全く分かっておりません。
それが拉致であるのか?拉致で無いのか?
ただ拉致の疑いが濃厚であるという方たちが今33名いらっしゃり、更に告発がなされております。
古川了子さんの場合先月でしたが、すでに裁判に持ち込んでおりますけども。
その裁判に持ち込んだと同時に4月の25日に、私が丁度ワシントンに着いた時だったんですけど、新聞記者のほうから田中実さんという方が拉致認定されたという話を伺いました。
この田中実さんそれからもうひとり小住健三さん、このお二人の方がいらっしゃいますけども。
私はその時にハッキリ自分で感じたのは、何で田中実さんだけなんだ?ということなんです。
田中実さんそれと小住健三さん、これは救う会の調査でまず拉致はまず拉致は間違いないだろうというそう言う決定をして、まず救う会の拉致被害者救出の救出しなければならない人の中にもうすでに入っております。
古川了子さんは9.17以降、安明進その他の証言その他で特定失踪者問題調査会が救わなければならない人の中に入れてほしいということで、救う会認定にはなっておりますが。
田中実さんと小住健三さんはもうずっとそれ以前から、救う会の救わなければならない人たちの中に入っておりました。
それがなぜ?今年の4月24日に。
今年の25日ですね。
急に拉致認定されたのか?
私たちが古川了子さんの拉致認定を求めて裁判を起こしたことが、これが田中実さんを拉致認定するひとつの要因となったのではないか?
すなわち政府は一生懸命調査しております。
警察は一生懸命調査しております。
だから裁判沙汰をしないでも私たちはちゃんとやっておりますと、今の政府の言い方なんですが。
裁判沙汰を、裁判に持って行かれたと言う時点で、政府のその姿勢を一応見せておかなければならないから田中実さんを政府認定し、私たちは一生懸命調査をしてそして拉致認定をしているんですよと。
裁判に有利な非常に姑息なやり方だと私は思うんですが、それしか今考えられません。
2年前に田中実さんと小住健三さんは、すでに警察庁その他警察関係の方たちにとっては、すでに拉致と言う、拉致容疑と言うことで官邸サイドに上げております。
官邸サイドは、そのとき福田官房長官でしたけども。
官邸サイドで小泉さんがそれを積極的にやったとは思えません。
ただ小泉さんはほとんど関心が無いですから、全て北朝鮮問題は福田官房長官、それから田中均外務審議官に全て任せておりましたので。
警察から上がった拉致認定の要請に対し、福田官房長官が官房長官のところでおそらく握りつぶしていたんじゃないかと。
拉致認定まで持っていってなかったと言うのが事実です。
なぜそこまで持っていかないか?
これ以上日本政府は、官邸は、特に拉致と言うこの事象。
拉致と言う事件をこれ以上大きくしたくないんです。
なぜ大きくしたくないか?
日朝国交正常化をしたいからです。
1990年以来政府・与党はずっと北朝鮮との国交正常化を望んでおりました。
これ、金丸信さんからずっとそうです。
なぜそれを望んだのか?
