goo映画
うれしい。見ることが出来て、ほっとする。
この映画で心打たれない人はいないだろう。役所広司の存在感は圧倒的で、シェイクスピア劇のパロディのようにわかりやすい演技をしている。大貫=役所広司とパコ=アヤカ・ウィルソンとの二人のシーンは、観客の気持ちをやさしく静かに包んでくれる。中島監督の描きたかった世界が、そのまま何の落ち度もなく、我々の心の中にスッと音もなく入ってくる。快感だ。
お話は、最初ピンと来ない。何かカルト的なコメディ映画を、知らぬ間に見に連れて来られたような場違いな感覚に襲われる。しかし、しばらくするとおかしな演出の世界が、ストーリーに厚みを加え始める。息を殺して用心深く映画を見続けていると、やはり自分が間違いなくこの映画を見に来たのだ、という実感が湧く瞬間が訪れる。そーなると止まらない。アヤカ・ウィルソンの可愛らしさや阿部サダヲの臭い演技、小池栄子の力ずくの芝居に見とれ、魔法の絵本の世界に引き込まれてしまう。そして、クライマックス。泣けて、泣けて、もう一つおまけに泣けてくる。
監督・脚本
中島哲也
原作
後藤ひろひと
出演
役所広司
アヤカ・ウィルソン
妻夫木聡
土屋アンナ
阿部サダヲ
加瀬亮
小池栄子
劇団ひとり
山内圭哉
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
配給 : 東宝
上映時間 : 105分
公式サイト
【goo映画より引用・作品解説・紹介 - パコと魔法の絵本】
一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫は、持病で入院していた。病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ。我侭な大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける。
『下妻物語』、『嫌われ松子の一生』など、カラフルで毒のある作品を放ってきた中島哲也監督作品。原作は、後藤ひろひとの舞台「MID SUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」。我侭で孤独な老人と清らかな心を持った少女の交流をシニカルに描いたブラックなファンタジー映画。“病的”な人々が繰り広げるカオスなクライマックスが見どころ。意外なオチもナイス。主演は、役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、阿部サダヲほか。日本映画界を代表する豪華キャストだが、ほぼ全員がこれまでと全く違った役に挑んでいるのに拍手を送りたい。特に、これまでのキャリアを全て捨てるかのような汚れ役を演じた妻夫木聡は絶賛もの。
うれしい。見ることが出来て、ほっとする。
この映画で心打たれない人はいないだろう。役所広司の存在感は圧倒的で、シェイクスピア劇のパロディのようにわかりやすい演技をしている。大貫=役所広司とパコ=アヤカ・ウィルソンとの二人のシーンは、観客の気持ちをやさしく静かに包んでくれる。中島監督の描きたかった世界が、そのまま何の落ち度もなく、我々の心の中にスッと音もなく入ってくる。快感だ。
お話は、最初ピンと来ない。何かカルト的なコメディ映画を、知らぬ間に見に連れて来られたような場違いな感覚に襲われる。しかし、しばらくするとおかしな演出の世界が、ストーリーに厚みを加え始める。息を殺して用心深く映画を見続けていると、やはり自分が間違いなくこの映画を見に来たのだ、という実感が湧く瞬間が訪れる。そーなると止まらない。アヤカ・ウィルソンの可愛らしさや阿部サダヲの臭い演技、小池栄子の力ずくの芝居に見とれ、魔法の絵本の世界に引き込まれてしまう。そして、クライマックス。泣けて、泣けて、もう一つおまけに泣けてくる。
監督・脚本
中島哲也
原作
後藤ひろひと
出演
役所広司
アヤカ・ウィルソン
妻夫木聡
土屋アンナ
阿部サダヲ
加瀬亮
小池栄子
劇団ひとり
山内圭哉
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
配給 : 東宝
上映時間 : 105分
公式サイト
【goo映画より引用・作品解説・紹介 - パコと魔法の絵本】
一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫は、持病で入院していた。病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ。我侭な大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける。
『下妻物語』、『嫌われ松子の一生』など、カラフルで毒のある作品を放ってきた中島哲也監督作品。原作は、後藤ひろひとの舞台「MID SUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」。我侭で孤独な老人と清らかな心を持った少女の交流をシニカルに描いたブラックなファンタジー映画。“病的”な人々が繰り広げるカオスなクライマックスが見どころ。意外なオチもナイス。主演は、役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、阿部サダヲほか。日本映画界を代表する豪華キャストだが、ほぼ全員がこれまでと全く違った役に挑んでいるのに拍手を送りたい。特に、これまでのキャリアを全て捨てるかのような汚れ役を演じた妻夫木聡は絶賛もの。