興味津々

日々思ったことを綴ります

行きづらくなった実家

2019年03月24日 | ひとりごと
母からは心理的になかなか自立できなかった

未だに出来ていないのかもわからない

甘やかされて育った「ワガママ娘」を
祖母も母もそしてそれに倣って私自身も軽蔑していたけれど

私は正にそうなんだな と最近は思えている

昔は嬉々として帰っていた実家なのに

もう進んで帰ろうとはあまり思えなくなった

その原因は、母が老いてかつての優しさを失って
来つつあるからだ

時にうわべで優しく微笑んでいたって

私の期待とは相反する言葉を発することが多くなった

母は私じゃなくて「余所の誰か」の方に気を使っているんだ
という思いは今も変わりはない

どうでもいい という扱いを私にするから
私はこうなったんだ と時々思い返している

愛情いっぱい に育ててあげたのに

っていうけど ほんとかな?と疑ってしまう

実家で、母にとっては苦痛ならご飯作ったりしたいな
と思うけれど

台所は基本的には触ってほしくない雰囲気で

散らかっていてどうしようもない
と言いながら

私が触ることで わからなくなるのがイヤなんだな
と思う

そこは 置いておいて 、
それは 捨てないで 、
そのままにしておいて
後でするから

あんたにしてほしいこと考えておくから

下着片づけてくれないか
それは他の人にはしてもらえないから

指揮をとるのは母で
娘は母のいうとおりに動く というスタンスを
とりたいんだな と思う

一番めげたのは
母の入院中に

冷蔵庫の中は腐った物と消費期限の切れたものが大半

片づけて捨てようと仕分けると

母に言いつかった弟が
ゴミ箱から捨てた食品をもう一度出してきて
冷蔵庫に戻す

という一件

何も全部捨てようとしたのではないのに
残しておいたものの中には消費期限切れの物もあったが

最終的にコレは捨てようと判断して
考えて捨てる方に選り分けたのに な

弟の保険をかけた 手続きがわからないから
あんた見てくれへん? と言うから

病院やら銀行やら保険会社やらあちこち電話をかけたり
書類を再度送ってもらう手続きをしたというのに

送り返してきた書類はなくさないように
そのまま 置いておいて とあれほど言っていたのに

結局出てこない らしい…

自分の買った家具でいっぱいになっていると
やっと一個箪笥を捨てたというのに
また他人の捨てそうになった箪笥を引き受けたり

もう勝手にしてくれ と言いたくなる

母と一緒に暮らしている弟も
私のことは完全無視だし
行くと喜んでくれるわけでもなし

私のことを自分の死後、
弱い弟をイジメやしないかと心配している風の
言動で それも嫌気がさしてくる

自分の中で母を大切にしたい
母を心から愛おしく思う気持ちは
ウソではないだろうけれど

一方でたいへんに自己中心的な自分が居て

もうどうしようもないな 
母とは疎遠にするしかないのか
とたまに考えたりする自分がいたりする
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仕事と言えるか言えないか

2019年03月17日 | お薬のお仕事
本日のお客さまは
私にとってたまにはあるけど
珍しいパターンだった

棚の商品を整えていると
「薬剤師さんですか?」と名札をジロジロ見て
確認

はい、そうですけど と答える

花粉症でジルテックを処方されのんでいて
歯医者にいったら今度
抗生剤のアジスロマイシンをもらって
のんでます

アジスロをのんでいる間は
ジルテック休んでいたけど
花粉症の症状出て来て困っているので
今晩両方のもうと思うのですが
構わないでしょうか

という質問。

どこかの薬局でもらったらしい
ちょっと派手めの薬袋に入った
のみかけのアジスロを見せられた

そうだった、確か三日間服用するんだったな

と微かな記憶をたどるわたし。

これ、眠気出るらしいんです
アレルギーの薬と両方のんで大丈夫でしょうか?

と聞かれた

こういう質問を受けるってのは
いかにも「薬剤師らしい仕事」薬剤師にしか出来ない
時給2000円の価値のある仕事をさせてもらっている
訳である

お客さまものんでよいのか不安だから聞いてくれる
薬剤師 という看板に信用を寄せて来てくださるのだから

本当にありがたいお客さまなのである

しかし
そのお客さまはそれだけ聞いて答えを得ると
満足そうに
何も買わずに去って行かれた

うう~~ん
あのお客は、もう一度ここへ何かを買いに来てくれるだろうか~?

