ボリビア カミナンド記

河合弘之さん、武藤類子さん

武藤類子さんのことは、このブログでも紹介したことがありますが、
フクシマで福島第1原発事故の影響に苦しむ人々とともに多岐にわたって活動している方です。
今日は福島の現状をお聞きしました。

この4月に帰還困難区域外の避難している人に対して避難が解除され、移住している方の家賃が打ち切られました。
現実には汚染は続いていて、子どもを持つ人はなかなか元の家に帰れないとのこと。
また、除染した土などを詰めたフレコンバッグが畑のあっちにもこっちにも、5段も6段もに積み上げられています。
このフレコンバッグは移動先も決まらないままに放置し続けることになるだろう、と言っています。
バッグが劣化して破れたらまた、放射能で再汚染です。


ほぼ全部の原発に対して訴訟を起こしています。
勝訴(福井地裁)したところもありますが、仮処分の4か所(広島、松山、大分、山口地裁)が
どうなるか、心配です。
武藤さんはこの控訴審の原告に一人でも多くの方になってほしいと訴えていました。

河合弘之さんは弁護士ともう一つの顔、原発に関する映画の監督という2つの顔を持つ方です。


河合さん最新作「日本と再生・・・光と風のギガワット作戦」の映画の紹介もありましたが、
メインは「日本の原発の全貌」と題する講演でした。

世界に原発は数あるけれど、フランスでもアメリカでも地震のない所に立地しているのに、
世界で2か所だけ、地震国に立地している国がある。
それが日本と台湾だそうです。怖いですね~


福島原発事故後、6年間、電力が足りず停電したことはない、原発なくても電気は足りる。
データにもそのことが表れているとのこと。

世界では、自然エネルギーが潮流になっている。
昔に比べて、自然エネルギーの設備投資額は数分の1まで低価格になっているので、
投資しやすくなっている。
世界で最も多く自然エネルギーが取り入れられているのは、中国だそうです。
意外でした。でも、あの広大な大地ですから、うなずけます。



原発事故の放射能の影響で、この3月7日現在で、
福島の子どもたちの中の185人が甲状腺がんと診断され、
その中の145人がすでに手術を受けている現実を、東電や国はどう受け止めているのでしょうか。

今後、大地震が日本で起こる可能性が高いと言われている中で、
原発再稼働を進めるのは、信じられないのひと言です。

CO²の問題を考えると原発がいいという人もいます。、
このフクシマの事故で失われた額は10兆円とも言われています。
今後もう1基、地震で事故になったら、被害はとてつもないことになります。
CO²の比ではありません。


というようなことを河合さんは話され、フクシマを一人一人が忘れてはいけない!と強調されました。

4月16日(日)13:30~16:40 河合さんの第1作「日本と原発 4年後」が
千葉市生涯学習センターで上映されます。1000円。
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