今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

「ガンジス河でバタフライ」/たかのてるこ

2007年11月25日 | ブックレビュー
 ドラマを見て初めて知った本でしたがようやく読みました。ご存知たかのてるこさんの著書です。感想としてはすごく面白かったです。こういう旅のあり方については「この人だから許される」「この人だからできる」という部分が大きいと思いますので、まったく羨ましいというか素晴らしい性格です。

 こういう本を読むと「一人旅もいいなぁ」と思うのですが、私の場合は「一人でも生きられる」というタイプですので、一人で旅に出ると本当に一人旅であって出発してから帰ってくるまで誰とも口をきかずに終わってしまう可能性大ですので真似する気はさらさらありません。何よりあんなに行動力もバイタリティもありませんし。

 ドラマを見た際には完全にドラマ用に追加したネタかと思った母親の腹話術師デビューや近所のカレー屋のマスターの存在が実話だったのに驚きました。もちろん、この本に書かれていることがすべて事実なのかどこまで脚色してるのかはわかりませんが、個人的にはドラマより本の方が面白かったです。

 ただし、旅に出たときというのは多分気分もハイになってるしいろんな感覚が研ぎ澄まされてるのだとは思いますが、旅先で出会う人(特に日本人旅行者)がやたらといい人なのは若干違和感のあるところではあります。

 自分の日常生活を見回してみると、分譲マンションなのに廊下で会っても挨拶もしないご近所さん、しょっちゅう顔を合わすのに知らん顔する同業者、金を貸してやったのに催促するまで返さない同僚など、身近でもヤな奴が多いです。さらにいうなら、やたら交通マナーの悪い車、満員電車でも平気で足組んで座ってる若者、同じく他人を押しのけて電車に乗り込むおぢさんなど、ほんの通りすがりでもヤな人はいちいち挙げているとキリがありません。なのになぜ旅先では?と思ったりするのはひねくれてる証拠でしょうか。それとも私が単に周りから嫌われてるだけか?

 と、まぁそんな事もちょこっと考えた本でした。ちなみに今年の元旦に立てた読書目標は年間50冊でしたが、実際は大幅に目標を超えてこの本で70冊目。さらに71冊目が「迷宮遡行」(貫井徳郎著)で、72冊目が「地獄からの生還」(梶原一騎著)でした。今年は80冊くらいいけそうですね。数読めばいいってもんじゃないですが、多少読むのは早くなって来たような気もします。折角調子に乗ってきたので止めるのももったいないですしね。