店の利益 一銭もなし
しかも質問に答えている間、他のお客のレジを待たせている

店にとってはあまりありがたくないお客となる

お客はただ、日曜日に連絡できる調剤薬局はないから
たまたま薬剤師のいるこの店に来たダケ ってことである

これは仕事になるんだろうか~?

一方
今日は日曜日で私しか薬剤師はいなかったのだが

資格者が被る時間は
色々と雑用を言いつかる

例えば洗剤とか生理用品とかの雑品を
前陳列 してほしい だの

チョコレートを箱から出して
減った分を並べてほしい だの

あきらかに誰にでも出来る仕事を
指示される

これは 薬剤師の仕事なんか~?

余ってる人なのよ って暗に言われている気さえしてくるし
指示のされ方や言われ方によっては
屈辱感や時に怒りを感じることさえある

店的に言えば おそらく これをやってくれた方が

お客の一銭にもならない質問に時間とってるより
仕事してるってことになるのかも?

調剤室でお薬をミスなく正確に揃える というのは
もはやロボットでも出来る仕事であって

薬剤師が本来そこで煩わされる仕事ではない

という言い方をする人もいる

では 薬剤師の本来の仕事ってなんだ?
というと

お薬の成分量や処方意図をわかって
副作用や相互作用を把握し
与える人へしっかり正しくお薬をのんでもらえるように
導くこと

って いうようなところだろうか

第一に
相互作用ってひとくちにいうけど
10種類ほどの薬出ている人もいる中、
全ての相互作用ってそりゃ無理だよ
とハナから私は思ってしまうのである

言い訳になるんだろうけど
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「お腹不調の時」セット

2019年03月16日 | ひとりごと
今読んでいる本は、またもや中途でツンドクに
なりそうな状態なのではあるが

書いている人は医者で
基本 薬はのむな という主張

市販薬のことも書いているが
薬のことを書いているにも関わらず
薬剤師の影さえ出てこない

それはそれで
私的には別に良いじゃんと思ったりしているのだが

ドラッグストアで
店の利益の為に
要らない薬を売りつけられる というスタンス

誰が売るとは書いていないけど
書いている人には多分薬剤師が念頭にないのでは?

医者の考えってそんなものなのだ

別に売りつけたりしてないんだけどなぁ
確かに店の利益が成り立つからこそ
私達の収入が発生する

時給が高額な私達薬剤師は
たくさん利益の上がる薬を売って
他のパートさん達の給料を支えなくてはならない

という意識を持って(持たされて?)きた

いま一緒にいる年輩男性薬剤師は
そんなこと考えてなくてイイよぉ~と
言ってくれるので 安堵はするけど

本来 競争の激しい業界では
そんなこと言ってられないだろう

で お腹を壊した時

下痢止め 使いますか?

ストッパ下痢止め : お客さま指定が多い、緊急の時は薦めます

正露丸 : これも同様です 悪くない 糖衣錠なら臭くない

赤玉 : 旅行の時は割とお薦め 海外旅行で困ることはあり得るから

ロペミン入り : 市販薬の中では強力ですが 私は薦めない

下痢止めを薦めない理由は、
下痢をしているということは
悪いものを外に出そうと身体が反応して頑張っている ってことだから
なのに止めてしまっては いつまでも よろしくないものが身体に残って
悪さを色々とする可能性がある

ただ下痢をすると体力を消耗する

滅多にお腹を壊さない私は たまに下痢になると
精神的にも落ち込んでしまう

私は決めています

お腹の不調の時セット。

ビオフェルミン(もしくは類似の整腸剤)をのむ
腹巻をする
おなかにカイロ(「めぐリズム」が理想) 

で出来るだけ食べるものは消化に良いもの おかゆとかうどん

果物なら柑橘類より りんごです

肝腎なのは「水分補給」
下痢すると水分を失われるので脱水状態になりやすくなる
下痢で一番怖いのは、実はこの脱水です
下痢しては困るというので水分控えると
点滴しなくてはならなくなる それがために病院に行く必要が出てくることになる

