正月三日の日に初湯の日とばかり、ホロルの湯へ行って来ました。
しっかり温まって、ちょっと湯あたり気味で、パンツだけははいて広い脱衣場ですが椅子で休ん(涼んで)でおりました。
すると目の前で、お年寄りが床に着る物を広げはじめました。
見るところ、けっこう厚着の老人です。
別に見つめていたわけではないんですが、赤い物を身につけたのに目が行きました。
なんと、それは褌(ふんどし)なんです・・・『赤い越中褌(えっちゅうふんどし)』です。
その上から、ウールのパンツをはき、その上にラクダのズボン下をはきました。
見てると、足には『足袋(たび)』をはきました・・・その上に靴下もはきました。
とにかく厚着なんですな!
思わず声かけてしまいました。
「懐かしいですねー??しかも赤ふんですね?!」
「私の叔父も越中はいていましたよ、白ですが・・・」
「じつは、私もはいてたんですよ、モダンなヤツですが・・・」
すると、
「どこに売ってるんですか・・・買いたい!」
「私のはコレ、注文で作ってもろたんです!」
話が弾みましてねえ・・・。
じつはワシのんは柏(千葉県)に単身赴任した頃、デパートで越中をモダンに変形した物を売ってたんでシャレで買ってみたんです。
でも、我が”息子”が「居心地悪い」って言うもんで、しばらくして止めたんです。
この老人曰くは、ストーブ等暖房類は一切使ってなくて、いっぱい着込んでて過ごしてるってことでした。
「いやー、懐かしい物を見せてもらってありがとうございました」と、礼を言ってお先に失礼しました。
追記
ワシの子供の頃は褌で海水浴も珍しくはありませんでした。
特に赤い六尺褌は鱶(フカ=サメ)に襲われないとか言われていました。
懐かしい思い出やな?!
でも、アレって”すわり”は悪いよ(^_^;)
海水浴で確か金色のふんどしを締めてたっけな。生地は洋酒の贈答用箱の内張だったような。。。笑