(Sometimes I'm Happy.)

好きなことを記録しているノートです。
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オザーク山。

2007-09-29 | 2006_2010_memo
 若かりし頃、チャーリー・パーカーは、腕試しで参加したジャム・セッションで、2コーラス目のアドリブをトチリ、ドラマーからシンバルを投げつけられた。このことは、クリント・イーストウッドが監督した「バード」(原作はロス・ラッセル著「バードは生きている」)のワン・シーンにも象徴的に扱われていて、天才パーカーが誕生するきっかけになった逸話である。そして、この後パーカーはレスターヤングのレコードとポータブル蓄音機を持ってオザーク山にこもり、レスターヤングの演奏を研究しコピーしまくる猛烈な練習を行なったのである。
 剣豪が他流試合に備えて山にこもり、一人自分を鍛えるのによく似ている。そういえば、あの星飛雄馬も大リーグボール3号を投げ終えてマウンドから去ったあと、バッターとして再起するまでの間も山にこもって滝に打たれていたね。まぁ、それはどーでもいいことなんだけどさ。
 とにかく、パーカーは天才と呼ばれるに至るまでの間、若い駆け出しのサックス奏者として山にこもり努力に努力を重ねる練習をしたわけだ。どんな練習をしたかというと、ただ単にレスター・ヤングのコピーに徹していたわけではなかった。レスター・ヤングのレコードの回転数をあげて、いつものレスターの演奏を倍近い速度にして、それをコピーした。これを毎日繰り返しているうちに、あのパーカー・スタイルと呼ばれる奏法の基礎ができあがったってことなんだよ。
 だから、バードの師匠はやっぱりレスター・ヤングだし、中間派からビ・バップが生まれたと言っていいんじゃないかな。どう思う。

スムーズジャズはウケテイルノカ?

2007-09-24 | 2006_2010_memo
9月22日(土)東京ジャズ2007
「TOKYO JAZZ MEETS BLUE NOTE Tokyo」

わし、東京ジャズに行ってきました。
そして、ちょっとショックを受けたっす。今どき、どこの飲み屋に入っても有線放送からモダンジャズが流れているっていうご時勢に、スムーズジャズ?フュージョン?クロスオーバー?・・・・いったいどんなミンナがこのスムーズジャズに熱中しているのだろう。好きなら許す、好きならね。でも惰性で聴くなら許さないよ。といっても、そんなことを言ったところで、だからどうした(SO WHAT ?)てなもんだろうが。スムーズジャズを聴いてる人たち。。。。好きか嫌いか以前の問題じゃねんかな、この手の音楽をホールで聴かせようとするプロデューサーよ。あー寒いぜ。キャンディーダルファーは強気のねーさんなので許すし、ここにはいなかったディビッドサンポーンですら許す。だが、げせないのであります。

<プログラム>

■Keiko Matsui Special Band
東京ジャズから引用----“国内外にその名を轟かせる、コンテンポラリージャズピアニスト。2年連続で全米スムース・ジャズ賞最優秀女性アーティスト賞を受賞するなど、ワールド・ワイドで華々しく活躍。彼女のエレガントかつエネルギッシュなピアノメロディーが待ち遠しい。”

小生談----寒い、寒すぎる。。。。各国での巡業の果てに、雪降るロシアでの2000人コンサートにやっとたどり着いた松居慶子以上に寒い。彼女の音楽は、リチャードクレイダーマンのように美しく芸術的だ。そして、決められた時間に決められた音楽を提供してくれる。しかし、きっと彼女の素晴らしさは、モンクのストレート・ノー・チェイサーやバド・パウェルの曲をなんなく弾くときこそその才能が光るに違いない。合掌。


■リー・リトナー starring アレックス・アクーニャ、パトリース・ラッシェン、ブライアン・ブロンバーグ and Special Guest ビル・エヴァンス
※出演を予定しておりましたジョン・ビーズリーは、アーティストの都合により出演キャンセルとなり、ジョン・ビーズリーに代わりまして、パトリース・ラッシェンの出演が決定いたしました。
東京ジャズから引用----“アコースティックなジャズも、エレクトロニックなフュージョンも難なくこなすギターヒーロー。
ブラジル音楽、ロック等を取り込んだ多彩なサウンドを、現在のジャズシーンの最重要サックス奏者とのよび声高いビル・エヴァンスをはじめとする豪華な顔ぶれとともに繰り広げる。”

小生談----リーリトナーもハゲたね。でも、手を振りながら、ステージに小走りで登場するあたりが、リーリトナーをジャズの世界のプレイヤーとして存在させ続ける所以だね。ラリー・カールトンも確かハゲてから、より味わい深いものになったな。(笑)


■ボブ・ジェームス・バンド featuring デイヴ・マクマレイ & DJロブ・スウィフト
東京ジャズから引用----“ジャズ・フュージョンを代表するピアニスト、作曲家、プロデューサー。同時にその演奏は、ヒップホップでも繰り返しサンプリングされてきた。今回は、そんなボブのワイルドな面に光を当て、ボブの演奏と、ロブ・スウィフトの超人的なターンテーブルの技、デイヴ・マクマレイのファンキーなサックスが、ステージ上でスリリングに衝突する。”

小生談----ラリー・カールトンと言えば、フォア・プレイに力をいれたが、ボブ・ジェームスは、ただ単に年をとってしまった。DJを自分の音楽に取り入れるのはなぜか、なぜワイヤーブラシでなくて、レコードがこすれる音が必要なのか。。。昔、マッコイタイナーがフライ・ウイズ・ジ・ウインドでボコーダや弦を取り入れたときに感じたあのサードストリームな感覚を今回はかんじることができなかった。クロスオーバーも落ちたものだ。というより、マツイケイコと連弾する意味はなんなのか。。。。そして、ステージを降りるときに、お客さんの存在よりもバンド仲間への愛情よりも、マツイケイコの腰に手を回すことに意識を集中してさっさと楽屋に戻ろうとするのはやめてくれたまえ。残された我々やバンドの皆がガッカリするから。(涙)


■エリック・ベネイ with マイケル・パウロ・バンド
東京ジャズから引用----“ソウルフルな歌声で、絶大なる支持を誇る人気R&Bシンガー、エリック・ベネイ。グラミー賞にもノミネートされたその甘い歌声とパッション溢れるマイケル・パウロのサックスとの情熱的な出会いがあなたを待っている。世界を魅了したそのプレイに酔いしれよう。”

小生談----この日、一番エンターテイメントしていた。走り回るのと、ホワイトのスーツがすかしているのが、田舎ものからメイン・ストリームへとなりあがった感じを彷彿とさせ、うれしかったぁ。彼らのステージは楽しいので、また見たい。

河原で練習!

2007-09-06 | 2006_2010_memo
 この日曜日は久しぶりに河原で練習して来ました。例によってドラムが2名ほどいつものようにドカスカ練習してまして、また、どこか近くでトランペットとサックスがばらばらに、身になりにくい練習をしておりました。そんななか、小生もマケジとロングトーンとディミニッシュのトレーニングをしきりました。屋外で練習する際には、行楽を楽しむ家族連れの騒音にならないように、また同類の志が聴き耳をたてても一向に差し支えないように、かように気を遣うものですが、久しぶりだったので、思う存分吹いてきました。いつも、酒臭い息でラッパ吹いてるので、昼間から小奇麗な状態で吹くのは、楽器にとっても自分にとってもいいよな~◎