仏壇は2階にある
母は2階に上がることが出来ない
弟の祭壇は葬儀屋さんに1階に作ってもらった
忌明けのお参りは仏壇ではなく、祭壇でしてもらったのだがそれで良かったのか
仏壇で世話になった仏具屋さんに電話すると
すぐに名前でうちであることがわかった様子
祖父のことは代が代わっても聞き及んでいる、と言う 昔の大学教授と言えば何しろ特別ですから、と。この家は特に、と。
弟が言っていた 何しろ背負っているものが重すぎる 2人でいる時に泣いていた
立派な仏壇は魂が宿っているから
買えばとんでもない金額だとしても
売るわけにも行かず、却って処分代がかかる
簡単に考えず
このまま置いておいて、お寺さんには2階で拝んでもらって母用に別の小さなお仏壇を求め普段はそちらで拝まれたらどうですか、と言う
お仏壇ひとつを取ってもこの悩ましさ。
疎遠になりつつある遠い地の親戚からは
いきなり現金書留で高額の香典が送られてくる
母は何故知られているのか、といぶかる
というか
母自身全く混乱していて、未だに弟が何故亡くなったのか、葬式はしたのか、誰にも知らせてなかったよね、と同じ質問を繰り返す
その上交際好きであったから、様々な人が急に尋ねてきたり電話をかけてきて
母はテキトーに応対する
デイサービスには相変わらず行かない、と毎度言って困らせる
耳が聞こえなくなり、何度も聞き返される
で答えても覚えてくれない
どーすりゃイインダヨ、全く!
と泣いてばかりの母を怒鳴り
さらに母は混乱し
私はつい怒鳴る自分が恨めしい
最悪だ