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拉致の解決を願って
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拉致問題を通して日本のあり方を考える・第5弾(大宮)にて

2005-11-14 | 記録
拉致問題を通して日本のあり方を考える・第5弾(大宮)に参加してきました。
大阪経済大学助教授/北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会代表である、山田文明先生のお話をお聞きしました。時間内に話しきれないほどの脱北者をめぐる実体験と北朝鮮という国の悲惨さを丁寧にお話しになられました。

以下は今日配布された資料にある脱北者のことばの一部です。
山田先生が、朝鮮語の原文は美文調ですばらしいものだとご紹介なさっていました。

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思うように泣くこともできず、心から笑うこともできない、あの国では生きていけず、私は脱北を決意しました。人間らしく生きられる地があるならば、この世の果てであろうともさがしていきたい気持でした。

そうした願いの下に、私たち脱北者は、中国からベトナムに、タイに、モンゴルに、捨て身の覚悟で生きる場を求め、さまよいさまよいしているのです。

そうした最初の出口が、鴨緑江と豆満江を境とする中国なのですが、この中国もまた私たちにとっては生き地獄となりました。四方に北韓と結託した公安の監視がありましたし、女性を金儲けのタネにしようと暗躍する人身売買屋の攻撃と、脱北者に掛けられた報奨金に目を眩まされて、北韓の人間とみれば無条件に密告する人たちに、いつどこでどうなるかわからないという不安、恐怖の中に彷徨わなければなりませんでした。

人間が商品に転落してしまう中で、卑しめ、蔑視、恥を噛みしめ、国なく、家なく、カネなき者として辱めを甘受する長い時間でありました。

私がかつて経験し、今も私の同胞が中国で、北韓で味わっているこうした苦痛を私たちはただひたすら耐えて甘受しなければならないのでしょうか。

私はこの場を借りて、世界の良心の前に問いたかったのです。私たちが一体いかなる罪を犯したが故に、何のために、誰のためにこうした苦痛を舐めなければならないのかを。

同じ空の下、同じ人間として同じく幸福な人生を歩みたいのが道理であるのに、なぜ 私たち北韓の同胞だけが踏みにじられる凄惨な人生を歩まなければならないのですか。
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きっと同じ思いを、北朝鮮に拉致されためぐみさんたちも持っているのもはないでしょうか。
折しも、めぐみさんの拉致された11月15日が巡ってきます。
横田夫妻は、この15日、新潟で集会に参加されます。もう30年近い年月が過ぎ去ろうとしています。


山田文明先生 
 

会場の様子


飯塚繁雄さん  
 

飯塚耕一郎さん


埼玉在住の特定失踪者のご家族 

会場で販売されていた高野さんのお母様の作品

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