もういい加減、静岡市街で美味しいカレー屋なんてないだろうと思っていたのだが、今回の店は久々の当たり!今回行ってきたのは両替町通りにある「洋食 欄房」だ。
実は以前から気になっていたのだが、入るタイミングがなかったんだよね。そういう意味では本当にラッキーだったと言えるだろう。
ランチメニューでビーフカレーを頼んだのだが、その他にはハンバーグ、スパゲティなどの定番メニューから牡蠣のグラタン、若鶏のもも肉クリーム煮など凝ったものも用意されている。さすがは洋食屋といったところか。
ところが店に入ってビックリ。「こんなに狭い店あるの?」と言いたくなるほど狭い。4人掛けのテーブルが2つと3~4人座れるくらいのカウンター席のみ。しかもカウンターにはグラスなどが置いてあり始めから客を座らせる気はなし!もちろん店内には客はいなく、マスターがテーブル席で新聞を読んでいた。
ワイングラスに注がれた水や犬のスプーン置きなどにオープン当初は洒落た店を目指そうという心意気があっただろうことを想像させるものの、その水が使い古したデカいペットボトルから注がれるのを目の当たりにすると気分も萎える。
友人と互いに顔を合わせて「失敗か……」と心で呟いたものの、出てきたカレーがまぁ美味い!!
ご飯の上から無造作にルウがかけられていて見た目はあまりよろしくないのだが、とろみのある欧風カレーは万人受けする味だ。紀尾井ほどではないが肉もふんだんに使われていて、巷にあふれるなんちゃってビーフカレーとは一線を画している。もちろん使われている肉も美味い。
ランチにはこれにミニサラダが付く。温野菜に自家製のフレンチドレッシングがかかっているのだが悪くない。ちょっとドレッシングの量が多かったのが気になるくらいか。
あと気になったのはカレーの量。ランニング後でお腹が空いていたのもあるが、ご飯もルウも物足りない。もう少し量があると嬉しいね。
気になるお値段は1,050円。洋食屋のカレーと考えればぎりぎり許せる価格だろう。欧風カレーで肉も贅沢に使われていて満足度は高いのだが、似たコンセプトで同系統の紀尾井が味も価格も上回っていることを考えると、もう一度この店に行きたいかと言われると躊躇する。まぁ、それだけ紀尾井が別格の美味さと安さを誇ってるわけなんだけどね。
そんなわけで、意外や意外の美味しさを提供してくれた「洋食 欄房」。近隣にお住まいの方は是非一度足を運んでみてはいかがだろうって話(´∀`)
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