冷やさないように温かい水分を少しでも良いので補給するように

簡単なことですが
意外に迷う人も多い
そういうこともまぁお伝えできて
たまに喜んでもらえる立場にあることは
ありがたいことだと思っています

ただし緊急の激しい下痢及び特に熱まである場合は受診ください です

ロペミン欲しい人に敢えて反対しませんけどね
その方が選んだお薬ですし、合っている場合もあるからです
こちらにすれば店の利益を得ることが使命でもあるのですから。 
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春が来ました

2019年03月14日 | 家庭
最後の卒業式を前に、いよいよ夫退職日が迫って来ました
とは言っても その後も通うので実感はイマイチだそうです



本日庭でカタクリの花を見つけました
何年か前に植えた株が
ひっそりと春を告げていました
3つくらいあったと思うのですが
1個になってしまったかな?
あるいは別の場所に移動しているような気もします
こんなにビジョヤナギにくっつかなくても良いような…



まだ1月の頃、春らしい花が欲しかったけれど
何となく今年はヒヤシンスの球根3個を植えた鉢を
買ってきました。
それがこの時とばかりにあふれるように開いています
地植えの水仙ももうちょっとで開きます



去年アジサイを刈った時に思い立ち
これまで一度もしたことのなかった挿し木に挑戦
植えたまま
ほぼ放置しているので 生き残ってくれているだけで
ありがたいです。
緑の新芽を眺めるだけで、ワクワクします

早朝からウグイス達も鳴いています

白い馬酔木の花の間をメジロが行ったり来たり

どこからか沈丁花の香り

そうして今の梅の花から
桜の花へと入れ替わり 
もう春なのですよね(^^)

今年は飛散激しめのお蔭で
夫を始め花粉症の方には申し訳ないけれど
マスクやお薬は売れている感じ
売り場に活気があると
こちらも少し気持ちが弾みます

夫の退職、息子の転機、
そしてリフォームといよいよ最後の引っ越しが今年は待っています
引っ越しに伴い、自分の職場も変わることになるでしょう

どうぞ無事に乗り切れますように…

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折り合いのつけどころ

2019年03月03日 | お薬のお仕事
薬剤師はピンキリって聞くけど
って
まだ病院で研修生やっていた頃に
うたごえグループの仲間がチラリと
口にしたのが妙に印象に残っていた

その頃も、自分に自信がなかったけれど
そのまま猛勉強することなく
出来ないままに、他のことに手を出して
やり過ごして

結婚して病院薬剤師から逃げてしまった

そのころの薬剤師は
ひたすらピッキングが中心だった

正確に速く処方箋通りにお薬を揃えること
あるいは散剤を計量すること

がまず出来ることが前提である

散剤の常用量の計算とか そういうことも
出来ないまま 
日々憂鬱にすごしていた

添付文書を持ち帰り、集めたり
少しの努力はしようとは思っていたものの

結局
自分は薬剤師には向いていないんだ
と勝手に思っていた
仕事の面白さが見いだされなかった

しかし、やたら調剤室への懐かしい気持ちだけは
今も残っている
お薬のたくさん並んだ棚を見ると
ちょっぴりワクワクしてしまう

結婚して出産して夫の仕事で渡米して
帰国し子どもが幼稚園、学校へ行くようになり
ひとりの時間が出来ると

今度は免許を使ってパートに出ることを考えた

近くの薬店へ自転車で週何度か通ってみた

その頃は、まだ景気が良くて
今から思えば狭くて汚い店に、たくさんのお客が集まっていた
レジ打ちが慣れなくて
無資格の白衣を着たパートのおばさんに
ほとんど無視された

私より若い薬剤師の子は
好かれていたらしく、
同じおばさんにたくさん話しかけられていた…

自分は人と馴染むのに時間がかかる性質なんだろうな
とも思うけれど

それより前に 自分は嫌われている などと
考えて委縮してしまう

それより仕事への本気度が違うから
根を張って居場所を勝ち得ることが出来ないのだろう
とも考える

ともかくもその店は
ちょうど?人間関係がイヤになった頃に
引っ越しすることになったことを幸いに辞めることが出来た

引っ越し後、しばらくは家にいたが
ダスキンの集金などで小遣い稼ぎをしている時に

近場のスーパー新店オープンで
薬剤師を募集していることがわかり
応募してしまった

当初は年輩の厳しい薬剤師の先輩を怖がったり
色々なこともあったけれど
概ね楽しく仕事をしていた
市販薬の知識も少しは蓄えられた

が、賃貸マンションから一軒家への引っ越しや
ダスキン集金の仕事との兼ね合いや
子どものこと… 
一度に多くのことが受け止められなくなり
精神的に病んでしまい、
続けられなくなった