北朝鮮利権と言うものがあります。
さらにおそらく総理には名誉があるでしょう。
日中では田中さんが、私は今の日中友好条約それは汚点があると思っていますが、今の日中関係の悪さを作っているんだと思いますが。
それでも日中友好を成し遂げた人たちとして田中角栄さんの名前が載っております。
最終的にこのアジアの中で国交の無い北朝鮮と国交を成し得た総理として、名前を残したいと言うのが総理の自民党の政府与党の総理、全てにとって念願であったと言うのは事実です。
田口八重子さん、皆さんご存知のように田口八重子さんの事件が明らかになったのが1988年。
6件9人のアベックを含む、6件9人の拉致認定を国会の中で認めたのも1988年です。
1989年から金丸さんが北朝鮮外交を主導するようになって、その後日朝国交正常化交渉で拉致被害者を返せ、田口八重子さんを返せと言うのはほとんど行われておりません。
日朝国交正常化を優先するために拉致被害者の救出、返還を求めることをほとんどやっておりません。
名前だけ出して向こうが否定したので引っ込めたと言う、そういう状況がずっと続いており。
さらに第8回日朝実務者協議では日本サイドが事務レベルでの折衝の中で田口八重子さんと言う名前を出して。
出したが為に北朝鮮サイドが席を蹴って出て行ったと。
こちらも後を追わずに日朝国交正常化の政府間交渉がずっと流れていったんですけど。
そのように今の日本政府にとって拉致被害者の返還を要求するのと、日朝国交正常化をするのを比較したら、格段に日朝国交正常化の方が考えられていたと思われます。
金丸信さんはその時酷いことを言っております、その時に。
田口八重子さんと言う方は、東京の昔有名なキャバレーに勤められていたんですけども。
その事象を知って「女給の一人や二人で日朝関係がおかしくなっても良いのか?」と言ったのがあの金丸信です。
私たちはこれを聞いて非常に腹が立ってしまいましたけど、その程度の認識しかない。
6件9人のアベック10人、6件9人のそしてめぐみちゃんを入れて10人になっても外務省の槙田、
槙田なんて言いましたっけ?
今のエジプト大使でしたけど、その方が「9人や10人で日朝関係おかしくなって良いのか?」と、外務官僚がそう言った。
これが示すように日本政府はずっと日朝国交正常化を望んでおります。
今でもそうです。
小泉さんは今はもうほとんど諦めたと思いますけど、昨年の5月22日以降2~3ヶ月は私の任期中に日朝国交正常化をやるというふうに仰っておりました。
ですからどうも拉致問題はあれで終結したんだと言う、国民に知らせるために。
そして北朝鮮政府の望むように拉致問題を終結させて、日朝国交正常化に取り組もうとしていたんですけども。
結局北朝鮮が、アメリカの言うずさんな調査結果、あれがあったが為に日本国民の怒りが収まらずに日朝国交正常化を安易に出来る状態ではない。
これが今の現状です。
あの時私たちは横田めぐみさんの骨が出てきたとき、本当にドッキリしました。
特に横田家はやはり多少の覚悟はされていたと思います。
自分たちはあの骨は絶対にめぐみちゃんの骨ではないと言っておりましたけども、もしかしたら向こうで処刑されてそして骨だけ持ってこられたという可能性があるということまで考えました。
実際は別人の骨であった。
でももしもあの骨がめぐみちゃんの骨かどうか分からないとか。
もしかしたらめぐみちゃんの骨だったかも知れないという事だったらどうでしょうか?
国民の皆様の中に5人の被害者は帰ってきた。
5人の家族も帰ってきた。
で10人はもう死んでるというと言うふうになれば。
そして特定失踪者も無いという流れになれば、国交正常化が、何となく国交正常化の道へとなったのではないでしょうか?
私はそれが狙いで下手をすると、日本の官邸サイドから北朝鮮にあの骨を1200度で焼いたら鑑定が出来ないから、1200度で焼いてめぐみちゃんの骨と証する物を出しなさいと。
例えば日本の世論も沈静化できると、そのようにレクチャーした人がいるんではないか?
そのように思っています。
それほどあの骨はタイミングがよく出されている。
骨と言う物を出すタイミングは北朝鮮政府も狙っていたでしょう。
なぜなら8人死亡の内、骨が流されていないのは松木薫さんと横田めぐみちゃんだけでした。
他の人はみんな流されて分からなかった。
松木薫さんも流されたけども、その松木薫さんの骨があったところから拾い集めてこの中に松木薫さんの骨があるんではないか?と言って2002年の9月の末の調査団に渡されております。
その時に科警研がその骨をDNA鑑定できるかどうかやってみたんですけど、1200度程度の焼却をなされていたということです。
しかもご丁寧に2回焼かれていると言うことでしたけど。
最初に焼いた奴が埋められててそれが流されて、更にもう一回焼いたというふうに北朝鮮政府が言っておりますが。
それで科警研はDNA鑑定できませんでした。
そのDNA鑑定が出来ないという結果を持って、北朝鮮政府があのようにやればDNA鑑定ができないんだと。
あの時には60歳以上の女性の骨だったが、今度は30歳代の女性の骨を焼いて日本にやったら分からないだろう。
北朝鮮はめぐみちゃんの骨だと言い張って、そして終結に持っていこうと言うふうに持っていこうとしたのではないか?
