幸せのパン

たまに会う知人なんですが、

お会いすると、「はい、これ」と言って
私に手渡してくれるのが、

パンなのです


以前会ったとき、クロワッサンをくれて、
「焼き立てだよ♪」　と。


先日久しぶりに会ったときは、
レーズンの入った食パン。

「まだいい香りがする」

と言って・・・



「あ、ありがとうございます」


いつもサプライズな感じで、
そしてなぜかパン。

有り難く思いながら、
なんでだろう・・・・？

とも思った。


手土産を渡す間柄でもないんだけど、
でもお菓子とかではないし、

クロワッサンに食パン・・・


食事パンだ。。。


私が一人身なので、少しでもご飯の足しに、
と思ってくれたのかもしれないし、


ご本人がとてもパン好きなのかもしれない。


正確には分からないけど、


パンをあげる、　パンをもらう。


私の心がとても温かくなったのを感じました



パンって、

幸せの形だな、

と思って


日本人の食卓で言うと、温かい白ご飯かな。


実は先日、「戦場のピアニスト」という映画を観て、
主人公のシュピルマンがホロコーストを生き抜く中、
家族も家も友達も食べ物も失い、ナチスから必死に逃げ
餓えに苦しみ、意識がもうろうとする中、

「パンを・・・一切れいただけませんか・・・・？」

と力を振り絞って話すシーン、セリフがとても印象に
残っていました。


ユダヤ人であるシュピルマンを密かに助けたドイツ人将校も、
シュピルマンにパンとジャムを差し出していました。


パンって、

恵み。


食卓の真ん中に、パンがある。

これって幸せの形だよな・・・


パンがあることは、幸せなのだ


パンが毎日食卓に並び、
温かいスープがある。


幸せの家族の形だよね。



そんなわけで、

知人が買ってくれた
パンに、
とても心が温かくなったのです。


いい香りのする、
恵みのパン


私も、幸せのパンを与えあう
人との繋がり、絆を
作ってみようかな


レーズンパン、
柔らかくて、バターの味がして、
と～っても幸せの味がしました


ありがとう