今日のひとネタ

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映画「犬神家の一族」(ネタばれあり)

2007年07月16日 | 映画
 本日の書き込みは作品の結末など核心部分が記述されておりますのでまだ映画を見てなくて真剣に推理をしながら見たいと思ってる人は読まない方が吉です。映画封切からは相当経ってますがビデオレンタルが開始されたばかりですので念のため。

 今回見たのは2006年版です。私はというと1976年版の映画を見て(テレビでですが)、古谷一行のテレビシリーズで見て、原作も読んで、2004年のテレビドラマ版も見たというマニアですので、もう犬神家の人たちよりも犬神家の事に詳しいくらい。(本当か?)

 1976年版についても「素晴らしい!」と思ってるわけでもないのにWOWOWなんかで放送するたびに見てしまいます。細かい事をいうとキリがないのですがあの雰囲気は結構すきなので。

 今回のリメイク版についての率直な感想は「金田一さん太ったなぁ」「松嶋菜々子は着物じゃない方がいいのでは?」「フカキョン可愛いんだけどねぇ」というあたり。

 金田一さんは太ったというよりは顔の肉がたるんでるということなのかもしれませんが、以前のイメージが強かったので主演を同じにしたことのリスクといえばそうでしょう。松島菜々子はヒロインとはいえ妙に台詞が少なかったですね。燃費が良いといえばそうかもしれませんが登場人物が多い映画の宿命でしょうか。深田恭子は可愛くて結構出番が多くておいしい役だったのに、どうしても坂口良子と比較してしまうのでちょっと可哀相。

 今回はDVDを液晶テレビで見たのでそうでもなかったのですが、佐清というか青沼静馬の仮面の下の顔はやはりチラ見せの方がよかったのではないでしょうか。あくまでも得体が知れないという雰囲気が大事だと思うのですが。

 本当に細かい事を言い出せばキリがないのですが、佐武が死んだ時に比べて佐智の時の母親の取り乱し方(すわなち萬田久子)が足らなかったかなぁとか、松子が自殺したときの金田一さんの慌てるポイントも違うよなぁとかいろいろ思いました。あとは奥菜恵が大きいガマガエルをもてあそんでたのは偉いなぁと。あれだけで役を辞退する人もいそうですし。

 全般的に面白くないわけではないですが絶賛するというわけでは…。それとなぜだかわからないのですが、1976年版よりも時間が短く感じました。(実際短いのかな?) 

 あとは珠世が襲われそうになるたびに「そこだ!決めろ!」とか「こら、猿蔵!邪魔するな!」と叫ぶ意欲は前作の方が強かったです。個人的には島田陽子よりも松嶋菜々子の方が断然好きなのですが、これは私が枯れてきたせいでしょうか。(ってなんちゅう締めじゃ)