日本政府も松木薫さんの骨は出来なかったんだから、あれと同じやり方をすれば分からないよと言う風にレクチャーをした。
とにかく終結をさせようとしたとしか思えない。
それほど私たちは日本政府に不信感を持っています。
特に官邸には不信感を持っております。
なぜなら飯島さんと言う今の総理の筆頭書記官ですが、あの人と朝鮮総連のチョ・ソンマン責任副議長が直結ラインを持ったという事が昨年の春位です。
直結ラインを持って北京に親書を持たせて北京に山拓さんと平沢さんを派遣した。
で、山拓さんは自分の選挙が近かったもので、ご自分の選挙の為に目立たなければならなくなったので、秘密裏ではなくて結局ジャーナリストを連れて行って。
北朝鮮サイドもあの時に、何だあれは?って言ってたそうです。
秘密の話だと言ったのに、日本サイドはジャーナリストを連れてきてカメラを連れてきて何だあれは?と。
と言うふうに言っておったということですが、山拓さんはご自分の選挙のためには自分が主導でやらなければならない。
結局その程度なんです。
国会議員の考えているのは。
票にはならない、金にはならないことがこの拉致問題であった。
ずっと拉致問題を、北朝鮮による拉致問題を隠蔽し、そして聞いても別に動かなかった。
そんなもんだろうと。
自分の選挙には関係ないしこの問題をやっても票にはならないから。
ほとんど積極的に動いてこなかったのがこの20数年間です。
それが今でも私たちには残念ですが。
ただ私たちもそうなんですが。
私たちの拉致認定と言うのは2002年の9月以降です。
私たちは平成9年の3月に家族会を結成いたしました。
家族会を結成してそして政府関係者、それからいろんな赤十字にも行きましたし、アムネスティにも行きました。
でもありとあらゆる所に要請しお願いしてきましたけれども、すべて拉致疑惑と言う言葉で片付けられておりました。
特に共産党それから社会党の方たちは、疑惑の段階でこれは共産党の・・・(聞き取れず)、疑惑の段階で拉致を持ち出すのはいかがな物か?と言うふうに言っておりましたから。
拉致と言う物を疑惑で全て闇の中に葬り去ろうとしたのが社会党と共産党です。
なぜそこまで言ってるのか良く分かりませんけど。
社会党は友党関係があったから、その自分たちの社会党と友党関係の朝鮮労働党がそのような非道ことをしていると明るみに出れば、それは社会党の威信にも関わるし。
社会党の今現在そうですが、社会党の票が減るということ。
共産党もまさしくその通りです。
共産党は2000年から朝鮮労働党との友党関係を回復し始めていて、特に朝鮮総連との関係を2000年の初めくらいから回復し始めました。
ですから朝鮮総連という組織が日本に行ってきた破壊活動や拉致と言う、これは朝鮮総連全てがそうだとは言いません。
朝鮮総連の一組織である非合法組織、洛東江とか、この前結成されたそうです学習組、あの中にも拉致に関わった人がいるんではないか?
確かにそこにいた人たち、朝鮮総連の商工人たち、それがすでに田中実さんの拉致に関係していたと言うのはもうすでに明らかになっております。
韓竜大と曹廷楽というこの二人の方たちなんですが。
この方たちも今日本でのうのうと暮らしてますから。
それに対して警察は手を出すことが出来ないのか?手を出そうとしないのか?
