元祖 ひまうま本舗

「ひまうまの世間は、鬼ばかり?」後身blog

喪失への恐れ

2024-10-18 08:08:04 | 訃報


「未来を感じる時は用心が必要だ。喪失への恐れは暗黒面につながる」。こちらは米国のSF映画「Star Wars」の伝説のジェダイ・マスターであるヨーダの名言。その名言だが、要するに「物事は諦めたら終り」てな事だ。人は一生のうち、踏ん張り処は何度もあるもので、「そこを乗り越えたから今がある」。なんて事は割とあるものだ。さて今日も休みだ。昨日は遠出したので、連休が在るのとないのでは違う。午前中はレンタカーを返しに行くが、その後は何もないので、スチルや動画の編集でもしようと思う。御蔵入りをしていたTEAC「C-3RX」なるカセットデッキのレストア作業もある。それは順を追って無理のないペースでやっていくが、回路上の欠陥はないので、作業が破綻するような事はないと思う。しかしながら欠陥はないが、調整は必要だ。このカセットデッキは、現在の趣味では初期に仕上げた物だ。だがモーターの不調で、それ外してからの御蔵入りなので、仕上げはモーター次第だ。まあそんな処だが、巷では、昨日に一報があった俳優の西田敏行さんの訃報がショックで、まだ信じられない。享年は、76歳だった。色々と持病を抱えていたようなので、それが祟ったものだろう。若い時は、テレビ朝日に武田鉄矢さんと組んだコメディー番組が懐かしいが、そう言う扱いで、俳優なんだかテレビタレントなのか解らない存在だったが、演技の方は大根で、どんな台詞でも怒鳴ってしまうので、(小生的には)あまり良い印象はなかった。(意外にも金田一耕助を、その頃に演じている。)それでも徐々に演技は磨かれ、いつの間にか名優になっていた。以来のコメディアン気質は、あの「釣りバカ日誌」でも健在だったが、その映画を通して演技の多様性が広がった印象がある。それで如何にも「この人らしいな?」と感心したのが、NHKの大河ドラマ「八代将軍 吉宗」だった。当時はNHKにしては「東映調の大河」と批評されたが、その雰囲気に似合う俳優になっていた。ジェームス・ブラウンに憧れるヤクザの親分を演じた「ゲロッパ」も良かった。あのエンターテイナー性は、西田さんならではだろう。逆に怖いヤクザ役では「アウトレイジ」てな事になるんだろうが、初期の頃からの西田さんを観て来たので、その訃報はやはり悲しい。御冥福をお祈りする。東北の人らしい誠実さがあった。



昨日、上砂川町営墓地にお墓のメンテナンス作業を終えて帰宅したら、STV「どさんこワイド」にマツコ・デラックスさんが出ていた。当人も希望していた番組だ。北海道米イベントの後の事だった。



「早すぎる」故郷福島から悼む声 俳優・西田敏行さん(76)死去 県民にエール送り続けた人生
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc2adb669ae1904f3e9402c4f1b434fabe2584c6
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10の物を10だけに

2024-10-13 06:48:56 | 訃報




「10の物で100の戦いをする力は自分にはない。けれども10の物を10だけに戦いきる事は出来そうだ」。こちらの名言は小説家の山本周五郎氏のものだが、無い物ねだりをして無茶する位ならば、出来る能力を最大限活かす事を考えた方が、無理もなく、物事も進む感じがする。そんなものだ。昨日は休みだったが、していた事は、相変わらずだ。しかし誤算もあり、スピーカー端子の締め付けが悪い、LUXMAN「SQ507X」なるプリメインアンプは、経年劣化でネジが折れてしまった。それで交換が必要となったので端子を新調しなければならない。ちなみに交換をしたのが10年程前。その割には劣化が早いが、ネジは加減を間違えると痛むのが早いものだ。取り敢えずは予備の端子にスピーカーを接続しているが、音質は此方の方が良く、そのままでもいい位だ。なので慌てる事もないが、年内には交換をしよう。業者に任せたTEAC「A-450」は、来年早々には直るだろうが、その間にも進めたい事はある。TEACとLo-Dのカセットデッキも然りだが、ビデオプロジェクターもどうにかしたいものだ。



さて訃報だ。声優の大山のぶ代さんが死去された。享年90歳だった。テレビ朝日で放送されている、シンエイ動画制作のアニメ、「ドラえもん」の初代声優だった。(ちなみに日本テレビ版から数えると三代目である。)脇役も含め、多数の声を宛てているが、フジテレビで放送をされているエイケン制作の「サザエさん」では初代のカツオ役でもあり、どんなアニメでも、大山さんの声が聴かれた。小生的には「ハゼドン」も懐かしく、機会があったら観てみたい。テレビアニメ創成期から活躍していた人だ。しかし役者でもあり、歌手でもあった。確かNHKの「おかあさんといっしょ」では、初期の歌のお姉さんに辺り、当時に体操のおにいさんだった、後に俳優になられた砂川啓介さんは旦那さんだった。生前の功績は、誠に枚挙に暇がないが、それだけ長く生きた証だ。御冥福をお祈りする。



声優 大山のぶ代さん死去 90歳 アニメ「ドラえもん」の声 多くの惜しむ声(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241011/k10014607281000.html

