「ユーモアを失わないように戦うのだ。ユーモアの欠如は愚の骨頂だ」。こちらもフランスの作家(戯曲家)のジャン・コクトー氏の名言。氏はストラビンスキーの作品にも関わっているが、脚本を担当した「エディプス王」や「兵士の物語」のナレーションを聴いていると、コクトー氏ならではのユーモアは感じる。だが品良く、風刺が利いていて、「そんなオチもあるのね?」てな感じ。だからコクトーの言うべき事は解る。「兵士の物語」はストコフスキー指揮のレコードを愛聽しているが、日本語訳の戸川純さんのナレーションも面白い。ちなみにその盤では、悪魔をデーモン小暮さんが演じており、こちらも隠れた名盤だ。斉藤ネコさん率いる演奏者のアンサンブルもとても良い。
さて例のTRIOのカセットデッキは、相変わらずの「割れ鍋に綴じ蓋」だ。だがそれなりに保持しているので、代用部品が駄目にならないうちに正規の物と替えるまでだ。取り敢えずモーターは安定してきた。間に入れた安定回路が利いているようだ。明日にはカウンターベルトとして使っているゴムベルトを発注するが、果たして代用の輪ゴムと同じテンションを保てる物が「在るかどうか?」だ。念の為、2種類発注して合わせてみよう。それからモーターだが、こちらは予算次第だ。何だか部品ばかりを買っているが、必要な物なので仕方がない。たまにレコードも欲しい。毎年恒例の「第九」も暫く遠退いている。カール・ベーム博士の戦時中の録音も聴いてみたい。
さて「巷では?」だが、米国では、大谷翔平選手の元通訳による横領事件の2回目の公判があったり、札幌では昨年に薄野であった精神科医の娘と、その一家が犯した殺人事件の初公判だ。こちらは「ススキノ頭部切断事件」として報じられた。TBS Newsでは「娘に誓約書「私は奴隷です」“瑠奈ファースト”のいびつな家族関係 呼び方も父親を「ドライバーさん」母親を「彼女」 ススキノ頭部切断事件」と伝えられている。その主犯は娘だが、共犯に家族が絡む特殊な猟奇殺人事件だ。被害者は、その娘とネットで知り合い、初めて会った際のトラブルが殺人事件に発展したものらしいが、その出会いの場には、容疑者の父も居り、おそらく様子を見に来たと思われる。そんな事から事件へ発展した理由も察しがつくが、そこで思ったのは「どれだけ、その娘が過保護に育ったか?」だ。でなければこうもなるまい。その過保護で、もうひとつの事件が浮かぶ。それは四代目の市川猿之助の無理心中事件だ。こちらは四代目がやらかした弟子への性暴力が週刊誌にスクープと上がる事が判明した為に家族との無理心中を実行したが、此処で四代目の両親がマトモならば、記者会見でもして、被害者に対し、謝罪をさせるのではないだろうか?その父も歌舞伎役者なのだ。(四代目 市川段四郎)しかしそうはならなかった。一家心中を選んだ。そこで当人も亡くなれば、また見方も変わるだろうが、四代目が両親の死を確認後に「自らも」の筈が、死にきれなかった事でこうなった。そこで「どれだけ四代目が、両親から溺愛されたか?」と思うのだが、札幌の事件と共に、とても自己中心的な事に呆れてしまう。共に両親による過ぎた過保護が原因だ。残念なのは四代目猿之助の事件報道の際、被害者に対する言及が一言もなかった事だ。「あの旧ジャニーズ事務所の記者会見でさえ謝罪があったのに」と思ってしまう。
娘に誓約書「私は奴隷です」“瑠奈ファースト”のいびつな家族関係 呼び方も父親を「ドライバーさん」
母親を「彼女」 ススキノ頭部切断事件
https://news.yahoo.co.jp/articles/f854b66b50fb90cc03b9b361262f7a79f31fb20a
市川猿之助 (4代目)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%82%E5%B7%9D%E7%8C%BF%E4%B9%8B%E5%8A%A9_(4%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
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