指揮者の小澤征爾さんは言う。「日本製の地球儀を眺めると、日本が赤く塗られていますでしょ。世界全体から見ると、日本語圏はあれっぽっちです。そこだけの価値観で一生を過ごすのは、もったいないですよ」と。世界的視野と言うのはそう言うものだ。昨今は「インターネットで世界が狭くなった」とは言われているが、生の情報には敵うまい。小生もオーストラリアに言った事があるが、やはり直接、自身の目で見たり、耳にしたものは違うものだ。さて現在でもレコードを聴いている小生だが、「アナログレコードブーム再燃」てな記事を読んだりすると、どうせなら、型だけでソレを捉えないで、マトモなレコードの音を体感してほしいと思う。昔のSP盤でもあるまいし、「針音が~」なんて一文を読むと、そのSP盤を改善したLP盤を聴いてる筈なのに、今更「針音もあるまい」と思った。それこそ「アナログレコードのダイナミックレンジの奥深さを知れ」だ。そこから深みに填まるとキリがない。曾てアナログレコード全盛期には、やはり専門誌があり、情報の補充に役立ったものだ。
その専門誌に「レコード芸術」なるものがあった。既に廃刊だが、それをWebで復活させる動きがあるようだ。小生も曾ては愛読しており、それで得た知識も深い。時折組まれる大音楽家の特集記事も楽しみのひとつだったが、フルトヴェングラーやカラヤン、ベーム等の特集は、益々レコードコレクションを助長させる結果に結び付いた。この専門誌では、各地のレコードファンへの取材もあったのだが、そのコレクションにも多大な影響を受けた。でなければ「SP盤なんて、収集する気になったかどうか?」だ。最近はカセットデッキに回顧し、それに没頭している毎日だが、楽しいものは仕方がない。
休刊した「レコード芸術」をウェブ復活させるクラファン
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1579853.html
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