土曜の夜ということで若干不安だったけど時間が早いこともありカウンター席をゲットすることに成功。どうやらオレたちが最初の客だったようだ。夜も含めて何度か足を運んでいるので、最近は大将が顔を覚えてくれて声をかけてもらえたりもする。こういうのも悪くないよね。
まず飲み物を注文してお通しを待つのだが、これが中々出てこない。大将が「もう少しなんでお待ちください」と言い、しばらくして出てきたお通しがこれ↓
まさか……ハンバーグ!?お通しのレベルをはるかに超えた料理に驚いていると、「その顔を見るのが目的なんですよ」と大将がほくそ笑む。何でも東京にいる息子さんへ送るために作ったハンバーグがあまりに美味しいから、息子さんに送るのを止めて店に出すことにしたのがこのお通しの真相らしい。ちなみに冷や奴もハンバーグもお通しとしての値段は一緒だとか……恐るべし。
次に角煮と刺し盛りを頼んで料理とお酒、そして大将との会話を楽しむ。話をしていくうちに大将がボクシングに詳しいことが分かる。それどころかプロレスにも精通していて、K-1や総合などもかなりの知識を有している。特にプロレスは相当詳しく、国際軍団や第一次UWFの話まで飛び出した。それらをリアルタイムで経験してるからやっぱり強いよね。
あとはおまかせで2品を注文。まずはサラダが出てきて、ラストはこれまた迫力のある肉の塊が登場。大将に「これは?」と聞くと、「肉です」と一言。肉に自身のある紀尾井だけに、この説明には妙な説得力がある。
食べた感想は……まさに肉。肉が全面に主張してくるこの圧倒的な存在感に満足。ソースは見た目よりも濃くなく意外とあっさり。メインディッシュに持ってくるだけあって納得の一品だ。
最後に甘い物は何かないかと無理を言ってデザートを出してもらった。本当に何でもアリだよこの店は。ちなみに座敷にいた大学生らしき団体はカルパッチョを出されて歓喜していた。なんかオレまで嬉しくなっちゃったよ。
気付けば3時間近くも滞在し、ビール2杯と日本酒を2合消費した。ただ日本酒はグラスが大きかったので2合以上あっただろうけどね。
そんなわけで夜の紀尾井も非常に楽しい時間を提供してくれた。実は牡蠣もオススメしてくれたのだが、あいにく彼女が苦手なため遠慮した。牡蠣の時期が終わる前にもう1度くらい行って食べてみても良いかねぇって話(´∀`)
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