そういう見出しのニュースを見て「なんのこっちゃ?」と思ったら、若者がサブスクで音楽を聞く際イントロや間奏のギターソロを飛ばすことがあるという話でした。「本当にそんな人いるの?」という人もいますが、今はサブスクでの再生回数を稼ごうと1曲当たりを短くする傾向があるというのは、昨年小林克也さんがラジオで言ってました。何回も繰り返して聞いて貰うには短い方がいいので、大体3分きっかりとかそれ以内とかが多いようです。
そういう曲は必然的にイントロが短くすぐ歌になるので、それに慣れた若者が実際にイントロを飛ばす事があるのはわかります。ヒット曲はイントロが短いのか、イントロが短くないとヒットしないのかは、ニワトリが先か卵が先かのような話。
ただ、私はもう40年くらい前に似たような経験をしてます。寮の部屋に何人かいて、その中の一人が自分で録音したカセットを聞いてました。そしてイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が流れたのはいいのですが、エンディングのギターソロの最後の繰り返しのところでいきなり録音が切れて別の曲に。
「なんで途中で切るの?」と聞いたら、当の本人は「いや、あとは全部同じやし…。」ですって。「ここからがいいんじゃないか!」と怒る奴もいたのですが、私もそんなことをする人がいるのかと思って驚いたものです。
ただ、そいつの場合は1本のカセットに曲をいっぱい入れたいと思ったのが理由のようで、貧乏学生には貧乏学生なりの苦労もあったのですね。
ところで、以前つのだ☆ひろさんのラジオで「ノー・イントロ、ほぼノー・イントロの昭和歌謡」という特集をやってました。「空に星があるように」「ノー・ノー・ボーイ」「心の旅」「妹」「ライド・オン・タイム」 など色々ありましたが、リスナーから「チューリップはそういう曲が多いのですがなぜでしょう?」という質問あり。確かに「心の旅」以外にヒット曲だけでも、ブルースカイ、夏色の思い出、虹とスニーカーの頃、僕が作った愛の歌、青春の影などなど。
それについてつのださんは、「元々イントロ無しの曲は海外のヒットに多い。当然ビートルズも多いのでチューリップが多いのはその影響だろう。」とのことでした。確かにビートルズはちょっと思いつくだけで「ペニーレイン」「シー・ラブズ・ユー」「Maxwell's Silver Hammer」「The Long and Winding Road」「Mr.ムーンライト」「ヘイ・ジュード」「Nowhere Man」「All My Loving」「イエロー・サブマリン」「Oh! Darling」など山ほどあります。
チューリップは今年でデビュー50周年だそうで、イントロ短くしてヒットを狙うなんてのは財津さんは半世紀前から普通にやってたのですね。やはり天才は違います。なので、私からすると今更それで騒ぐなんてのは「ヒジョーにキビシー!」と言わざるを得ません。←財津違い