特定失踪者家族からの手紙（12）屋木しのぶさん

■平沼拉致議連会長へ、特定失踪者家族からの手紙（12）屋木しのぶさん（昭和43年、富山県入
善町で失踪）の妹さんである板屋春美さん

※それぞれの失踪状況については調査会のホームページをご覧下さい。

拉致救出議員連盟様

　私は特定失踪者　屋木しのぶの妹の板谷です。

　平沼先生はじめ拉致救出議員連盟の皆様には、問題解決のためお力添えいただき感謝していま
す。

　しかし私は、政府の交渉のあり方に満足している訳ではありません。北朝鮮から“再調査”と
いう言葉が出てくる度に“進展”と報道されますが、今の独裁体制の北朝鮮において、再調査な
ど必要ないことは皆さんご承知のはずです。
又、数人返して見返りという構図も納得できません。

　今回の再調査も誠意など存在しないパフォーマンスであると言うことは首相が変わるから由オ
スを見るという態度にもあらわれています。誰が首相になろうと、けっして手を緩めてはならな
い国の尊厳の問題だと思います。

　日本が誇りあるためにも、この問題をけっしてうやむやにしてはならないと思います。

　次世代に残してはならないと思います。

　言うべきことは、きちんと言う強い日本になってほしいと思います。

　日本のリーダーである皆さんの力で一日でも早く被害者全員が日本人として暮らせるようお力
添えをお願い致します。

　そして、皆さんの手で“拉致”を総括してください。

　20才を目前にした姉が突然いなくなってから40年が過ぎました。40年を数えた時、私は、何か
打ちのめされたような思いがしました。事実が知りたい。事実を知ることは、私達待つ家族のせ
めてもの権利だと思います。切にお願いいたします。

富山県　板谷春美
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氏　　　名：　屋木　しのぶ
失踪年月日： 昭和43(1968)年1月中旬
ふり　がな：　やぎ しのぶ
生年　月日： 昭和23(1948)年1月27日
性　　　別： 女
当時の年齢：19
身　　　長： 158センチ 体重 －－
公　　　開： 第5次公開
当時の身分： 美容師。インターンとして入善町の美容院に勤務
特　　　徴： 中肉だが骨太でがっしりした感じにもみえる。目がくっきりした二重でかわいい顔立ち。編み物、裁縫をするなど手先が器用。本を読むのが好き。
失踪　場所：富山県下新川郡入善町の母の実家を出てから
失踪　状況： 失踪当日、働いていた美容院から休みをもらい、母の実家である入善町新屋の叔母の家に行き、双子の赤ちゃんの帽子と靴下を編んでいた。それができ上がって夕方6時半頃、新屋のバス停に向かった。大雪で叔母が家からバス停へ向かう姿を見送ったのが最後。その後一切連絡なし。お金や荷物は持たず、運転免許証も置いたまま。昭和40年ごろ、いとこの嫁に編み物を習っていた若い女の子がトラックに引き上げられそうになったことがあった。平成16年9月30日、富山県警に告発状提出。


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