■早坂勇治さん・胞吉さんからの要請書
11月2日に対策本部で渡された早川勝男さんのお兄さんである勇治さん、弟さんである胞吉さんから鳩山総理への要請書です。
内閣総理大臣 鳩山由紀夫殿
要請書
北朝鮮による拉致に対する様々な諸問題に対し、日頃より特別の御配慮と御尽力を頂き、心よりお礼申し上げます。
さて、私たちの弟、早坂勝男 —宮城県加美町(旧小野田町)出身— が、昭和43年に東京都内で行方不明になってから、すでに41年が経過しております。勝男は印刷技術者で、同時期に印刷工の行方不明者が東京都で多発していることなどから、「北朝鮮が偽札造りのために拉致したのではないか」とみられています。勝男の父は昭和56年に、母も平成5年に、息子の安否も分からぬまま他界しました。
私たちは平成15年、特定失踪者問題調査会の御協力を頂き、失踪の事実を公表するとともに、北朝鮮による拉致として政府に認定して頂きたく地道な署名活動を行ってまいりました。勝男の無事を一日も早く確認して頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。
これから日本の国民にも、北朝鮮の国民にも、世界の人々にも、そして未来の子供たちにも恥ずかしくない日本政府の行動が求められている現在だと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。
平成21年11月吉日
特定失踪者早坂勝男兄 早坂勇治 弟 早坂胞吉