「顔色容貌の活発愉快なるは、人の徳義の一ヵ条にして、人間交際においてもっとも大切なるものなり」。こちらも脱特亜論の福沢諭吉氏の名言。そりゃそうだ。笑顔に人が寄って来るものだ。さて一昨日に父の葬儀の式次第が一通り終わり、昨日から休んでいるのだが、父が他界したからと言って、家の雰囲気がじめじめする訳でもなし、まるで浄化をした感がある。確かに49日までは、故人が来世への旅立ちの準備の為に家には居るのだが、生活のリズムも(既に)元に戻り、普通の平日だ。それと突然直った Victorのカセットデッキだが、今日は「仮組みでもしよう」と準備もしたので、ほぼ完成だ。それにしても、父の容態が悪化したのを皮切りに、修理箇所の捜索で難儀していたカセットデッキは、その原因が解り、後は調整だけなのだから、まるで父がこの世を去る、置き土産みたいなものだ。ありがたい。幸い電子パーツの痛みはなく、可動部分のグリス交換だけで済む。なのでこれは奇跡だと解釈し、大切に使おうと思う。初七日は来月の2日だが、色々と在ったものだ。
さてたまたま安倍元総理の国葬と重なった父の葬儀だが、その国葬の方は、死しても敵対勢力は死体蹴りだ。その感覚が日本的ではないと言うか、つまりはソッチ系からは、「日本の国益ばかり上げやがって!」と最も恨まれた元総理だけに、そんな状態になったのだろう。しかし与党(自民党)内でも、段取りには問題が在ったようだ。高市早苗経済安全保障担当相は28日夜のBS日テレ番組で、その問題点について「国会の議院運営委員会理事会や、少なくとも衆参両院議長に話をしていても良かったのではないか」と語っていたが、(記事元:日刊スポーツ)この辺に岸田総理の余裕の無さが伺える。尚、野党の欠席者については「考え方が違っても、誰かが亡くなったら与野党を超え弔意を示す。そういう国だと思っていたので少し驚いた」と呆れていたが、その通りだ。アイツらには国籍だけの日本人も居るだろう。だけど日本人でも酷い者が解説員をやっているテレビ番組もある。
テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」だ。なんとそこの玉川徹氏が、こんな事を言った。日刊スポーツによると、28日、「安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相による弔辞読み上げに関して「(広告大手)電通が入っている」と。しかし電通と言えば、当然、テレビ朝日も関わりがある筈。それで「29日の番組内で司会の羽鳥慎一アナウンサー(51)から「昨日のパネルコーナーで玉川さんが発言したことについて、玉川さんから」と振られると、「昨日のパネルコーナーの中で、私が安倍元総理の国葬に電通が関与しているというふうにコメントしたんですが、事実ではありませんでした」と自身の発言を訂正した」と。テレビ朝日の社員なので、単に言わされているだけなのだろうが、手元が狂ったようだ。局側としては、単に社員の暴言で済ませるのだろうが、どっちのせいでも、スポンサー(視聴者)離れの原因を作っている。マヌケなものである。
トランプ氏「安倍氏いなくなりさみしい」 国葬で声明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2809B0Y2A920C2000000/
私の友人、安倍さん…インドのモディ首相が追悼文
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220711-OYT1T50281/
国葬に一般弔問数万人 老若男女が献花、統一教会報道に「それはそれ」の声も
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4598ef59ce754d5a5b8d09d90cb4289ab64fd6b
テレ朝玉川徹さん「事実ではありませんでした」と謝罪 菅氏の弔辞「電通入っている」とコメント
https://www.nikkansports.com/m/general/nikkan/news/202209290000343_m.html?mode=all
高市早苗氏、安倍元首相の国葬に言及「少なくとも衆参両院議長に話をしていても良かったのでは」
https://www.nikkansports.com/general/news/202209290000058.html
さてその国葬だが、盟友のドナルド・トランプ元米国大統領は、護衛の関係で来日を控える事になったのは、当人もさぞかし残念な事となっただろう。そこで声明を発表したのだが、やはり悲痛なものだった。日本経済新聞の記事から、その声明のみを抜粋しよう。トランプ氏曰く「世界は本当に素晴らしいリーダーを失ったが、彼の言葉や考えは決して忘れられないだろう。彼がいなくなるのはとてもさみしい!」。「本当に偉大な人物であり、日本の安倍晋三首相に深い尊敬と哀悼の意をささげる」。「率直に言って、彼のような人物はいなかった。自国を愛し、国が自由で安全であり続けるために懸命に戦った」。「我々は非常に親しい友人になり、シンゾーほど平和への情熱を持った人物はいなかった」と。親しみの度合いが伺える。ちなみにインドのモディ首相の追悼文では、冒頭から「 日本の優れた指導者であり、世界の枢要な政治家であり、印日友好の偉大な庇護者であった安倍晋三さんは、もうこの世にいません。日本と世界は偉大な先見者を失いました。そして、私は大切な友を失いました」。と、とても慕われていた事が解る。長文なので、その記事のURLを参考にして頂きたいが、「大東亜共栄圏構想」の復活に値する偉業を成し遂げた人物だけに国際的にも大切な人を失った悲しさを、これから実感する事だろう。惜しい人を亡くした。