呉かみしばいのつどい ~紙芝居はワクワクどきどき~

子ども達と心を通わせ、共感の感性を育む
日本独自の文化、紙芝居
紙芝居の輪が広がりますように~

中新開保育所で、ふうちゃんのそら

2017年06月28日 | ふうちゃんのそら
7月1日は、呉空襲の日です。
今週は、紙芝居『ふうちゃんのそら』を演じに行きます。


6月27日(火)呉市中新開保育所です。


中新開保育所は、終戦70年に紙芝居が完成してすぐに初演をした、記念すべき場所です。
よこみちけいこさんのピアノ演奏が素晴らしいのをご存知の先生が「ピアノで何か弾いて〜」のリクエストがきっかけで、紙芝居の後に「にじ」の歌を歌う今のスタイルが完成しました
ありがとうございました。

年長さんと年中さんです。


食い入るように観ています。


「にじ」の歌は、よこみちさんのピアノと、お仲間のトランペットの伴奏で、大合唱。
歌に併せて手話をしている子もいます。
初めて聴いたトランペットの音色が心にしみます。
しびれました

歌詞はこちらです。ポチッと
子どもたちと一緒に歌うと、毎回胸が熱くなります。
手話はいろいろあるみたいです。


先生が「中峠さんに質問がある人」と投げかけられたら、「ハイ、ハイ、ハイ」って一斉に手が挙がりました。




年長女児
「何で音が鳴っているんですか?」

中峠さん
「飛行機が来たから、危ないという、サイレンの音です。
「ウ〜〜〜〜」は、警戒警報。「ウ〜ウ〜ウ〜」は、空襲警報の音です。
小学校のとき、サイレンの音が凄く怖かった。
飛行機の音も、怖かったです。
戦争は、いつもいつも怖い音がいっぱいありました。」


年長男児
「いつ爆弾が落ちてきたんですか?」

中峠さん
「飛行機は1台だけじゃない。
飛行機はたくさん来て、昼間も夜も、爆弾を落とすんです。
昼間は、機関銃で人を狙って撃ってくるんです。機銃掃射いうんです。
だから私は、小さいときは、お空を見ることができなかって、お星さまも見れんかった。
戦争が終わって、初めて空をみたんです。
戦争の時は、絵本も、紙芝居もなっくて、楽しいことがなかったんよ。
だから今、みんなと一緒に楽しいことをしたいんです。」


中峠さん
「戦争って、子どもたちにとって怖いものでしか、ないいんよ。
みんなは、怖いものある?なに?」

こども達
「おばけ〜」「鬼」「車」


先生から
「子どもたちは、中峠さんがふうちゃんだと、分かっていないかもしれないんです。」

中峠さん
「この話しの、この子(第2場面)は、私の小さい頃なんよ。

このふうちゃんが、どんどんどんどん大きくなって、
今の私。この、おばあちゃんになったの。
みんなも、おじいちゃんやおばあちゃんになるんよ〜」
こども達
「え〜いやだ〜いやだ〜」

中峠さん
「じゃ、みんなで、ふうちゃ〜んって、呼んでみて〜」

こども達
「ふうちゃ〜ん」

中峠さん
「は〜い



 

和やかな質疑応答でした。
平和の会でした。
中新開保育所の子どもたち、先生方、ありがとうございました。   



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