今でも青森とそれからこの前行きました山形に、二人は別々に暮らしております。
それほど朝鮮総連と言う組織が関わっていた。
特に責任副議長であるチョ・ソンマンはこのことを知らなかったことは無いと思います。
朝鮮総連と共産党が友好関係をまた再び復活させておりましたが、そこにやはり拉致と言う問題が大きくクローズアップされると、共産党の評判も落ちると。
共産党も中々手を出せなかった。
ですから議員秘書だった兵本さんを除籍したんです。
また先日萩原遼さんも除籍したそうですが。
萩原遼さん、今年の朝鮮総連の50周年記念パーティーの所で、北朝鮮人民の人権を守ると言うビラを配っていただけ。
共産党の悪口も言っておりませんし、共産党の批判もしていない。
そのビラを朝鮮総連のパーティーの出入り口で配っていたという事実を持って、共産党は萩原遼さんを除籍しているようです。
これは内部事情ですからハッキリ分かりませんけど、外部から見ているとそうとしか思えない。
そのような行為をしている。
だからよっぽど北朝鮮に何らかの借りが有るのか?
よっぽど北朝鮮と仲良くしたいのか?
よく分かりませんけども、共産党がどこを目指しているのか私は良く分かりません。
話の花束ぴろんさんのテキストです。
こんにちは。
今紹介いただきました家族会事務局長の増元照明です。
先ほど中村さんからご案内頂き、今日はこの炎天下家族会一同、衆議院議員会館前で座り込みをやっております。
私は前からこの「古川了子さんを救う千葉集会」へ呼ばれておりまして、どうしようか考えたのですが。
私たちは両方とも大事なことです。
首相にやはり決断を促すための座り込みも必要ですし。
こうやって各地を回って、皆さんに拉致の真実と言うものを知って頂くことも重要だと私は思っていますので、今日は横田拓也事務局次長に全て任せてこちらに来させて頂きました。
私たちはなぜ座り込みをやるのか?
まずこれから多少時間をいただき、お話したいと思います。
私たちは昨年の12月24日に第3回日朝実務者協議でもたらされた北朝鮮の調査結果、小泉総理が5月22日に白紙に戻して再調査すると言質を取ったと言うふうに、成果を言っておられましたが。
その調査の結果がすべて捏造であって、更に横田めぐみさんの骨と称するものは他人の物であったということが判明し、日本政府はあの時点では死亡とする物証を全く認められない。
生存を前提にこれから交渉をするというふうに閣内でもというか、政府内でも意見が180度転換しました。
それまでは日本政府はほとんど北朝鮮の発表どおり、ほとんど人は死んでいるという、そういう考え方で。
官邸サイドが特にそうでしたけど。
そういう考え方で北朝鮮に再調査を依頼し、そして死亡の物証をどんどん出せと言う話をしてたんですが。
昨年の12月からは生存を前提に、生きてる人をどんどん返しなさいと言う、そういう姿勢で臨むと言う。
これは外務省で谷内事務次官が私たちに説明なされました。
というふうに方針転換したはずでした。
12月24日細田官房長官が、「迅速かつ誠意ある対応がなされなければ、日本政府としては厳しい対応を取らざるを得ない」というふうに言ったんです。
12月24日に言って、それから更にに3ヶ月経ち4ヶ月経ち、北朝鮮はその間に核の保有は2月9日に核の保有を宣言し、さらに外務省とは対話をしないと言う。
その話を聞いても小泉総理は「対話と圧力」と仰っておられます。
対話と圧力、対話がなされていない状況なのに圧力もかけていない。
じゃあ、いつ圧力をかけるんですか?いつ対話をするんですか?