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常に時と共に、

2024-05-23 07:40:42 | 訃報


「芸術は醜いものを生み出すが、しばしばそれは時と共に美しくなる。一方、流行は美しいものを生み出すが、それは常に時と共に醜くなる」。これはフランスの戯曲家(で芸術家の)ジャン・コクトー氏の名言だが、ピカソに影響を受けた岡本太郎氏も似たような事を言っていた。コクトー氏が現在の行き過ぎたポリコレをどう思うか、もし生きていたら聞いてみたいものだ。さて俳優の中尾彬さんが亡くなった。その存在感、全てが個性になっている。中尾さんも元は日活俳優だ。映画斜陽期の1964年にデビューした。第5期のニューフェイスとはなっているが、所属は半年前なので、後から編入された。当初は二枚目俳優で、恰幅が良くなってから悪役が多くなった印象がある。しかしながら「本陣殺人事件」(1975 ATG)では金田一耕助を演じており、その頃が「転換期だったのかな?」と思う。意外な処では、AKB48のPV(「ギンガムチェック」)にも出演していた。妻は5代目古今亭志ん生の孫である池波志乃さんだ。夫婦共に美食家だった。とにかく語ると枚挙に暇がないので終わりにするが、盟友だった江守徹氏との(見せる為の)喧嘩も面白く、色々と記憶に残る。享年81歳、大往生である。御冥福を御祈りする。かなり以前に写真の仕事で関わった事があったが、とても品の良い人だった。




中尾彬(Wikipedia)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B0%BE%E5%BD%AC
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規則に合った事?

2024-04-05 07:35:41 | 訃報




指揮者の小澤征爾さんは言う。「楽譜に書いてある通り、非常に几帳面にやって、規則に合った事をやって、「はい、これで終わり」の演奏会をされたら、みんなバカバカしくなって、音楽会に来なくなっちゃいますよ」と。曾ての新即物主義はそうだった。昔話で恐縮だが、そのひとつの砦的な存在の指揮者にヘルベルト・V・カラヤン(氏)なる名匠が居た。アンチも居り、それに対する砦はカール・ベーム博士(実際に法学博士だった。)だった。(だがベーム博士も新即物主義者だった。そんなオチがある。)確かに浪漫主義は19世紀を代表する表現方だ。なので20世紀は、その反動だったと言う訳だ。しかしながら譜面の音を正確に再現するには、それに似合う技巧が必要だ。だからこそ基盤にある音楽性がものを言うのだろう。その点では、小澤征爾さんは新表現主義と言える。実際、譜面の裏の音に対する拘りは素晴らしいものだった。集中力も然りだ。



話は変わるが、いつもカセットデッキの回転ムラのチェックに使っているマウリツィオ・ポリーニさんが弾く、ショパンのポロネーズ集があるが、そのポリーニさんも技巧派で知られた。流石、1960年のショパンコンクールの優勝者だ。当時は18歳だった。当時に録音されたレコードの演奏なんぞを聴いていると、「こんなに粒立ちが良く、細かい音まで聴こえるショパンがあったかしら?」と思う程だ。本当に素晴らしい技巧のピアニストだ。だから後年に発売されたショパンのポロネーズ集は、賛否両論で、演奏に魂がないだのと言われたものだ。とは言え小生、ショパンのポロネーズをまとめて聴いたのは、ポリーニさんの、そのレコードが最初で、然も当時の友人から譲り受けた物だった。実はそれ、その友人が小学校の卒業式前日に突然、脳溢血で亡くなったお父様が聴いていた曰く付きの物。「形見で持っていた方がいいよ」と当初は断ったのだが、「好きで聴いている人の手に渡った方が父も喜ぶ」と言われたので譲り受ける事にした。それ以来、何かにつけて、そのレコードを聴いている。さてそのポリーニさんだが、実は今年の3月23日に北部ミラノの自宅で亡くなっており、「そう言えば」と、そんな昔話を思い出していた。人は一生のうちに色々な事を体験するものだ。享年は82歳だった。御冥福を御祈りする。小生が学生時代に夢中になった音楽家は、気がつけば、そんな御歳である。



マウリツィオ・ポリーニさん死去 世界最高峰の伊ピアニスト、82歳
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024032400018&g=int

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大きな苦痛

2024-03-09 07:04:44 | 訃報




「旅から旅への生活には、楽しいなかにも大きな苦痛がある事を彼は理解しました」。「気持ちはいつも張りつめたままで、少し休んだと思っても、そこを去って新しい楽しみを見つけなければならず、そうなればまたしても神経を張りつめる事になる」。「それが延々と続くのです」。これはいつもの英国の女流作家、メアリー・シェリー原作の「フランケンシュタイン 或いは現代のプロメテウス」からだが、今回はフランケンシュタインの台詞だ。フランケンシュタインが自ら造り上げた怪物に失望し、その存在を認められずに当初は逃げ回り、怪物に追い詰められると、その怪物を自らの手で殺めようと追い掛けまわす。そこで体験した事を語っているのだが、旅を通して自身を見詰め直す事はあろう。「自分探し」なんて言葉もあるが、フランケンシュタインは何処までそれが出来たのだろうか?



さて訃報だが、大人物の死は突然だ。既にテレビ報道でも知られているが、漫画家の鳥山明さんが、急性硬膜下血腫で亡くなった。3月1日の事だった。享年、68歳は若い。正に急逝だ。『ドラゴンボール』は間違いなく代表作だが、やはり世に出るきっかけとなった『Dr.スランプ』が原典だと思うファンは多かろう。画力のある人だった。画力と言えば江口寿史さんも相当なものだが、天才は忘れなくともやって来る。そうも言いたくなるのが鳥山明さんだった。惜しい人を亡くした。速報だが、声優のTARAKOさんも亡くなっていた。63歳は若い。日本の漫画界とアニメ界での損失は計り知れない。

漫画家・鳥山明さん(68)急逝 3月1日に急性硬膜下血腫のため『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』名作うみだす(めざましmedia)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1704333a2cf73ddbce982d56738287cb115f0e9d
声優のTARAKOさん急死 63歳 「ちびまる子ちゃん」を35年 最近までアフレコ参加
https://news.yahoo.co.jp/articles/f53b780a2179f76705482398600acef456386e1a

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