菅首相がとうとう政権を投げ出しました。
政権続投に執念を燃やしていましたが、コロナ無策に国民の批判が集まり、政権不支持率が3割を切るなど総選挙を控えたなかで、党内での求心力を失い万策が尽きて再出馬が出来なくなったためだといいます。
菅首相は、再出馬断念での表明で「(総裁選に)出馬を予定する中で、このコロナ対策と選挙活動、こうしたことを考えたときに、実際、莫大(ばくだい)なエネルギーがこれ必要でありました。そういう中で、やはり両立はできない、どちらかに選択すべきである。国民の皆さんにお約束を何回もしています新型コロナウイルス、この感染拡大を防止するために、私は専念をしたい、そういう判断をいたしました。」と述べました。
前日まで「出馬」工作を必死に続けていたのに、何とまあ白々しい言葉・・・だから国民の支持を失っているのですよ。
このような彼を総裁に選んだ自民党の人たちにも責があるのに、党の人たちは反省もなく「1年ご苦労さん」と空々しい美辞麗句ばかり。政権の支持率は下がっているが、自民党に支持率はあまり下がっていないので安心しているのか、今の様な国民そっちのけの政治の劣化に、改善の機運は見られません。今の自民党の派閥の実力者をみれば、金集めの上手な金権政治家ばかりです。次の総裁に誰が選ばれても、真に国民にやさしい政治に変わることは無いようです。
コロナ過で国民が苦しむ中、自民党が本当に国民の命を大切に考えているのならば、「総裁選」を延期し、臨時国会を開いて、今必要な対策を検討し、直ちに実行できる体制をつくるはずです。
これから9月末までマスコミは「自民党総裁選」一色でにぎわうことでしょう。そしてその間、国政はかすんでしまいコロナに苦しむ国民への対策も疎かになってしまうことでしょう。