それについても全く話をされないまま、今年になって郵政民営化のほうに興味を持たれた様で、ほとんど拉致問題に関しては話をされなくなりました。
対話と圧力、その一言だけ、ず~っとこの6ヶ月間言い続けています。
私たちはもう待てないとその意思表示をしておりましたけども、いつ政府は拉致被害者を救出してくれるんだ。
生存として方針転換したはずなのに、生存している人たちを全く助けようとしないことは、国家の総意として国民の命を預かるトップとして本当にそれで良いのか?と言う思いを、私たちは常に思っております。
政府に対する不信感もそうですが。
ただもうひとつ、私たちがこうやって大きな声を上げていかなければ、この拉致問題と言うのは核問題とそれと郵政民営化の間に埋もれてしまって、これから先いつになれば私たちの家族を取り戻せるのか?
そういう先が見えない状況に陥ってしまって、非常に危機感を持っておりました。
更に、これは蓮池薫さんが仰っておりましたけれど、朝鮮で情報収集するときに日本の新聞・雑誌を翻訳する仕事に従事していたということですが。
その時に向こうの担当者のミスで、お父さんが載っている写真を見たことがあるというふうに仰っています。
そして日本で拉致被害者の救出運動が起こっていることを知ったと言います。
それが今北朝鮮にいる人たちが3年前に蓮池さんや地村さん、そして曽我さんたちが帰っていったことを当然知っていることでしょう。
その彼らが次は自分の番だというふうに思っていて、ところが日本ではほとんどその他の拉致被害者のことに関してはほとんど騒いでいなくて。
そのような状況作っていては、彼らは向こうで日本に帰るという希望を失ってしまいます。
このまま向こうの体制の下に自分の人生を終えなければならないと言う、そういう悲しい思いをさせることは出来ない。
ですから私たちはあの官邸前で私たちが声を上げて、そして救出の火を絶やさないために体を使って座り込みをする決意をしました。
おかげさまで昨日から報道を一杯してもらっておりますけども、北朝鮮にいる拉致被害者に届いてくれることを望みながら、私たちはあそこの場で座り込んでおります。
その点いろいろとご批判も有るし、お年寄りをああいうところに座らせて良いのか?と言うそういう批判もありますが。
そのご老人たちが率先してやりたいということを仰っています。
それだけ今のこの現状には満足していないし。
私たちは政府のやり方に、今のやり方に非常に不信感を持っているということです。
それだけご理解頂きたいと思います。
私ひとりこういう涼しい場所でしゃべっていて良いのか?と言う、ちょっと思っておりますけども。
あの、「古川了子さんを救う千葉集会in市原」こういう非常に重い課題にこれだけの方が、しかも土曜日の昼下がりお集まりいただいてありがとうございます。
今特定失踪者問題調査会に依頼されている440名中400名ほど。
そのうちの12名、13名ほどは日本にいるもしくは死亡されているとされておりますけども。
その他400名強の方たちは全く分かっておりません。
それが拉致であるのか?拉致で無いのか?
ただ拉致の疑いが濃厚であるという方たちが今33名いらっしゃり、更に告発がなされております。
古川了子さんの場合先月でしたが、すでに裁判に持ち込んでおりますけども。
その裁判に持ち込んだと同時に4月の25日に、私が丁度ワシントンに着いた時だったんですけど、新聞記者のほうから田中実さんという方が拉致認定されたという話を伺いました。
この田中実さんそれからもうひとり小住健三さん、このお二人の方がいらっしゃいますけども。
私はその時にハッキリ自分で感じたのは、何で田中実さんだけなんだ?ということなんです。
田中実さんそれと小住健三さん、これは救う会の調査でまず拉致はまず拉致は間違いないだろうというそう言う決定をして、まず救う会の拉致被害者救出の救出しなければならない人の中にもうすでに入っております。
古川了子さんは9.17以降、安明進その他の証言その他で特定失踪者問題調査会が救わなければならない人の中に入れてほしいということで、救う会認定にはなっておりますが。
田中実さんと小住健三さんはもうずっとそれ以前から、救う会の救わなければならない人たちの中に入っておりました。
それがなぜ?今年の4月24日に。
今年の25日ですね。
急に拉致認定されたのか?
