今日のひとネタ

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見なくていい人まで見てしまったのだ

2008年02月05日 | 日記・雑記・ただの戯言
 なぎら健壱の「悲惨な戦い」という歌があります。「雷電と若秩父が相撲をとってる最中に若秩父のまわしが取れてしまって大騒ぎ」という内容なのですが、その中でカメラを消そうとしたNHKはカメラマンがアルバイトだったためにアップで放映してしまい、ライトを消そうとした国技館は照明係がパートだったのでスポットライトをあててしまうというドタバタぶり。

 さらに、テレビを見てなかった人はわからなかったものをラジオのアナウンサーが「すぐにお近くのテレビのスイッチをひねって下さい」などと言ったものだから見なくていい人まで見てしまったのだ、となります。

 最近で、この「見なくていい人まで見てしまった」と感じる事件は例の倖田来未騒動。私なんぞは彼女を可愛いとかかっこいいとか色っぽいとか一度も思ったことがなく、なぜ人気あるのかもわからず、テレビに出ればチャンネル変えてしまうくらいだったのですが、今回の騒動でついついチェックしてしまいました。

 きっかけはネットのニュースなのですが、「ラジオでこうしゃべった」というのも見てしまいましたし、「あれは謝罪になってない」とか聞くとついつい公式ホームページも見てしまったり、オンエアされるのか?と思って「堂本兄弟」まで見てしまいました。きっと私だけじゃなく「倖田来未って誰?」とか思ってる人も見たのでしょうね。まさに「見なくていい人」なのですが。

 で、彼女の発言については今日のTBSラジオ「ストリーム」でも話題になってました。パーソナリティーの小西克哉氏とDJマッピーは二人とも倖田来未をゲストに呼んだ経験があるそうで、その時の話が面白かったです。

 小西氏によると、ゲストに来ると決まったら事務所のスタッフ数名が打ち合わせに来て当日は何の話をするか綿密に打ち合わせるのだとか。「検閲とまでは言わないけど」ということなので、タブーを徹底されるのでしょう。

 DJマッピーの方は先週土曜に彼女を迎える番組を予定してたそうですが、騒動により急遽ゲストが鈴木亜美に変更になったとか。こちらは生放送ということで、1週間前からスタッフと当日の話題を綿密に検討していたとのこと。

 ということで「倖田来未の出演番組は相当発言チェックが厳しい」というのがわかったのですが、もう一つ驚いたことは件のラジオ番組があらかじめ録音された放送だったということ。ということは、普段は厳密にチェックする事務所のスタッフも番組を制作したニッポン放送もあの発言をスルーしてしまったということですね。結局番組にかかわったみんながみんな倖田来未にしか気を使ってなかったとそういう事です。

 いずれにしても一昔前なら「なんかそういう事があったらしい」で済むものを、インターネットのおかげで何度もほじくり返されるわけで、これはいわゆるセカンドレイプという感じでしょうか。メディアも本来政治家の発言などをチェックしてもらいたいものですが、やっぱり芸能人叩きの方が面白いのでしょう。

 考えてみれば「悲惨な戦い」が現実のものだったとしたら、現代ではその現場がYou Tubeにアップされてしまうのでたまらんですね。

 と、あれこれ書いてますが私は倖田来未を擁護する気持ちはサラサラありません。これだけ騒ぎが大きくなる前に本人が出てきて「調子に乗ってとんでもない事を言ってしまいました」と一言あやまっておけばよかったとは思いますが。まぁプロモーション活動自粛でもCD売れてるからいいのかな? それにしても自分のアルバムに「Kingdom」というタイトルをつけるセンスは理解できんなぁ。