森友公文書改ざん巡る国賠訴訟で国の認諾で突然終結!
つまり国は、この裁判で損害賠償金約1億700万円を払って国家の犯罪「文書改ざん」の経緯を隠ぺいすることにしたのです。賠償金の支払いで当事者たちの誰かが腹を痛めるわけではありません。全て国民の税金で賄われることになります。国民から集めた金で自分たちの悪事の尻ぬぐいをする。これは二重三重の裏切り行為です。
訴訟を起こした赤木雅子さんは「不意打ちでひきょうだ。なぜ夫が亡くなったのかを知りたいと思って始めた裁判。お金を払えば済む問題ではない。これで夫は二度国に殺された。」と悲痛な気持を述べています。
国会の論戦で首相は「遺族の気持ちを考えると痛恨の極みであり、心よりお悔やみを申し上げる」「政府として真摯に問題に向き合う」などと答弁していますが、言葉とは裏腹に真相究明を回避する挙に出たわけです。その政治姿勢は狡猾です。
「国政にかかわる文書改ざん」事件、国が率先して事実を究明する、それが本来の民主主義国家の姿のはずです。日本は民主主義を遂行する民主国ではないことを内外に示したわけです。もはや後進国と言われても仕方がありません。
姑息な政治をすすめる岸田政権の実態があらわになりました。
菅政権の失政で自公政権継続が危ぶまれる中の総選挙。結果は自民党が若干数減でしたが安定多数を確保、おまけに3分の2を超える改憲勢力が議席を占めました。この機会を逃す手はありません。批判覚悟の訴訟賠償金支払いの挙に出た岸田政権、禍を振り払ってこのまま一気に「改憲」をめざし、その先は「専制国家樹立」では、こう危機感を抱くのは私だけでしょうか。
自公政権を支えている皆さん。これほどの悪政を許し続けるのでしょうか。早く正義感を取り戻してくださることを祈ります。