私たちが古川了子さんの拉致認定を求めて裁判を起こしたことが、これが田中実さんを拉致認定するひとつの要因となったのではないか?
すなわち政府は一生懸命調査しております。
警察は一生懸命調査しております。
だから裁判沙汰をしないでも私たちはちゃんとやっておりますと、今の政府の言い方なんですが。
裁判沙汰を、裁判に持って行かれたと言う時点で、政府のその姿勢を一応見せておかなければならないから田中実さんを政府認定し、私たちは一生懸命調査をしてそして拉致認定をしているんですよと。
裁判に有利な非常に姑息なやり方だと私は思うんですが、それしか今考えられません。
2年前に田中実さんと小住健三さんは、すでに警察庁その他警察関係の方たちにとっては、すでに拉致と言う、拉致容疑と言うことで官邸サイドに上げております。
官邸サイドは、そのとき福田官房長官でしたけども。
官邸サイドで小泉さんがそれを積極的にやったとは思えません。
ただ小泉さんはほとんど関心が無いですから、全て北朝鮮問題は福田官房長官、それから田中均外務審議官に全て任せておりましたので。
警察から上がった拉致認定の要請に対し、福田官房長官が官房長官のところでおそらく握りつぶしていたんじゃないかと。
拉致認定まで持っていってなかったと言うのが事実です。
なぜそこまで持っていかないか?
これ以上日本政府は、官邸は、特に拉致と言うこの事象。
拉致と言う事件をこれ以上大きくしたくないんです。
なぜ大きくしたくないか?
日朝国交正常化をしたいからです。
1990年以来政府・与党はずっと北朝鮮との国交正常化を望んでおりました。
これ、金丸信さんからずっとそうです。
なぜそれを望んだのか?
北朝鮮利権と言うものがあります。
さらにおそらく総理には名誉があるでしょう。
日中では田中さんが、私は今の日中友好条約それは汚点があると思っていますが、今の日中関係の悪さを作っているんだと思いますが。
それでも日中友好を成し遂げた人たちとして田中角栄さんの名前が載っております。
最終的にこのアジアの中で国交の無い北朝鮮と国交を成し得た総理として、名前を残したいと言うのが総理の自民党の政府与党の総理、全てにとって念願であったと言うのは事実です。
田口八重子さん、皆さんご存知のように田口八重子さんの事件が明らかになったのが1988年。
6件9人のアベックを含む、6件9人の拉致認定を国会の中で認めたのも1988年です。
1989年から金丸さんが北朝鮮外交を主導するようになって、その後日朝国交正常化交渉で拉致被害者を返せ、田口八重子さんを返せと言うのはほとんど行われておりません。
日朝国交正常化を優先するために拉致被害者の救出、返還を求めることをほとんどやっておりません。
名前だけ出して向こうが否定したので引っ込めたと言う、そういう状況がずっと続いており。
さらに第8回日朝実務者協議では日本サイドが事務レベルでの折衝の中で田口八重子さんと言う名前を出して。
出したが為に北朝鮮サイドが席を蹴って出て行ったと。
こちらも後を追わずに日朝国交正常化の政府間交渉がずっと流れていったんですけど。
そのように今の日本政府にとって拉致被害者の返還を要求するのと、日朝国交正常化をするのを比較したら、格段に日朝国交正常化の方が考えられていたと思われます。
金丸信さんはその時酷いことを言っております、その時に。
田口八重子さんと言う方は、東京の昔有名なキャバレーに勤められていたんですけども。
その事象を知って「女給の一人や二人で日朝関係がおかしくなっても良いのか?」と言ったのがあの金丸信です。
私たちはこれを聞いて非常に腹が立ってしまいましたけど、その程度の認識しかない。
6件9人のアベック10人、6件9人のそしてめぐみちゃんを入れて10人になっても外務省の槙田、
槙田なんて言いましたっけ?
