同僚から「よかったよ!」との評価を聞き、「それではと・・・」昨日一人で観て来ました。
知っている人は知っているとおり、小津安二郎監督作品「東京物語」をモチーフとして山田洋次監督が製作しました。
エンドロール最後に『この作品を小津安二郎監督に捧げます』と敬意を表しています。
昔から母に連れられ”小津作品”を観てきましたが、『東京物語』はもう60年近く前ですので私もリアルタイムではありませんが、後年にモノクロビデオで観ましたよ。
山田洋次監督はシナリオを執筆段階に3・11東日本大震災があって、シナリオを変更する必要ありと1年余ほどクランクインを伸ばしました。
今回は人物設定は多少変えて、東京物語では原節子が次男の未亡人でしたが、今回は蒼井優が次男(妻夫木聡)の許嫁役となっていて、妻夫木とともに心温まる役どころです。
『東京物語』同様に田舎に住む老夫婦と都会に住み日々多忙に暮らす子供達との心の葛藤などを描いています。
ゆっくりとした時間の経過や瀬戸内の島の景色、またセリフの間合いなどは小津映画を彷彿させるようで、リメイク版とは感じさせない山田監督らしい素晴らしい作品でしたね。
さすがに観客の年齢層は高く、私と同様ジジババがほとんどですね。
http://www.tokyo-kazoku.jp/
評判通りの素晴らしい映画でした。