そうして子どもの中学受験が終わって一段落すると
また勤めたくなった

選んだ先は、漢方を扱う診療所

もっとしっかり勉強すれば良かったと
苦い思いで、思いだされる

私はそこの老ドクターが何種類もの漢方薬を
「おやつと同じ」という感覚で何倍もの量を
どんどん処方されるのが怖かった

投薬は古手の事務さんがやっていた

全てを牛耳っているそこの事務さん2人は仲が良くなく
双方の悪口蔭口を聞かされた

しかし、概ね私は親切に迎えてもらった
歓迎会までしてくれたし
パソコンの苦手な先生には教えてほしいと言ってもらえた

期限切れのお薬を一気に処分させてもらった

そんな環境でいることにもっと私は感謝すべきだったし

もっともっと漢方薬について
わからないのなら
噛り付いてでも勉強すべきだったのに

カルテにかかれた読みにくい先生の文字への不満は
自分が調剤を間違えることへの
言い訳だった

監査も古手の資格のないパートさんが
やってくれたが
完全に私より彼女達パートの方が仕事が出来た

考えてみれば
その時も調剤が普通の人より正確に出来ないことには
気付けていたはずだった

性懲りもなく
私はその「大量の漢方薬」から逃げるために
調剤薬局へ移ることにしてしまった

初めて勤めた調剤薬局で
私は周囲にあきれられる立場になった
食いつこうとしたけれど
全てが裏目に出てしまい

深く病んだ
今思うと、あの頃も相当苦しかった

泣きながら過ごした日々

今、この線路の上から飛び降りたら
楽になるかも、 と何度か思った

(恐らく私を心配した)夫には
薬の本とカバンを投げつけられて
ビリビリに破った
もう一生調剤はしない と決心した

それからはしばらく離れていたのだけれど

またドラッグストアに縁あって勤めることになっていた

OTCだけ。と
思っていたのに

10年ほど経つうちに
また調剤の波に巻き込まれた

あとは割愛

これだけ色々な職場をふらふらと経験したのは珍しいかも知れない

良いことだとは決して言えないだろうし
軽蔑やもしかしたら同情はされたとしても
褒められた話じゃない
どちらかといえば 恥ずかしい、隠しておきたい話である

曲がりなりにも薬剤師として勤めていたのであるが

知識は万全とは全然言えないだろう

そんな私も一応は昨年、認定薬剤師の資格は取った

6年制卒業生の国試レベルの問題は解けるようにはとも
考えてはいる が実情全然なのではあるが

今はどこから手をつけて良いのか
またもやさまよっている状態である
60にもなって、である

目の前のことをしていくしか
ないのか とも思っている

今一緒にいる薬剤師の年輩男性は
研究職にいた人だから
私の様にバタバタ走り回るようなタイプじゃない

薬の知識もひょっとしたら同じくらいかな
と勝手に思ったりしている

会社側は、幸い私を「若い」と考えて
POP作りや売り場作成や管理、パソコンの仕事を
回してくれる

けれども、人員的には余っているから
他部門の商品整理とか 誰でも出来るような仕事まで
回される
他部門のパートさんと仲良くなるには
例によって私にはなかなか時間がかかってしまう

お客さまには時に信じられないような言動をされることもある
こちらは買ってもらう立場なのだから
それは仕方のないことであり

これは調剤薬局や病院ではないことだろう

ダイレクトに自分の薦めたいお薬を薦められる
のも楽しさのひとつである

処方箋どおりにお薬を揃えて
あるいは処方箋の中のお薬の処方意図を探り
処方量、相互作用、をすばやく検討し
もちろん正確にお薬を揃えて
きっちり説明して、薬歴を管理する

そりゃ高等なお仕事だろうけれど

今の私には やっぱり実力的に無理なのである

もうバカにされたって良いじゃないか
自分が自分をバカにしなければ
それで良いのだ

よく考えれば
自分で自分をバカにしているから
バカにされている と感じているだけなのかも知れない

市販薬
という目の前の課題に
もっと真剣に
浮気しないで
見つめようかと 考え始めている

(続く)
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