今のエジプト大使でしたけど、その方が「9人や10人で日朝関係おかしくなって良いのか?」と、外務官僚がそう言った。
これが示すように日本政府はずっと日朝国交正常化を望んでおります。
今でもそうです。
小泉さんは今はもうほとんど諦めたと思いますけど、昨年の5月22日以降2~3ヶ月は私の任期中に日朝国交正常化をやるというふうに仰っておりました。
ですからどうも拉致問題はあれで終結したんだと言う、国民に知らせるために。
そして北朝鮮政府の望むように拉致問題を終結させて、日朝国交正常化に取り組もうとしていたんですけども。
結局北朝鮮が、アメリカの言うずさんな調査結果、あれがあったが為に日本国民の怒りが収まらずに日朝国交正常化を安易に出来る状態ではない。
これが今の現状です。
あの時私たちは横田めぐみさんの骨が出てきたとき、本当にドッキリしました。
特に横田家はやはり多少の覚悟はされていたと思います。
自分たちはあの骨は絶対にめぐみちゃんの骨ではないと言っておりましたけども、もしかしたら向こうで処刑されてそして骨だけ持ってこられたという可能性があるということまで考えました。
実際は別人の骨であった。
でももしもあの骨がめぐみちゃんの骨かどうか分からないとか。
もしかしたらめぐみちゃんの骨だったかも知れないという事だったらどうでしょうか?
国民の皆様の中に5人の被害者は帰ってきた。
5人の家族も帰ってきた。
で10人はもう死んでるというと言うふうになれば。
そして特定失踪者も無いという流れになれば、国交正常化が、何となく国交正常化の道へとなったのではないでしょうか?
私はそれが狙いで下手をすると、日本の官邸サイドから北朝鮮にあの骨を1200度で焼いたら鑑定が出来ないから、1200度で焼いてめぐみちゃんの骨と証する物を出しなさいと。
例えば日本の世論も沈静化できると、そのようにレクチャーした人がいるんではないか?
そのように思っています。
それほどあの骨はタイミングがよく出されている。
骨と言う物を出すタイミングは北朝鮮政府も狙っていたでしょう。
なぜなら8人死亡の内、骨が流されていないのは松木薫さんと横田めぐみちゃんだけでした。
他の人はみんな流されて分からなかった。
松木薫さんも流されたけども、その松木薫さんの骨があったところから拾い集めてこの中に松木薫さんの骨があるんではないか?と言って2002年の9月の末の調査団に渡されております。
その時に科警研がその骨をDNA鑑定できるかどうかやってみたんですけど、1200度程度の焼却をなされていたということです。
しかもご丁寧に2回焼かれていると言うことでしたけど。
最初に焼いた奴が埋められててそれが流されて、更にもう一回焼いたというふうに北朝鮮政府が言っておりますが。
それで科警研はDNA鑑定できませんでした。
そのDNA鑑定が出来ないという結果を持って、北朝鮮政府があのようにやればDNA鑑定ができないんだと。
あの時には60歳以上の女性の骨だったが、今度は30歳代の女性の骨を焼いて日本にやったら分からないだろう。
北朝鮮はめぐみちゃんの骨だと言い張って、そして終結に持っていこうと言うふうに持っていこうとしたのではないか?
