2015年5月に小野子山~中岳~十二ケ岳を歩いて十二ケ岳山頂に立った時、「この山の神が与えてくれる360度の展望に感謝します。ここに数時間佇んで至福の時を過ごしたいものですが、次の山が待っていたので去らなければならないのが悲しいです。」と当時の記録が残っていて、登りたい山リストに入れ、紅葉の見ごろは10月中旬~下旬とあったので10月恒例山行として選んだ。
年一回の泊山行で、山宿を探していたら美人の湯・川中温泉・かど半旅館があったので早々と予約した。二日目は何処かの低山と探していたら「にっぽん百低山」にも紹介された岩櫃山が帰路の途中にあり、この山も登りたい山リストに入れていたので織り込んだ。
・日程:2024年10月17日(木)~18日(金)
・17日行程:木更津南IC6:00=渋川伊香保IC9:00=小野子温泉駅=(林道・峠山線)=9:35登山道P9:45…結婚の森登山口10:15…見透かし台11:00…十二ケ岳11:55/13:05…登山道 駐車場14:20/14:30=八ッ場ダム見学=かど半旅館(泊)
・行動時間:4時35分、歩行距離:8.0㎞、累積高度差:登り789m、降り781m
登山口で 舞茸栽培地 フデリンドウ 十二が岳万歳
山頂で全員集合 美人の湯に入る前 イワナの骨酒
・18日行程:かど半旅館9:00=9:45岩櫃登山口9:55…<尾根コース>…岩櫃城址10:15…櫃の口10:50…岩櫃山12:15/12:45…<沢コース>…岩櫃登山口13:05
=あずま温泉♨=あおぞら焼き肉店=渋川伊香保IC17:00=木更津IC19:40
岩櫃城址跡 サラシナショウマ 天狗の蹴り上げ岩 9合目からの鎖場降り
頂への鎖場 山頂で 念願の岩櫃山に
・行動時間:3時10分、歩行距離:4.4㎞、累積高度差:登り416m、降り406m
山の天気はAランなのに霧雨がフロントガラスを濡らしていたが、次第に青空も覗いてきて一安心です。林道垰山線は途中にある採石場に往来するダンプカーとのすれ違い多かったが無事駐車場に。周辺の山肌は夏の猛暑で紅葉とは完全に無縁の世界です。登山口は(結婚の森登山口)とこの名前の由来は不明だそうです。途中、杉林の中に菌床が遮光ネットに覆われているのは舞茸栽培です。収穫を終えたビニールで包まれた菌床が無残にもすぐ林の中に廃棄されて見苦しいです。
杉林と雑木林の間に登山道があり傾斜はおおむね緩く、見透かし台からは小野子山等の広闊な風景が飛び込んでくる。少し急登になって、アザミ・アキノキリンソウ・トリカブト等の山野草を拾いながら山頂に着いた。残念ながら前回のような景観は雲で望めなかったが、展望盤に刻まれた山々を想像しながら楽しんで、何故か1時間も過ごしてしまった。
下山後、時間も余裕があるので民主党時代に無駄だと騒がれた八ッ場ダムを見学した。湖底にあったであろう集落は湖上に移転して、近代的な建物になってはいるが何か殺風景な感じがした。
宿はどん詰まりにあって、温泉は宿の前を流れる雁ケ沢の川底から湧いているとのことで温泉かけながしの宿で、日本三大美人の湯と言われているそうで、我々グループの三人の美女は「これ以上きれいになったらと」心配していたが取り越し苦労だったようです。。
今日の宿泊は我々6人と単独の男性二人と単独の女性二人で、部屋は新館できれいだし、湯船は昔からのままで、料理も美味しく、我々はついつい「イワナの骨酒」等をオーダーして気勢を挙げていました。風呂には夕食前・就寝前・朝食前と三回浸かりました。風呂は混浴時間帯もありましたが、その幸運には恵まれませんでした。
翌朝は霧雨が降っていましたが誰も止めようという人はいなく、岩櫃山登山口に着いた。尾根コースを選択して岩櫃城址・櫃の口までは略コースタイム通り進んでいたが、これからは天狗の蹴り上げ岩をはじめ岩を縫って、鎖をよじ登りコースタイムを大幅に上回って9合目過ぎの小さなピークに着く。目前に岩櫃山頂の標識も確かめられ大休止をとり気合を入れ直す。
ザックを置いて鎖場を降り、ヤセ岩尾根を進むと山頂直下に着き、長い鎖を奇声を挙げながら一人一人登っていき山頂に到着、ハイタッチを交わして喜びあいます。展望は残念ですがもう展望よりも無事登れたことに感謝です。
往路を戻り、沢コースは余裕綽々クで降ります。
城址のある小さな岩山でスリルを楽しめた山でしたが、駄賃で織り込んだ山にはしてはチョッピリハードだったようで反省しています。
汗もかいたので温泉のリクエストもあって、町営のあづま温泉桔梗館に立ち寄り、喉は乾いたとあおぞら焼き肉店で喉を潤して、無事貴君出来ました。ドライバーの仁さんありがとうございました。
メンバー:山田、小川、伊藤、森内、高橋、藤原