2週間くらい前でしたでしょうか、職場の樹木剪定に植木屋さんが来ましてね。
その時にワシにこう言いました。
『目の前の10m近くある木を剪定してほぼ丸坊主にしたところ、上の方に鳥の巣を見つけました。丸見えになったんでカラスに狙われるかもしれません?!』って。
数日経って、数羽の鳥のけたたましく鳴き騒ぐ声が聞こえてきましてね。
見上げると件の巣で、カラスに対抗して親鳥が悲鳴にも似た声で雛たちを守っています。
そこいらにあった空き缶2つを投げつけてカラスを追い払いました。
その後は、雛の鳴き声が度々聞こえて、ああ今日も無事だなと安心をしておりました。
昨朝のことです。
カブで出勤してきた職場入口の通路に黒い塊が見えました。
近寄ってみると、1羽の雛ではないですか?!
まだ飛べないんですな!
巣から落ちてしまったのかなー?なんて思ってみていますと。
他の職員が来ましてね。
どうも親鳥がカラスとかの危険を感じたのか?早く巣立ちを促して落としたかなんかしたようなんですわ。
聞くと雛は合計4羽で、2羽は他の木の枝に止まっていて、1羽はまだ巣の中に、そしてこの落ちた?雛のようです。
はて困った!
なんとか保護してやりたいが、人間の手で触らない方が良いだろうし・・・しかしこのままでは餌を食べることも出来ず弱ってしまうんだろうな?っとか・・・
車に轢くかれる恐れがあるのでチリトリで移動させようとしたら、飛びました。
でも5m位はなんとか飛べますが、上昇出来ないんですわな!
勤務について3・40分経った頃、ちょっと覗きますと親鳥が飛んできてましてね、なんとその雛の口に何か運んでるではありませんか。
そして心配そうに、他の枝につかまっている雛たちも含め様子を観ています。
もう1羽、親鳥が飛んできて同じ行動をしています。
まあこれで一安心!
勤務に戻りました。
昼休みに見に来ましたら、もう親子とも既に飛び去ってしまったようでした。
なんという鳥なんでしょ?
『ヒヨドリ』かな?なんて言ってましたが・・・。
親というのは人も鳥も同じだなー!・・・でも悲しいかな人の世は鳥にも及ばない親もたくさんいるようですがね。