日本政府も松木薫さんの骨は出来なかったんだから、あれと同じやり方をすれば分からないよと言う風にレクチャーをした。
とにかく終結をさせようとしたとしか思えない。
それほど私たちは日本政府に不信感を持っています。
特に官邸には不信感を持っております。
なぜなら飯島さんと言う今の総理の筆頭書記官ですが、あの人と朝鮮総連のチョ・ソンマン責任副議長が直結ラインを持ったという事が昨年の春位です。
直結ラインを持って北京に親書を持たせて北京に山拓さんと平沢さんを派遣した。
で、山拓さんは自分の選挙が近かったもので、ご自分の選挙の為に目立たなければならなくなったので、秘密裏ではなくて結局ジャーナリストを連れて行って。
北朝鮮サイドもあの時に、何だあれは?って言ってたそうです。
秘密の話だと言ったのに、日本サイドはジャーナリストを連れてきてカメラを連れてきて何だあれは?と。
と言うふうに言っておったということですが、山拓さんはご自分の選挙のためには自分が主導でやらなければならない。
結局その程度なんです。
国会議員の考えているのは。
票にはならない、金にはならないことがこの拉致問題であった。
ずっと拉致問題を、北朝鮮による拉致問題を隠蔽し、そして聞いても別に動かなかった。
そんなもんだろうと。
自分の選挙には関係ないしこの問題をやっても票にはならないから。
ほとんど積極的に動いてこなかったのがこの20数年間です。
それが今でも私たちには残念ですが。
ただ私たちもそうなんですが。
私たちの拉致認定と言うのは2002年の9月以降です。
私たちは平成9年の3月に家族会を結成いたしました。
家族会を結成してそして政府関係者、それからいろんな赤十字にも行きましたし、アムネスティにも行きました。
でもありとあらゆる所に要請しお願いしてきましたけれども、すべて拉致疑惑と言う言葉で片付けられておりました。
特に共産党それから社会党の方たちは、疑惑の段階でこれは共産党の・・・(聞き取れず)、疑惑の段階で拉致を持ち出すのはいかがな物か?と言うふうに言っておりましたから。
拉致と言う物を疑惑で全て闇の中に葬り去ろうとしたのが社会党と共産党です。
なぜそこまで言ってるのか良く分かりませんけど。
社会党は友党関係があったから、その自分たちの社会党と友党関係の朝鮮労働党がそのような非道ことをしていると明るみに出れば、それは社会党の威信にも関わるし。
社会党の今現在そうですが、社会党の票が減るということ。
共産党もまさしくその通りです。
共産党は2000年から朝鮮労働党との友党関係を回復し始めていて、特に朝鮮総連との関係を2000年の初めくらいから回復し始めました。
ですから朝鮮総連という組織が日本に行ってきた破壊活動や拉致と言う、これは朝鮮総連全てがそうだとは言いません。
朝鮮総連の一組織である非合法組織、洛東江とか、この前結成されたそうです学習組、あの中にも拉致に関わった人がいるんではないか?
確かにそこにいた人たち、朝鮮総連の商工人たち、それがすでに田中実さんの拉致に関係していたと言うのはもうすでに明らかになっております。
韓竜大と曹廷楽というこの二人の方たちなんですが。
この方たちも今日本でのうのうと暮らしてますから。
それに対して警察は手を出すことが出来ないのか?手を出そうとしないのか?
今でも青森とそれからこの前行きました山形に、二人は別々に暮らしております。
それほど朝鮮総連と言う組織が関わっていた。
特に責任副議長であるチョ・ソンマンはこのことを知らなかったことは無いと思います。
朝鮮総連と共産党が友好関係をまた再び復活させておりましたが、そこにやはり拉致と言う問題が大きくクローズアップされると、共産党の評判も落ちると。
共産党も中々手を出せなかった。
ですから議員秘書だった兵本さんを除籍したんです。
また先日萩原遼さんも除籍したそうですが。
萩原遼さん、今年の朝鮮総連の50周年記念パーティーの所で、北朝鮮人民の人権を守ると言うビラを配っていただけ。
共産党の悪口も言っておりませんし、共産党の批判もしていない。
そのビラを朝鮮総連のパーティーの出入り口で配っていたという事実を持って、共産党は萩原遼さんを除籍しているようです。
これは内部事情ですからハッキリ分かりませんけど、外部から見ているとそうとしか思えない。
そのような行為をしている。
だからよっぽど北朝鮮に何らかの借りが有るのか?
よっぽど北朝鮮と仲良くしたいのか?
よく分かりませんけども、共産党がどこを目指しているのか私は良く分かりません。
話の花束ぴろんさんのテキストです。