藤田隆司さん(藤田進さんの弟さん)
2月7日、冬の日、藤田進さんは、失踪しました。
北朝鮮による拉致濃厚の藤田進さんが、失踪したその日、川口で集会が行われました。
藤田進さんの同級生の方は、みなさん立派になられていて、その方達のお話をうかがっていると、たまらない思いでした。
藤田進さんも、北朝鮮の暴挙がなければ、きっと立派な体育教師になり、たくさんの子ども立ちに慕われ、スポーツを通じて、次世代の子供達を育てていたのではないかと思うと、辛くなったのです。もしかしたら、私の子供を指導していたかもしれないとも、思いました。
藤田さんのお友人は、小学校時代、中学校時代、高校時代、そして学芸大学時代の御友人も、はがきに興味を持ってくださいました。
このはがきは、拉致被害者宛になっていますが、もちろん、被害者に届くことはないでしょう。脱北し、総連との裁判を戦っきた千葉さんは、このはがきは、担当部署で丁寧に集められ、見えないところにしまわれだろうと、おっしゃいました。
無駄かもしれません。
けれど、その無駄を繰り返し、1000枚、2000枚~10000枚と積み重なったとき、必ずそのハガキを扱う人の目に触れます。
「おかしなはがきが来てるんだ」という<うさわ>になるかもしれません。その噂が、もしかしたら、翻訳に関わっている藤田さんの耳にはいるかもしれないじゃないですか?
たくさん文章が書いてあれば、内容を確認するために、誰かが翻訳するかもしれません。その翻訳に関わるのは、めぐみさんから、日本語を習得した担当者かもしれません。
もし万が一、そういうことがあれば、厳しい環境で、希望を失いそうになっている佐々木悦子さんが、『私達、忘れられていないんだわ』と思って、もう一度希望を持つかもしれません。
調査会のビラも、自由北韓放送やしおかぜも、一つの手段。効果を上げているでしょう。
けれど昨年末に放送されたNHKの番組を見ていても、金正日は、『一国の首相であれば、北朝鮮との約束を守る力があるはずだ。あなたは日本のトップなのだから』という主旨の発言をし、小泉首相が、私達日本の世論を抑えられないのが、理解できない様子でした。
金正日は、『世論』が理解できないのです。
日本世論の力を、北朝鮮に届けましょう!
日本世論の思いを、金正日に嫌と言うほど、見せつけましょう!
一見無駄に見えるこのはがきが、そのためのアイテムです。
日本人1人が一枚、1億3千万のはがきが届けば、間違いなく山になります。
考えてみましょう。石岡亨さんの手紙が、どんな形で日本に届いたか?
あの手紙を厳重な監視の中で出すために、石岡さんは、何度トライしたのでしょう?
もしかしたら、何十通だそうとした、たった一通が、奇跡的にポーランド経由で届いたのかもしれません。
その手紙のおかげで、有本さん、松木さんと一緒に北朝鮮にいるということが、わかりました。
届いた手紙は、石岡さんの一通ですが、めぐみさんや、藤田さんも、なんとか安否を知らせようと手紙を書いたかもしれないのです。
幽閉され、過酷な状況にある拉致被害者が、家族に自分の安否を知らせようと努力してくれたのです。
安全に、自由に暮らしている私達だって、一枚のはがきを出す責任があると、私は思っています。
ご賛同の皆さんのご連絡お待ちしています。